▼第3試合 DREAMフェザー級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○小見川道大(吉田道場) 一本 1R7分31秒 ※フロントチョーク ●ジョン・ヨンサム(韓国/CMA KOREA/冠岳BJJ)
昨年の戦極(現SRC)フェザー級では準優勝を果たし、大晦日Dynamite!!では高谷裕之をKOしている小見川がDREAMに初参戦。対するヨンサムは今回が日本初登場で、韓国の期待の新鋭だ。
1R、リーチで勝るヨンサムがインロー、そして右ストレートを飛ばす。小見川はガードを上げて、上体を振りながら前に出て行く。小見川は左フックから飛び込んで右ストレート!
さらに左フック! これでヨンサムが尻餅をつく。一気にパウンドで襲い掛かる小見川。体を起こそうとするヨンサムの動きに合わせて小見川がフロントチョーク!
ヨンサムは必死にそれをディフェンスするが、小見川はそのまま頭を落としてヒザ蹴り! 小見川の猛攻を受けたヨンサムだが何とかガードポジションに戻す。小見川はインサイドから鋭いパンチを落とすが、ヨンサムもガードポジションから腕十字! 一瞬、小見川の腕が伸びかけるが、小見川はすぐに腕を抜いて上のポジションをキープする。 ブレイク後、ジャブから飛び込んでいく小見川。頭を下げてパンチを返すヨンサムだったが、小見川は左右のフックで一気に前進。たまらずヨンサムはガードポジションで引き込む。
小見川はヨンサムの両足を割るようにして、サイドポジションに出てそのままフロントチョーク! 最後はマウントポジションに移行してヨンサムの首を極めた。
見事な一本勝ちを収めた小見川は「日本の総合格闘技が不況と言われています。一言で言いたいと思います。不況なんかクソッタレ!」と、代名詞となった「クソッタレ!」でマイクアピールを締めくくった。
▼第2試合 DREAMフェザー級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○石田光洋(T-BLOOD) 判定3−0 ●DJ.taiki(マルワジム横浜) これまでライト級(70kg)で試合を続けてきた石田がフェザー級に転向。その第一戦でフェザー級でも随一のストライカーDJ.taikiとの一戦に挑んだ。 1R、いきなり鋭いミドルを蹴るDJ.taiki。しかし石田が両足タックルでDJ.taikiをテイクダウンする。ここから石田はじっくりとDJ.taikiを押さえ込みつつ、パスガードに成功する。石田はDJ.taikiの脇を空けさせて、肩固めのプレッシャーをかける。
さらに石田は自分の右膝でDJ.taikiの左腕を潰して鉄槌。そしてDJ.taikiの右腕を取って腕十字! DJ.taikiの腕が伸びるが、DJ.taikiは体を回転させて立ち上がる。
サウスポーに構えて左フックと前蹴りを見せるDJ.taiki。これで下がる石田だったが、DJ.taikiの蹴り足をキャッチするようにしてテイクダウンを奪う。そして石田が体を起こして強烈な右のパンチを連打する。
DJ.taikiは石田の体を蹴り離して立ち上がるが、石田はすぐにタックルでDJ.taikiをコーナーまで押し込む。そして石田は片足タックルから両足タックルに切り換えてDJ.taikiをマットに寝かせる。
ハーフガードでDJ.taikiを押さえ込み、コツコツとパンチを落とす石田。サイドポジションを奪った石田に対して、DJ.taikiは背中を見せて立ち上がろうとする。そのDJ.taikiの後ろに回りこむ石田。
DJ.taikiは体を反転させて上になろうとするが、石田はインサイドガードのポジションをキープする。ここでもDJ.taikiは石田の体を蹴り離して立ち上がろうとするが、石田はすぐに両足タックルでDJ.taikiを寝かせる。そして石田は立ち上がろうとするDJ.taikiの後ろに回りこみ、バックでポジションをキープする。
2R、DJ.taikiはオーソドックスに構えて右ミドル! しかし石田がそれをキャッチしてテイクダウンを奪う。ここから石田は背筋を伸ばしてパウンド。DJ.taikiも下から殴り返して立ち上がろうとするが、石田はDJ.taikiの足を担いでパスガードし、バックに回り込む。
そしてDJ.taikiの動きに合わせて石田がマウントポジションへ! 石田はDJ.taikiの脇をあけさせるようにするが、DJ.taikiは足を入れて立ち上がる。試合がスタンドに戻るとDJ.taikiが鋭い右アッパー! そして石田の片足タックルを切って4点ポジションから膝蹴り! しかし石田は両足タックルでDJ.taikiを寝かせてパンチを落とす。 試合は判定となったが、持ち前のレスリング力とスタミナを活かした石田の勝利。フェザー級転向第一戦で勝利を収めた。
▼第1試合 DREAMミドル級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○中村和裕(吉田道場) 判定3−0 ●カール・アモーゾ(フランス/チーム・アモーゾ) DREAM初参戦となった吉田道場勢の中村が第1試合に登場。対戦相手のアモーゾはフランス出身で、柔道をバックボーンに持ちながら、勢いある打撃を武器とするアグレッシブなファイターだ。前日計量では額をつけて睨み合いを展開した両者だが、試合直前にも2人は鋭く睨み合う。 1R、右ローと左ミドルを蹴り、鋭いワンツーを伸ばすアモーゾ。中村も距離を取りながらインロー、右フックを返す。そしてアモーゾの左フックに合わせて、中村が片足タックルでテイクダウンを奪う。
インサイドガードで上になった中村はアモーゾの首を押さえながら鉄槌を落とす。アモーゾはガードポジションから腕十字やヒップスローを狙う。それを寝かせて殴る中村だったが、アモーゾが中村の体を蹴り離して立ち上がる。
試合がスタンドに戻るとジャブを伸ばす中村。アモーゾもガードを下げた構えから右アッパー。中村はガードを上げて右ストレートから組み付く。アモーゾもクリンチアッパーを返すが、中村がそのままロープに押し込む。アモーゾが態勢を入れ替えて投げを狙うが、中村がそれを押しつぶしてグラウンドで上になる。
アモーゾに体重をかけながらコツコツとパンチを落とす中村。アモーゾの足をまたいでパスガードを狙うが、アモーゾも必死に足を使ってディフェンスする。中村がボディ、顔面に細かくパンチを落としてアモーゾの体力を削っていく。
ブレイク後、蹴りでリズムを作るアモーゾ。中村はしっかりとそれを見切ってジャブ、そして右ストレート! これがアモーゾの顔面を捉えて、アモーゾが鼻から出血する。しかしアモーゾも飛びヒザ蹴りから前に出る。 2R、ガードを上げてインロー、ジャブを打つ中村。アモーゾは離れた間合いから飛びヒザ蹴りを狙うが当たらない。中村は打撃で距離を測りながら片足タックルに入り、そのままアモーゾをロープまで詰める。ここでアモーゾはロープを掴んでテイクダウンを阻止。
しかし中村がアモーゾの体を引き出すようにしてテイクダウンを奪う。中村はアモーゾのフロントチョークをはずしてパウンド! アモーゾは下から腕十字や三角絞めを狙うが、中村がそれをしっかり潰してパンチを落とす。 ブレイク後、アモーゾがジャブ、そしてヒザ蹴り。中村はアモーゾのインローに右ストレート! さらに左ボディから左フック! そのまま中村がタックルでアモーゾからテイクダウンを奪う。中村がインサイドガードからパンチを落としたところで試合終了となった。判定は3−0で中村が勝利。吉田秀彦がリングサイドで試合を見つめる中、中村がDREAM初陣を勝利で飾った。
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