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【DEEP】大塚隆史が陥落!松本晃市郎が超接戦を制して新チャンピオンに

2010/07/03



DEEP事務局
「DEEP 48 IMPACT」

2010年7月3日(土)東京・ディファ有明
開場15:00 開始15:30

▼メインイベント DEEPフェザー級タイトルマッチ 5分3R
○松本晃市郎(今田道場/挑戦者)
判定3−2
●大塚隆史(AACC/王者)
※松本が第4代王座に就く。大塚は初防衛に失敗。

 昨年8月23日に三島☆ド根性ノ助からタイトルを奪って以来、初の防衛戦となる大塚。5月29日『DREAM.14』での宮田和幸戦(判定負け)から短いインターバルでの連戦となる。もう一度『DREAM』のリングに上がるためには、キッチリと防衛を果たしたいところだ。

 挑戦者の松本は、昨年4月16日にDEEPライト級王座決定戦で菊野克紀に敗れてフェザー級に転向。3連勝でタイトル挑戦のチャンスが巡ってきた。「正直、今回はかなり自信ありますよ。タックルを切るのはマジ得意です。テイクダウンされても下になった時に立つテクニックは日本で一番僕が上手い」と豪語してこの試合に臨む。

 1R、先手を取ったのは大塚。パンチから片足タックルを仕掛け、松本が半身の体勢で堪える。そのままの状態が続いたが、大塚が上になってバックへ。立ち上がる松本に大塚がバックを取ったままついていき、後ろからヒザ蹴りを入れる。

 両者離れると大塚がパンチからタックル、受け止めた松本とボディへのヒザ蹴り合戦。松本は離れると中足(足裏の指の付け根部分)での前蹴り、フェイントをかけて飛びヒザ蹴りを発射し、かわされると組んで大塚のボディを叩く。大塚のフックをかわした松本が逆に胴タックル、ボディへのパンチとヒザを入れていく。

 2R、大塚が左ミドルをヒットさせれば、すかさず松本も左ミドルを蹴り返す。大塚は左フックから片足タックル、立ち上がる松本は逆に組み付いてテイクダウンを奪いに行く。大塚がバックに回ろうとすると松本がアームロックの体勢に。

 そのまま捻り倒された大塚だがすぐに立ち上がり、松本をコーナーへ押し込んでバックからのヒザ蹴り。松本は再びアームロックで捻り倒そうとするが、大塚はその動きについていき、バックから引き込むように松本を後ろに倒す。松本が立ち上がると大塚はタックルで組み付くが、両者離れる。

 ここから圧力を強めていく松本は、左ボディから右フックのコンビネーションで前へ出て、大塚に組み付いてコーナーへ押し込む。大塚もタックルで倒すが、松本はすぐに立ち上がる。大塚がタックルに来るところへ松本は右アッパー、踏み込んでのパンチには大塚がタックルを合わせる。

 3R、松本がパンチで前へ出る。左ボディからの右フック、そして飛びヒザ蹴り。大塚はそれをかわすと片足タックル。大塚の前蹴りがローブローになってしまい、試合は一時中断。再開後、松本の左フックに大塚がタックルを合わせるが離れる。松本がパンチから飛びヒザ蹴り、大塚はバックへ回ってテイクダウンを奪うが、松本は向き合うとすぐに立ち上がる。

 大塚が左ミドルと前蹴りを松本が入ってくるタイミングに合わせ、攻勢に立ったかと思えば、松本との打ち合いでフックをもらって組みに行く。組み合い、押し合う両者。フックの相打ちがあり、大塚の右フックを空振りさせた松本が胴タックルでテイクダウン!

 残り1分でテイクダウンを奪った松本は抑え込みながら単発で殴る。まるで宮田戦の再現のようになってしまった大塚。立ち上がると大塚は打撃で攻めていくが、松本は組んでいく。まさに一進一退、甲乙つけがたい5分3Rが終わった。

 タイトルマッチの5人ジャッジは、1人目が大塚、2人目が松本、3人目が大塚、そして4人目が松本! 見事なまでのスプリットとなり、最後の5人目は……松本! おそらくドローがあればドローになっていたであろう、超接戦を松本が制し、悲願であったDEEPのベルトを腰に巻いて男泣きした。

「ホンマに今まで生きてきた中で一番今日が幸せです。去年の4月に菊野さんに負けて、ずっとひどい試合が続いてたんですけれど、応援してくれる人たちのためにしんどくても頑張ってきました。本当によかったです。仲良くなってしまいましたが、菊野さんに負けたことは忘れていません。いつか身体が大きくなったらライト級に上げて、菊野さんに挑戦したいです。僕はDEEPが大好きなのでベルトを守っていきます」と、松本は涙のマイクでアピールした。




▼セミファイナル 5分3R
ー上山龍紀(U-FILE CAMP/初代DEEPミドル級王者)
主催者預かり 1R4分16秒
ーパーキー(韓国/CMA KOREA)
※7月7日付けでノーコンテストと発表された。

 上山は2年のブランクを経て、昨年DEEPで復帰を果たしたベテランファイター。今年4月には復帰第2戦を行ったが、門馬秀貴と噛み合わない試合をしてドローに終わっている。パーキーの強烈な打撃に得意のボクシングで対抗するのか、それともタックルを狙っていくのか。パーキーはこの一戦に勝てば菊野克紀が保持するDEEPライト級王座挑戦も見えてくるだけに、重要な一戦となった。

 上山はこの試合に備え、2000年シドニー&2004アテネ五輪レスリング男子グレコローマン日本代表の笹本睦との練習でレスリングに磨きをかけてきたという。

 1R、余裕たっぷりに大きく構え、打撃で威圧したパーキーだったが、上山の左ストレートをもらってロープ際で腰を落とす! 上山が深追いしなかったためピンチには陥らなかったが、まさかの場面だった。パーキーは右ミドルキックで応戦し、体勢を立て直す。

 パーキーの右ストレートにタックルを合わせる上山だが、これはパーキーがガブる。立ち上がると上山の左ストレートに仰け反るパーキーだが、パーキーは右ハイキックから組んでのヒザ蹴り。上山のローをキャッチしてコカし、上になるパーキー。

 上山が下から組み付いてパウンドを打たせないようにすると、パーキーは立ち上がって上山のガードの間から踏みつけ! さらにサッカーボールキック! もう一発入れれば勝負ありかという場面だったが、ここでパーキーは手を着いている上山の頭部に反則のヒザ蹴りを見舞ってしまう。

 大の字になってしまった上山。試合は中断され回復が待たれたが、上山は「首が回らない」と訴える。様子を見てメイン後に再試合という裁定となったが、メイン後に佐伯繁DEEP代表が「上山選手のダメージが回復せず、痺れが出ている状態なので試合が出来ません。後日、VTRを確認して裁定を下します」と発表した。(※ルールではノーコンテストとなるが、反則のヒザ蹴り前にパーキーのダメージを与える攻撃があったため)




▼第10試合 5分2R
○田澤和久(THUG LIFE香和)
TKO 1R49秒 ※右アッパー
●誠悟(フリー)

 DEEP名物メガトン対決は、共に柔道をバックボーンに持つ者同士の対決となった。田澤は他団体で3連勝、DEEPでは2勝1敗1分の戦績で佐伯代表も期待するメガトンファイター。対する誠悟はメガトン王者・川口雄介に挑戦経験があり、田澤が勝てばタイトルマッチにグッと近づく。

 1R、距離が詰まると左右フックで打ち合いを開始する両者、田澤の右フックで誠悟の膝が折れる。そこで田澤がクリンチしての右アッパーを連発! 誠悟の巨体が崩れ落ち、右目下からの激しい出血もあって田澤が豪快な秒殺TKO勝ちを飾った。


▼第9試合 5分2R
○岩瀬茂俊(T-BLOOD)
判定3−0
●キム・ドンヒョン(韓国/CMA KOREA)

▼第8試合 5分2R
○石川英司(GRABAKA)
判定3−0
●クォン・アソル(韓国/CMA KOREA)

▼第7試合 5分2R
○中村“アイアン”浩士(東京イエローマンズ)
判定3−0
●堀 友彦(フリー)

▼第6試合 5分2R
○長倉立尚(吉田道場)
反則 1R4分41秒
●加藤友弥(BONDS)
※加藤のローブローで長倉が試合続行不可能に。

▼第5試合 5分2R
ー伊藤有起(ALLIANCE)
中止
ー川崎泰裕(R-BLOOD)
※伊藤が計量をクリア出来なかったため試合中止

▼第4試合 5分2R
○原田ヨシキ(マッハ道場)
判定3−0
●小林聖人(総合格闘技津田沼道場)

▼第3試合 5分2R
○梅田恒介(R-BLOOD)
判定3−0
●近藤定男(BLUE DOG)

▼第2試合 5分2R
○植田 豊(GRABAKA)
判定3−0
●オ・インソク(韓国/CMA KOREA)

▼第1試合 5分2R
○キル・ヨンボック(韓国/AM FORCE)
TKO 1R4分36秒 ※パウンド
●片岡誠人(リバーサル)

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