サステイン
「The Way of SHOOTO 04 〜 Like a Tiger, Like a Dragon 〜」
2010年7月19日(月・祝)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント(第10試合) 世界フライ級チャンピオンシップ 5分3R
○ランバー・ソムデートM16(タイ/M16ムエタイスタイル/王者)
TKO 1R4分31秒 ※ドクターストップ
●阿部博之(SHOOTO GYM K’zFACTORY/同級3位/挑戦者)
※ランバーが初防衛に成功
昨年11月に田原しんぺーを下して、初代世界王者となったランバー。初防衛戦の相手である阿部はフライ級屈指の寝技師で、公式戦5勝のうち4つの一本勝ちを収めている。ランバーの打撃VS阿倍の寝技という展開が予想される。
1R、細かいパンチからタックルに入るサウスポーの阿部。ランバーはそれを切ろうとするが、阿部はしつこくランバーに組み付いてテイクダウンを奪う。ここから阿部はランバーの足をさばいてパスガードを狙っていくが、ランバーは阿部の担ぎパスガードを脅威の身体能力で跳ね除け、そのまま立ち上がる。
しかし阿部もすぐにランバーの動きにくらいつき、再びテイクダウンを奪う。ここでランバーは下から阿部を殴りつつ、サイドポジションをとられても足を使ってガードに戻る。
さらにランバーは自ら阿部の足をキャッチしてヒールホールド! これは極まらなかったものの、ランバーはこのヒールを利用して立ち上がる。
スタンドで距離が開くとランバーは強烈なインロー! さらに阿部のタックルを切りながら阿部の顔面を殴る。
ランバーのパンチをもらいながらも、何とかテイクダウンに成功した阿部だったが、ランバーはガードポジションから阿部の顔面にパンチ! これで阿部の左目が大きく腫れ上がる。それでも阿部は立ち上がろうとするランバーを寝かせてマウントポジションを奪取!
ここから起死回生の腕十字を狙うが、ランバーに腕を抜かれてしまう。そしてランバーは左足に組み付く阿部に強烈なパンチを連打! 一旦、距離が離れると、すぐに阿部にドクターチェックが入る。
チェックの結果、阿部の目の負傷が激しく、ドクターが試合をストップ! ランバーがパンチで相手の目を潰すというムエタイ技術で初防衛に成功した。
▼セミファイナル(第9試合)環太平洋ライト級チャンピオンシップ 5分3R
○土屋大喜(roots/王者)
判定2−0 ※29−28、29−29、29−28
●田村一聖(KRAZY BEE/同級3位/挑戦者)
※土屋が初防衛に成功。
今年1月に門脇英基との王座決定戦を制して、環太平洋王者となった土屋。挑戦者の田村は土屋と年齢も同じでデビューも同じ2008年。
土屋が敗退した新人王トーナメントを制し(MVPも獲得)、ここまで5戦5勝と無敗。土屋にとっては最強の挑戦者と言ってもいい相手だ。
1R、どっしりと構える田村に対して、土屋は両腕と両足、そして上半身を小刻みに動かしながら、様々なフェイントを入れていく。そこから土屋はインローとアウトロー、そして右ストレートを狙う。
田村はジャブを細かく返しつつ左フック。土屋もすぐに右ストレートを返す。試合前のインタビューでもスタミナ強化を口にしてた土屋だが、その言葉通りにフェイントをかけ続け、動き続ける。
2R、田村の右ストレートが立て続けにヒット! しかし土屋はバランスを崩すことなく、1Rと同じように多彩なフェイントからインローとアウトローを蹴る。しっかりと土屋の攻撃を見ながら右ストレート、左フックを返す田村。これが土屋の顔面を捉えるが、土屋も右ストレートを当てて、強烈な右ロー! 土屋のローで田村の足が流れる。
3R、ここでも田村の右ストレートがヒット! しかし土屋はこれに下がることなく、ジャブのフェイントからインローとアウトロー。 田村はジャブと左フックを突いて、そこから右のパンチにつなげようとするが、土屋がインロー、左ミドル、左ハイと蹴り技を繰り出す。
田村はタックルを仕掛けて、その離れ際に左フック。土屋も左ミドルを田村のタックルやパンチに合わせる。そして終盤、田村が渾身のタックルに入るが、土屋は倒されながらも立ち上がってスタンドをキープ。 終了間際には逆に土屋がタックルを仕掛け、その離れ際にパンチをまとめる。一瞬も動きが止まらない緊張感のある展開の末、土屋が田村に判定勝利し、ベルトを死守した。
▼第8試合 環太平洋フェザー級チャンピオンシップ 5分3R
○岡嵜康悦(無所属/王者)
判定3−0 ※3者とも29−28
●徹肌ィ朗(和術慧舟會ネイキッドマン柔術/同級1位/挑戦者)
※岡嵜が初防衛に成功。
昨年10月の扇久保博正との王座決定戦では見事な逆転KO勝利を収めた岡嵜。初防衛戦の相手はコスプレ入場でお馴染みの徹。
世界レベルのグラップリング技術を誇り、現在は修斗とCAGE FORCEで連勝を飾っている。今回が王座挑戦となる徹はキャッツアイのテーマ&コスプレで入場し、「チャンピオンベルト頂きます」と書かれたカードも持参する。
1R、いきなり片足タックルからテイクダウンを奪う徹。インサイドガードでじっくりと岡嵜を押さえ込み、パンチを落とす。ここで岡嵜が徹の右足を外掛けにし、足関節の攻防へ。
徹が足関節を仕掛けていくが、岡嵜も落ち着いてそれに対処。ブレイクで試合がスタンドに戻ると、岡嵜が徹のタックルに右ミドル! これが徹のボディに突き刺さるが、徹はタックルに入ってグラウンドで上を取る。
2R、ここでも徹のタックルに合わせて岡嵜が右ミドル! 徹がそのまま組み付いていくが、岡嵜はそれを切って組んだ状態からヒザ蹴りを入れる。しかしこれがローブローとなり、試合が一時中断となる。
再開後、右のパンチからタックルに入る徹。岡嵜はそれを切って、グラウンドで下になる徹にパンチを落とす。ここから徹は足関節を仕掛け、岡嵜の足に両足を絡ませたままバックを狙うが、岡嵜は有利なポジションをキープしてパンチを落とす。
3R、大振りの左フックを打つ徹だったが、これを空振りしてしまい、岡嵜がそのまま徹の後ろに回り込む。ここから岡嵜はバックポジションをキープしつつ、バックチョークとパウンド!
徹の動きを完全に止めて、試合を優勢に進める。徹も何とかポジションを入れかえようとするが、岡嵜のバックキープは強い。結局、3Rのほとんどは岡嵜が徹をバックから攻めるという展開となった。
判定は2−0で岡嵜。環太平洋王座を防衛した岡嵜は「次は世界戦をやらせていただきます!」と勝村周一朗の保持する世界タイトルへの挑戦をアピールした。
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