J-NETWORK
「FORCE for the TRUTH of J 1ST」 2010年2月21日(日)東京・後楽園ホール 開場16:30 開始17:00
▼メインイベント(第17試合) ライト級 サバイバルマッチ1 ○青津潤平(NPO JEFA/同級1位) 判定3−0 ※30−27、30−28、30−28
●ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場/同級2位) 両者は2008年7月に対戦し、当時はまだランキング12位だった青津がヒジ打ちで原田の眉間を切り裂きTKO勝利。青津はその後、J−NETWORKのトップランカーとなり、Krushなどで活躍するファイターに成長した。
一方の原田はこの敗戦で一時は引退も示唆。結果的に現役続行の意志を固めた原田だったが、この青津戦は原田にとって因縁の一戦、過去最大のリベンジマッチとなる。
1Rのゴングと同時に飛び出したファイヤーは、いつもと同じく勢いあるパンチとローで前に出る。青津も負けじと打ち合いに応戦し、縦ヒジを合わせていく。青津は前蹴りを出すも、ファイヤーの勢いは止まらない。連打を止めるように青津は左ロー。そして組み付いてはヒジを出していく。
ロープに詰めた青津は飛びヒザからワンツー。さらにヒジ。顔面からボディー、ローと上下に散らす攻撃。しかし、ファイヤーはガンガン前に出続け、左右の大振りフックから右ロー。
青津の攻撃が当たるものの、ファイヤーの気持ちは一切折れない。
2Rもガンガン連打を仕掛けるのはファイヤー。青津の飛びヒザにはとび蹴りで気持ちを見せる。左右のフックのファイヤーに対し、青津は「もっと打ってこい」と挑発。ファイヤーのパンチには、左ローを合わせる青津。スタミナ切れが見え始めたファイヤーに、青津は怒涛のラッシュ! 左ローで下がらせ、パンチにつなぐ。ファイヤーは組み付いて青津の連打を防ぐ。
気持ちの高ぶった青津は組み付いてきたファイヤーを首投げしてしまい、イエローカード(注意)。再開後、打ち合いを見せる両者。
3R前には、ファイヤーが「絶対に勝つから」と自分に言い聞かせるように声を出す。前蹴りでファイヤーの突進を止め、左右のフック。縦ヒジを狙う青津に対し、カウンターでファイヤーの回転ヒジ! これで青津が一瞬ヒザをついたが、ダウンとはみなされない。
コーナーに詰めた青津は右ロー、ワンツーと攻めるも、ファイヤーに組み付かれる。手数の止まらない青津に、ファイヤーは回転ヒジもヒットせず。ガス欠でフラフラのファイヤーだったが、意地を見せるように前に出る。青津も右ローから左右のフック。最後に回転回し蹴りを出したところでゴング。
判定勝負となり、青津がフルマークで勝利した。青津のマイク後に渡されたファイヤーは「キックボクシング大好きなんで、みんなも大好きなんで…まだ絶対に強くなるから!」とマイクで劇場を締めた。
▼セミファイナル(第16試合) J-NETWORKバンタム級タイトルマッチ 3分5R ○清水雄介(尚武会/同級1位/挑戦者)
KO 2R2分46秒 ※右ストレート ●牧 裕三(アクティブJ/王者) ※清水が新王者に 両者は昨年2月のタイトルマッチで対戦しドロー、牧が3度目の防衛に成功した。その後の牧は、ペッマニー・ケイリバー、ノラシン・ギャットプラサンチャイと対ムエタイに2連敗中。今回の再起戦で王者の意地を見せたいところ。
対する清水は、先月17日のムエロークに出場し勝利を挙げたばかり。現在13戦無敗の18才である。 1R、両者ともオーソドックス。まずは清水が右ハイ。牧もすぐに右ミドルを返す。
お互いに蹴りを交錯させ様子見といったところか。コーナーに詰めた清水はワンツーから右ヒジ。そのまま牧はロープを背にしたまま戦うことに。清水はワンツーをテンポよく出し、ヒジも混ぜる。牧は左ジャブを当てる。右ミドルから飛びヒザで一気に牧をコーナーに追い込んだ清水はパンチの連打!
牧も応戦し首相撲で回避する。離れた清水は左ジャブ、右ミドル。8cmも上背の清水は左ジャブで距離をとりながら、右ミドル。牧もミドルを返すがこれは空を切るのみ。
後半は距離感を完全に把握した清水の有効打が目立つ展開となった。
2R、牧は左ローを出すも当たらず、清水の右ミドルがヒット。伸びる清水のパンチが牧の顔面を捕らえ始める。牧は踏み込んでの蹴りを出すが、清水がミドルで突き放す。
再びコーナーに追い込んだ牧はパンチとヒジ。そしてほぼ左ジャブのみで完全に牧の動きを封じこめる。完全にリーチ差で苦しむ牧はローを出すが、清水にミドルを返される。
伸びる左ジャブで牧の顔面を何度も仰け反らせると、狙い済ました清水の右ストレートが牧の顔面を打ち抜いた! これでバッタリと倒れた牧は立ち上がれず、清水が見事なKO勝利で新王者となった。
マイクを握った清水は「高校在学中に無敗でチャンピオンになることが夢だったので嬉しいです。これからももっと上を目指していきます」とアピールした。
▼第15試合 J-NETWORK VS 強者 60kg契約 サバイバルマッチ1 ○木村天鮮(レグルス池袋/J-NETWORKスーパーフェザー級王者)
判定3−0 ※三者とも30−29 ●くノ一(強者・山根道場/強者60kg王者) 関西に活動の拠点を置く総合格闘技イベント強者からくの一がJ-NETWORKに初参戦。現スーパーフェザー級王者の木村が外敵くの一を迎え撃つ。木村は本職のキックボクサーとして、またJ-NETWORKの現役王者として力の差を見せられるか? 1R、お互いサウスポーに構える両者。木村は右手で距離を測るようにして左ローを蹴っていく。くの一はそれに合わせて右フックで前進。木村のローを受けながらもアグレッシブにパンチで攻めていく。
2Rもこの展開が続き、そこまでポイントに差は出ない。木村の左ハイキックがくの一の即頭部をかすめる場面があったものの、くの一は下がることなくパンチで前に出て行く。 3Rも左ローを蹴る木村とそこに右フックからパンチを合わせるくの一という構図で試合が進むが、徐々に木村の左ローが効き始めて、くの一が失速。逆に木村は一気に手数を増やして左ストレート、顔面前蹴り、そして顔面とボディへのヒザ蹴りで攻め込む。試合は木村優勢のままで終了のゴング。終了直前に攻撃をまとめた木村が上手くポイントを奪って、くの一を下した。
▼第14試合 J-NETWORK&NJKF王者交流戦 スーパーウエルター級 サバイバルマッチ1 ○宮越宗一郎(NJKF・拳粋会/WBC日本ウエルター級王者)
KO 1R2分49秒 ●牧野智昭(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパーウエルター級王者) 昨年10月に屋比久を下してスーパーウェルター級王者となった牧野。今回の対戦相手の宮越は昨年WBCムエタイルール統一王者となったNJKF所属のハードパンチャーだ。牧野にとっては王者として試練の一番を迎えたことになる。 1R、牧野はいきなりパンチからヒジ打ち。距離を取ると187cmの長身を活かし、離れた間合いから左右のミドル、ローを蹴っていく。しかしそこに宮越が強烈な左フック! これで牧野をぐらつかせると突き刺すような右ストレート! 一気にパンチをまとめて牧野を後退させる。 必死にヒザ蹴りやローを返す牧野だったが、再び宮越の左フックが顔面を打ち抜き、遂にダウンを喫してしまう。何とか立ち上がった牧野だが足元はフラフラ。逆に宮越は間髪入れずにパンチのラッシュを仕掛けて、3ノックダウンで牧野をKO。牧野にとっては他団体王者に苦杯を舐めさせられる結果となってしまった。
▼第13試合 J-NETWORK&NJKF交流戦 59kg契約 サバイバルマッチ1
○中須賀芳徳(NJKF・OGUNI-GYM/NJKFスーパーフェザー級1位) 判定3−0 ※三者とも30−28 ●佐藤政人(フォルティス渋谷/J-NETWORKフェザー級王者)
J-NETWORK×NJKFの交流戦として組まれた一戦。佐藤はJ-NETWORKフェザー級王者で、対する中須賀はNJKFスーパーフェザー級1位。佐藤がホームリングで中須賀を迎え撃つ一戦ではあるが、これまでの実績やキャリアを考えると中須賀が有利か。 1R、サウスポーの中須賀の周りをグルグルと回るようにステップする佐藤。そこから変則的な動きを見せて、右フックで前に出て行く。中須賀は圧力をかけて前に出ては行くものの、佐藤の動きをなかなか捉えきることが出来ない。 しかし2Rに入ると中須賀が首相撲で佐藤をコントロール。何度もサバ折りで佐藤をマットに倒して、有利に試合を進める。さらに中須賀は左ストレートで佐藤を下がらせて、ロープ際で飛びヒザ蹴り! ここからパンチをまとめて佐藤を後退させる。 3R、ここも序盤はリズムを掴めない中須賀だったが、足を使う佐藤を追いかけるようにして左ストレート! これで佐藤をぐらつかせるとパンチとヒザ蹴りで佐藤を攻め込む。判定は3-0で中須賀となったが、試合内容に満足できなかったのか、中須賀は膝をマットについて深々と頭を下げてリングを降りた。
▼第12試合 J-NETWORKウエルター級次期王座挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1 ○笹谷 淳(パワーオブドリーム/同級1位) 判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●堤 大輔(チームドラゴン/同級2位)
昨年2月の後楽園大会で、ウェルター級次期挑戦者決定戦を争っている2人。この時は堤が判定勝利を収めているが、その後はタイトルマッチを含めて3連敗。
対する笹谷も一昨年11月に勝利して以来、4連敗中と結果を出せていない。タイトルへの挑戦権をかけた試合であると共に、連敗中の選手同士による生き残りをかけた一戦となった。 互いにサウスポーの両者は1Rからパンチとローでバチバチの打ち合いを展開。堤が左ストレートから前に出て左ローにつなげれば、笹谷も左ストレートから右フック、左ストレートで前進する。堤は下がりながら右フックを合わせる。
2R、タイミングよく右フックを当てて左ストレートにつなげる堤。笹谷も左のロングフック、パンチをまとめて左ローを蹴る。ここもパンチとローで蹴り合う互角の展開が続く。 3R、堤のパンチに合わせて組み付いた笹谷がブレイク寸前に離れ際のヒジ打ち! これで堤の顔が切れて、ドクターチェックが入る。再開後、笹谷はワンツー、そして左ストレート。堤もパンチとヒジ打ち、左ローで前に出続けるが、笹谷もガードを上げて右フック、左ローを返す。試合は僅差の判定で笹谷が勝利! 今年35歳を迎える笹谷が連敗から脱出すると共にウェルター級王者・宏二への挑戦権を得た。
▼第11試合 58kg契約 3分3R ※ヒジなし
○長嶋大樹(ONE’S GOAL/J-NETWORKフェザー級7位) KO 2R1分59秒 ●戸邊隆馬(シルバーウルフ/J-NETWORKスーパーフェザー級5位)
▼第10試合 スーパーバンタム級 サバイバルマッチ1 ○水原浩章(光/J-NETWORKバンタム級4位) 判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●大原清和(レグルス池袋/J-NETWORKバンタム級2位)
▼第9試合 62kg契約 3分3R ※ヒジあり ○NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺) 判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●ダイナマイト祐太(破天荒塾/J-NETWORKスーパーライト級3位)
▼第8試合 62kg契約 3分3R ※ヒジあり ○生井宏樹(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパーライト級6位) 判定3−0 ※29−26、30−26、30−26
●川崎 亮(尚武会/J-NETWORKライト級3位)
▼第7試合 スーパーウエルター級 3分3R ※ヒジあり
○藤倉悠作(ASSHI-PROJECT/元J-NETWORKミドル級4位) KO 1R1分13秒 ●NITORO大輔(TARGET/同級3位)
▼第6試合 ウエルター級 3分3R ※ヒジあり ○大竹将人(TARGET/J-NETWORKウエルター級6位) 判定3−0 ※三者とも10−9、負傷により1R2分58秒まで
●TaCa(レグルス池袋)
▼第5試合 スーパーバンタム級 3分3R ※ヒジあり
○出貝泰佑(バンゲリングベイ・スピリット/J-NETWORKフェザー級5位) 判定3−0 ※29−28、30−28、29−27 ●丸山武士(藤ジム)
▼第4試合 ヘビー級 3分3R
○Edo Ryoma(バンゲリングベイ・スピリット) 判定2−0 ※29−29、30−29、30−29 ●長谷川康也(アクティブJ/元J-NETWORKヘビー級王者)
▼第3試合 フェザー級 3分3R △鷲尾亮次(レグルス池袋) ドロー 判定1−0 ※29−28、28−28、28−28
△斎藤拓也(バンゲリングベイ・スピリット)
▼第2試合 フェザー級 3分3R
○小林幸太(藤) 判定3−0 ※30−24、30−24、30−25 ●戦国(強者・山根道場)
▼第1試合 スーパーウエルター級 3分3R
○甲斐直樹(シルバーアックス) 判定2−1 ※30−29、29−30、30−29 ●三縄良太(尚武会) |