DEEP事務局 「DEEPフューチャーキングトーナメント2009」 2009年12月27日(日)ゴールドジムサウス東京アネックス
開場12:30 開始13:00
▼第26試合 ライト級(70.3kg)決勝 5分2R
○加藤友弥(BONDS) TKO 1R2分26秒 ※レフェリーストップ ●西方清信(KOcombat) アウトサイダー出身の“暴力大魔王”こと加藤がエントリーしたことで注目されたライト級。加藤は12月19日のDEEP
CAGE出場をオファーされていたが、自ら望んでフューチャーキングトーナメントに出場を決めたという。DEEPでの戦績はフューチャーファイトで2戦1敗。得意のパンチで1回戦、準決勝ともにKO勝ちを飾っている。 決勝の相手は鹿児島からやってきた、2007年真武館西日本格闘技選手権中量級優勝の実績を持ち、パンクラスやケージフォースなどに参戦している西方。 1R、サウスポーの西方に左ローを飛ばしていく加藤、左へ回りながら右ストレートを狙っていき、西方が下がると一気にパンチのラッシュ! 西方も足を止めて打ち合い、加藤の左右フックをもらって西方が大きくバランスを崩すが倒れない。追撃の手を弱めない加藤の猛ラッシュ、すると今度は西方の右フックがヒットして加藤がバランスを崩す。 すぐに組み付いて回復を図る加藤。西方をおコーナーへ押し込んでのヒザ蹴り、アッパー、ボディブロー。両者は離れると再び足を止めての打ち合いを展開し、西方の左フックで加藤が倒れる! パウンドを打ち込み、パスガードする西方。バックを奪ってスリーパーを狙ったが、加藤はブリッジから反転して起き上がり、西方をロープに突き飛ばしてまたも凶拳のラッシュ! 負けじと真正面から打ち合う西方に、加藤は意表を突いたボディへのヒザ蹴りをグサリ。 これが見事に決まり、西方はダウン寸前。首を抱え込もうとするが、加藤は構わずパンチの連打、連打、連打! 最後には右ストレートが決まり、西方が大きく仰け反る。ここでレフェリーが試合をストップ。加藤が勝利の雄叫びを挙げた。全試合1RでパンチによるKO勝ちという完全制圧だった。 西方のパンチで顔が腫れてしまった加藤は「今日はいいパンチをもらって男前になってしまいました。こういう厳しい道を選んで、この3試合はいい経験でした」と挨拶。 佐伯繁DEEP代表は今大会のMVPとして加藤の名を挙げ、来年4月に本戦デビューさせる予定であることを明かした。また、他の優勝・準優勝選手も高評価し、3月のclubDEEPから順次デビューさせる予定だと語っている。 ▼第17試合 ライト級 準決勝 5分2R
○加藤友弥(BONDS) TKO 1R4分30秒 ※レフェリーストップ ●江上 剛(パラエストラ松戸)
▼第16試合 ライト級 準決勝 5分2R
○西方清信(KOcombat) 判定3−0 ●小林 裕(U-FILE CAMP登戸)
▼第3試合 ライト級 1回戦 5分1R
○加藤友弥(BONDS) TKO 1分8秒 ※レフェリーストップ ●大橋省吾(吉田道場)
▼第29試合 バンタム級(62kg)決勝 5分2R ○沼尻 健(木口道場) TKO 1R1分56秒 ※レフェリーストップ ●北郷祐介(和術慧舟會TIGER
PLACE) 2年連続のフューチャーキングトーナメント参戦となった沼尻は、学生時代に輝かしい実績を残しているレスリング出身の選手。国士舘大学在学時には北京五輪の代表選考選手にも選出された経歴を持つ。 総合格闘家としては2008年10月に修斗でプロデビューしているものの、昨年のフューチャーキングトーナメントでは試合中の負傷もあり、1回戦で敗退していた。しかし今年は2回戦をスピニングチョークによる秒殺勝利でクリアすると、準決勝では鋭いグラウンド&パウンドでTKO勝利。圧倒的な強さを見せ付けて、決勝戦に駒を進めた。 対する北郷は圧倒的な手数の多さと打撃のアグレッシブさで決勝に進出。準決勝の井上拓也戦では右フック一発で井上をKOするパンチ力も見せている。 1R、サウスポーの沼尻は軽くアウトローを蹴ると、そこからスピーディなタックルで井上をテイクダウン。じっくりと井上の上体を固めながら、パスガードを狙っていく。井上もハーフガードから沼尻の股の間に潜るようにして、寝技で攻めようとするが、沼尻はバランスよくトップポジションをキープ。1回戦でも極めたスピニングチョークを狙いつつ、井上の顔面にパンチを落としていく。 そして亀の状態になった井上のバックに回り込み、そのままマウントポジションへ。ここから沼尻はパワフルなパンチを井上の顔面に叩き込みTKO勝利。昨年の雪辱を晴らし、トーナメント優勝を達成した。 ▼第23試合 バンタム級 準決勝 5分2R
○北郷祐介(和術慧舟會TIGER PLACE) KO 2R1分12秒 ●井上拓也(超人クラブ)
▼第22試合 バンタム級 準決勝 5分2R
○沼尻 健(木口道場) TKO 2R1分59秒 ※レフェリーストップ ●小島壮太(吉田道場)
▼第11試合 バンタム級 2回戦 5分1R
○井上拓也(超人クラブ) 一本 2分3秒 ※腕ひしぎ十字固め ●小林博幸(T-BLOOD) ▼第10試合 バンタム級 2回戦 5分1R
○北郷祐介(和術慧舟會TIGER PLACE) 判定3−0 ●川尻晃央(空手道禅道会高崎道場) ▼第9試合 バンタム級 2回戦 5分1R
○小島壮太(吉田道場) 判定2−1 ●土田達也(総合格闘技道場DOBUITA) ▼第8試合 バンタム級 2回戦 5分1R
○沼尻 健(木口道場) 一本 27秒 ※スピニングチョーク ●伊藤雄也(和術慧舟會TIGER PLACE) ▼第1試合 バンタム級 1回戦 5分1R
○井上拓也(超人クラブ) 判定3−0 ●栗本寛之(スマッシュ)
▼第30試合 フェザー級(65.8kg)決勝 5分2R ○手塚基伸(総合格闘技道場コブラ会) 一本 1R2分2秒 ※三角絞め
●中村好史(マッハ道場) パワーゲイト、パンクラスといった様々な舞台で総合のキャリアを積んでいる手塚。最近ではグラップリング大会でも活躍しており、この日のトーナメントでも2回戦を腕十字、準決勝を膝十字で勝利し、極めの強さを発揮した。 一方の中村はマッハ道場の所属で、今年のアマチュア修斗全日本選手権ではライト級で優勝している実力者。2回戦・準決勝ともに判定勝利だったものの、打撃・レスリング・寝技のバランスが良く、安定感のある試合運びを見せている。 1R、ガードを上げたボクシングスタイルで、じりじりをプレッシャーをかけていく中村。手塚は距離を取りながら左ミドルを蹴る。それをキャッチして中村がテイクダウンを奪うが、手塚は半身になって体を起こし、中村に押さえ込ませない。 そしてここから手塚は自ら前転するようにして三角絞め! これがガッチリ入ると、体を起こして耐える中村の顔面にパンチ! 最後はそのまま手塚が三角絞めを極めて、3連続一本勝ちによる優勝を遂げた。 ▼第25試合 フェザー級 準決勝 5分2R
○手塚基伸(総合格闘技道場コブラ会) 一本 1R1分22秒 ※膝十字固め ●石川良如(P’s LAB東京)
▼第24試合 フェザー級 準決勝 5分2R
○中村好史(マッハ道場) 判定3−0 ●中村謙作(吉田道場)
▼第15試合 フェザー級 2回戦 5分1R
○石川良如(P’s LAB東京) 判定3−0 ●高木 亮(REDIPS) ▼第14試合 フェザー級 2回戦 5分1R ○手塚基伸(総合格闘技道場コブラ会)
一本 1分58秒 ※腕ひしぎ十字固め ●青山祐大(ALLIANCE) ▼第13試合 フェザー級 2回戦 5分1R ○中村謙作(吉田道場)
判定3−0 ●若林史朗(パラエストラ吉祥寺) ▼第12試合 フェザー級 2回戦 5分1R ○中村好史(マッハ道場) 判定3−0
●石橋幸太(総合格闘技道場DOBUITA) ▼第2試合 フェザー級 1回戦 5分1R ○高木 亮(REDIPS) 判定3−0
●小倉健市(KIBAマーシャルアーツクラブ)
▼第27試合 ウェルター級(77.1kg)決勝 5分2R ○植田 豊(GRABAKAジム) 一本 2R47秒 ※アームバー ●大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1回戦をアームバー、準決勝は三角絞めを極めて2連続一本勝ちで決勝へ進出した植田。対する大原は1回戦、準決勝ともに打撃でKO勝ち。決勝戦は寝技VS打撃の図式となった。 1R、サウスポーの植田は右へ回り込みつつ、すぐにタックルを仕掛ける。これを下がってかわした大原、植田は右フックを一発放って仕切りなおし。ジャブを圧力をかけていく大原だが、植田は右へ回り込みながらチャンスを窺い、胴タックルで組み付く。 外掛けでテイクダウンを奪い、素早く立ち上がる大原のバックを奪った植田は後ろから足へのヒザ蹴り。バックを奪ったまま揺さぶりをかけ、正面へ回り込んで足を掛けてのテイクダウンに成功。パウンドを打ちに行こうとすると、大原が下から蹴り上げの反撃! 植田は足を畳みながらパス、立ち上がろうとした大原のバックを奪う。 背中に飛びつく植田がコーナーを背にスリーパー狙いと背後からのパンチ。大原も向き合ってパンチを入れながら脱出する。しかし、植田が胴タックルからテイクダウン、袈裟固めから腕ひしぎ膝固めを狙うも立ち上がる大原。植田を突き飛ばしてスタンドに戻る。 一旦離れた植田だが、大原のジャブに合わせて胴タックルを仕掛け、すぐにテイクダウンを奪う。同時にサイドを奪い、バックへ回って背後からのパンチ。立ち上がろうとした大原を横へ引き倒すが、上になったのは大原の方。すかさずパウンドを打ち下ろしていく大原、逃れようとした植田のバックを奪ってのパンチ連打。形勢が逆転したところで1Rが終了した。 2R、開始と同時にタックルで組み付く植田が揺さぶりをかけてテイクダウン。すぐに立ち上がった大原がバックを奪った植田を前に倒して上になり、逆にバックを奪ったが、植田は脇に挟んだ左腕を離さない。反転して上になり、植田はその左腕を両足に挟んで腕ひしぎ膝固め! 今度はガッチリと極まり、大原がタップ。植田が全試合サブミッションによる一本勝ちで優勝を飾った。 植田は「まだ打撃とか課題はあるけれど、勝てて安心しています。GRABAKAの先輩、仲間たちに感謝します」とコメントしている。 ▼第19試合 ウェルター級 準決勝 5分2R
○大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ) KO 1R29秒 ●橋本郁弥(キングダムエルガイツ)
▼第18試合 ウェルター級 準決勝 5分2R
○植田 豊(GRABAKAジム) 一本 1R2分9秒 ※三角絞め ●金森 道(フリー)
▼第7試合 ウェルター級 1回戦 5分1R
○大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ) TKO 4分54秒 ※レフェリーストップ ●野本一喜(空手道禅道会小金井道場) ▼第6試合 ウェルター級 1回戦 5分1R
○橋本郁弥(キングダムエルガイツ) TKO 1分11秒 ※レフェリーストップ ●中村俊就(マッハ道場) ▼第5試合 ウェルター級 1回戦 5分1R
○金森 道(フリー) 判定3−0 ●松山 隼(Laughter 7) ▼第4試合 ウェルター級 1回戦 5分1R ○植田 豊(GRABAKAジム)
一本 2分18秒 ※アームバー ●土屋彬充(本間道場)
▼第28試合 ミドル級(83.9kg)決勝 5分2R ○染谷章太(ポゴナクラブ) 一本 1R1分4秒 ※腕ひしぎ十字固め ●上田健人(スマッシュ)
4人参加のトーナメントとなったミドル級。柔術をベースとし、ZSTのSWAT!などに参戦している染谷は準決勝でLaughter
7の國分直樹をスリーパーで切って落としての決勝進出。今年9月にプロレス団体『ハッスル』に入団した上田は準決勝を不戦勝で勝ち上がり、最初の試合はいきなり決勝戦となった。 サウスポーの染谷はグローブを合わせると同時に胴タックル、ロープに押し込んでサバ折り、外掛けでテイクダウンを狙っていくが、上田はなかなか倒れない。
ロープ伝いにようやくテイクダウンした染谷はパンチを見舞い、上田がローリングしてくるとすかさず下からの腕十字! 染谷が2連続一本勝ちでミドル級トーナメントを制した。 「今でも信じられない気持ち。これからも頑張っていきます」と染谷は優勝を喜んだ。 ▼第20試合 ミドル級 準決勝 5分2R
○染谷章太(ポゴナクラブ) 一本 2R2分2秒 ※チョークスリーパー ●國分直樹(Laughter 7)
▼第21試合 ミドル級 準決勝 5分2R
○上田健人(スマッシュ) 不戦勝 ※新井の病欠により ●新井真一郎(空手道禅道会入間道場)
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