FEG 「DREAM.15」 2010年7月10日(土)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00
▼メインイベント(第7試合)DREAMライト級タイトルマッチ 1R10分・2R5分
○青木真也(パラエストラ東京/王者) 一本 1R1分53秒 ※アキレス腱固め ●川尻達也(T-BLOOD/第8代修斗世界ウェルター級王者/挑戦者)
PRIDE、やれんのか!、DREAMを盛り上げてきた2人がベルトをかけて遂に激突! 青木は昨年10月にヨアキム・ハンセンに勝利し、DREAMライト級のベルトを獲得。しかし今年4月のストライクフォースではギルバート・メレンデスに判定負けを喫した。対する川尻は昨年J.Z.カルバン、横田一則を下して待ち望んだDREAMライト級ベルトへの挑戦権を手にした。 場内を大きく見渡し、観客を煽るように入場する川尻。対する青木はいつもの道衣ではなくTシャツとショートパンツで登場。ロングスパッツの着用はない。青木が花道で仲間たちと抱き合い、言葉を交わしてリングに上がった。
国歌斉唱、そして笹原圭一DREAMイベントプロデューサーが認定証を読み上げ、青木よりベルトが返還された後、試合開始のゴングが鳴らされた。
1R、サウスポーの青木は右手で距離を取りながら片足タックル。川尻はそれを切ろうとするが、青木は引き込みながら足関節! 一気に青木はアキレス腱固めで川尻の左足を絞り上げていく! 青木の足関節で川尻の左足がえげつない角度で折れ曲がるが川尻はタップせず、逆に右足で青木の顔面を蹴る。
ここから青木は再びアキレス腱固め! 何とか耐え続けた川尻だったが、遂にここでタップ! 青木が戦慄の足関節で川尻からタップを奪った。 試合後、青木は「今日、PRIDEはこれで終わり。俺と川尻さんだから人が集まって、川尻さんだから俺は頑張れた」と挨拶。さらに青木は「私事ですが結婚します。DREAMが始まってから付き合っているけれど、幸せにする」とまさかの結婚報告!
「DREAMも合わせて俺が幸せにしてやるから、まとめてついてこい! 4月にみんなの夢を捨てちゃったけど、俺はみんなの夢を背負う。それは俺の夢でもあるから9月に名古屋(次回大会は9・25名古屋)で会おう!」とファンにメッセージを送った。
▼セミファイナル(第6試合)DREAMライト級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム/HERO’S2006・2007ミドル級王者) 判定2−1 ●菊野克紀(ALLIANCE/第5代DEEPライト級王者) 今年3月に弘中邦佳との日本人対決を制した菊野がカルバンと対戦。メインイベントで対戦する青木真也と川尻達也に続く日本人として、菊野にはインパクトある勝利が求められる。一方のカルバンはDREAM参戦後、負傷の影響もあり青木・川尻に連敗。しかし負傷箇所を手術し、約1年間の調整期間を設けて、万全の準備を積んできた。 1R、ジャブを突くカルバンに菊野は右フックを返す。距離が離れると左フックで飛び込むカルバン。菊野も左のパンチを返して右のヒザ蹴り! カルバンはガードを上げて、距離を詰めて菊野に組み付く。
しかし菊野は逆にカルバンをコーナーに押し込んでブレイクを待つ。ガードを上げてパンチで飛び込むカルバンに菊野は左ミドル! カルバンはそれをもらいながらも菊野に組み付くが、ここも菊野がカルバンをコーナーに押し込み、ブレイクとなる。
ブレイク後、カルバンは右ストレートを打ちながら片足タックル。テイクダウンを奪われた菊野だったが、タックルのような形で立ち上がる。試合がスタンドに戻ると、菊野の左フックにカルバンが左フック。菊野はカルバンの頭が下がるところにヒザ蹴り、そして三日月蹴り! カルバンはタックルでテイクダウンを狙うが、菊野はそれを切る。
ジャブからワンツーの菊野。カルバンはタックルで組むが、菊野はそれを切ってヒザ蹴り。距離を取ったカルバンは菊野の左フックを空振りさせて、タックルでテイクダウンを奪う。ハーフガードで上になったカルバン。じっくりと菊野を押さえ込み、そのままマウントまで移行するが、菊野も足を入れてすぐに立ち上がる。カルバンが両足タックルから四つ組みになったところでブレイク。 ブレイク後、突っ込む菊野にカルバンは左フック。菊野はジャブを突く。スイッチした菊野に組み付くカルバン。しかし四つ組みの攻防では菊野がカルバンをテイクダウンする。ここでカルバンはラバーガード。菊野はそれを外してパンチを落としつつ、距離を取って試合がスタンドに戻る。カルバンのインローに菊野が右フック。
カルバンが突っ込むところに菊野が右の前蹴り。カルバンがタックルに入るが菊野はそれを切り、逆に四つ組みでテイクダウンを狙う。どちらも倒れず試合はスタンドに戻り、ここで菊野が右の三日月蹴り! さらに菊野はカルバンのローに左フックを合わせてパンチで前進。組みの攻防になったところでラウンド終了となった。
2R、カルバンは低い構えからパンチで飛び込み、そのままタックルでテイクダウンを奪う。ハーフガードで菊野を押さえ込むカルバン。ここからカルバンがマウントポジションを奪い、体を反転させようとする菊野の動きに合わせてバックチョーク!
菊野は腕を外してそれをディフェンスするが、カルバンは足を四の字ロックして、菊野の動きを固める。
菊野は体を起こしてそこから脱出しようとするが、カルバンはバックポジションをキープ。菊野の顔面にパンチを入れる。菊野は両手・両足をついて腰を上げ、カルバンを振り落とそうとするが、カルバンのポジションキープは強い。会場からは菊野コールが巻き起こるが、カルバンはバックマウントからパウンド!
残り10秒を切ったところで、菊野が何とか試合をスタンドに戻すが、有効打がなく試合が終わった。判定は2−1に割れたものの、カルバンが勝利。菊野はカルバンの牙城を崩すことが出来なかった。
▼第5試合 DREAMライトヘビー級王座挑戦者決定戦 1R10分・2R5分 ○ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ) 一本 1R31秒 ※フロントチョーク
●ジェイク・オブライエン(アメリカ/インテグレイテッド・ファイティング・アカデミー) ミドル級に続き、2階級制覇を目指すムサシがライトヘビー級の王座挑戦者決定戦に出場。対するオブライエンはレスリングをベースに、UFCでも活躍した経歴を持つ選手だ。 しかしオブライエンはDREAMライトヘビー級規定の93kgをクリアできず。ドクターからこれ以上の減量が危険と判断され、96kgという体重のままリングイン。オブライエンはファイトマネーの10%が没収され、イエローカード1枚からのスタートという条件で、王座挑戦者決定戦として行われることとなった。 1R、いきなりタックルに入るオブライエン。しかしムサシはそれを切って、ロープ際でフロントチョーク! これが深く入ると、オブライエンがあっさりタップ。ムサシが難なくオブライエンを下して、王座決定戦に駒を進めた。試合を終えたムサシは「試合を見に来てくれて、応援に来てくれてありがとう。これからまたベストを尽くしてベルトを取りたい」と2階級制覇への意気込みを語った。
▼第4試合 DREAMライトヘビー級王座挑戦者決定戦 1R10分・2R5分 ○水野竜也(U-FILE CAMP.com)
一本 1R7分38秒 ※アームロック
●メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム) 日本でも数少ない重量級ファイターとして期待を集める水野。この試合に向けて約半年間のアメリカ武者修行を行い、自らの実力を高めてきた。凶暴な打撃を持つ猛獣マヌーフから勝利を奪い、ベルトに手をかけることが出来るか? 1R、サウスポーの水野が軽く打撃を出して片足タックル。そのままテイクダウンを狙うが、マヌーフはそれを切って左右のフックを振り回す! 下がる水野に対して、マヌーフは距離を詰めてパンチを強振!
必死にテイクダウンを狙う水野だったが、マヌーフは倒れない。そしてマヌーフの右フックで水野がダウン! マヌーフはすぐに鉄槌を落として攻め込むが、水野は足を利かせてガードポジションに戻し、腕十字を仕掛ける。しかしマヌーフが距離を取り、試合はスタンドに戻る。 再開後、水野はジャブを突きながら、マヌーフの右フックに合わせて両足タックル。水野がそのまま四つで組み付いて、マヌーフからテイクダウンを奪う。
水野はマヌーフの顔面にパンチを落としつつ、下からしがみつくマヌーフをパスガードする。そしてサイドポジションになった水野はアームロック! これを狙いながら、マヌーフの顔面にヒザ蹴り。そして水野は逆の腕を取って腕十字! しかしマヌーフはすぐに腕を抜いて立ち上がる。 試合がスタンドに戻ると一気にパンチで前に出るマヌーフ。しかし水野もパンチを返し、そのまま水野がグラウンドで上になる。コーナー際でマヌーフにパンチをまとめる水野。そしてマヌーフの右腕を取ってチキンウイングアームロック! 水野が渾身のアームロックでマヌーフからタップを奪った。 試合後、水野は「僕はすごく今うれしいです」と歓喜の挨拶。次のタイトルマッチが本番ですと続け「あとちょっとだけ応援してください!」とファンに呼びかけた。
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