J-NETWORK
「J-GIRLS Catch The stone〜10」
2010年9月20日(月・祝)東京・新宿FACE
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント(第9試合) スーパーファイト 47kg契約 サバイバルマッチ1
○Little Tiger(F・TEAM TIGER/J-GIRLSアトム級王者)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●坂本柚佳里(錬成塾)
※本戦は29−29、29−29、30−28の1−0
J-GIRLSアトム級王者Little Tiger(以下タイガー)が、初参戦の未知の選手をメインイベントで迎え撃った。
現役女子大生ファイター坂本は2勝1敗と経験は浅いが、「これからのJ-GIRLSは私が引っ張っていく」と猛アピールで挑戦状を叩き付け、初参戦ながらチャンピオンの相手に大抜擢。ビッグマウスは本物なのか? それとも、チャンピオンが格の違いを見せ付けるのか?
1R、ローで先制する坂本をタイミングのいい前蹴りで吹っ飛ばすタイガー。
坂本はロー、ミドルを出しながら左右フック、タイガーは左右のローを蹴りつつ、前蹴りで坂本を突き放す。タイガーの前蹴りで坂本のフックは空を切る。それでも勢いよく前へ出て左右フックを繰り出す坂本、ローの蹴り合いにも挑む。
2R、顔面前蹴り、ボディへの前蹴りで距離をとろうとするタイガーに、坂本は左右のフックを振り回しながら接近。タイガーの顔面前蹴りがヒットする。それでも下がらない坂本は左ローを集中砲火、タイガーも右ローを返して左フック。
坂本の右ストレートがヒットするが、タイガーもすぐに左ミドルで応戦。
3R開始前、坂本のセコンドがリングから降りるのが遅れたため、イエローカードが提示される。前蹴りで吹っ飛ばすタイガーが、パンチで突進。坂本も左右フックで応戦し、激しくパンチが乱れ飛ぶ。坂本が連打でタイガーをロープに押し込む。さらにローの蹴り合いでもお互いに一歩も退かない。坂本のフックにタイガーは前蹴りで応戦、坂本がロープまで交代すると、飛びヒザ蹴りを繰り出す。
坂本がパンチでラッシュをかけるが、タイガーもパンチで応戦して両者譲らず。ジャッジ1名がタイガーを2ポイント差で支持したが、他の2名はドローで延長戦へ突入する。
延長戦になっても坂本の勢いは衰えず、左右のフックと左ミドルで勢いよく襲い掛かる。タイガーは右ミドルと左フック。やや大振りの坂本にタイガーのフックが入るが、坂本は連打でタイガーをコーナーへ押し込む。タイガーは左右のローキック、坂本が蹴ってくると左フックを合わせる。
このラウンドはタイガーも前へ出てフックでの打ち合い、左ミドル、さらに自分から前へ出てのテンカオ。このテンカオがタイミングよく何度も入るが、坂本は足を止めて左右フック。
タイガーも左右のフックを打ち返し、右ミドルを蹴る。パンチ一辺倒の坂本に対し、パンチから蹴りにつなげていったタイガーが、奮戦する坂本を振り切った。
勝利を得たタイガーに笑顔はなく、「こんな試合をしてしまってマイナーなタイガーと言われても当たり前だと思うので、12月のタイトルマッチにはまた練習して、強いタイガーで戻ってきたいと思います」と、ファンに約束した。
控え室でもタイガーは「全然ダメでした。全体的にダメ。いいところはひとつもなかった」と自分にダメ出し。「頭と身体をつなげられるようにしたいです。考えている通りに身体が動かないので……」と課題を口にした。
▼セミファイナル(第8試合) J-GIRLS Japan Queen Tournament 2010 一回戦 サバイバルマッチ1
○紅絹(フォルティス渋谷/J-GIRLSミニフライ級1位)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●田中佑季(青春塾/J-GIRLSフライ級2位)
※本戦は30−30、30−30、29−29
※紅絹がトーナメント準決勝に進出
昨年の『J-GIRLS Japan Queen Tournament』準優勝の田中と、タイトルに今一歩手が届かない紅絹が1回戦で激突。今年5月30日大会で行われた「次期王座挑戦者決定トーナメント決勝戦」にて田中がフライ級、紅絹がミニフライ級で戦うも惜敗、それぞれが王者への挑戦権を失っているだけに、無冠の女王脱却に一歩前進したいところ。
1R、サウスポーの紅絹は左インロー、田中はジャブを多用する。
紅絹が動いてパンチで攻め入ると田中も左右フックで迎え撃つ。どちらも踏み込めない展開でロー勝負。
2R、紅絹はパンチを振り回していくが、空振りが目立つ。ローは単発で入るが後が続かない。田中が右ハイをヒットさせると紅絹は突進してパンチ。田中もパンチで応戦してお互いに当てあうが、両者とも手数は少なめ。
3R、田中の右ロー、右ミドル、紅絹の入り際に右ミドルを合わせる。
さらに入ってくると左右のフック。紅絹はフックの空振りが目立つ。右フックをヒットさせるが、追撃したところでまたも右ハイをもらってしまう。空回りしている感のある紅絹だが、田中の手数も少なく本戦はドロー。
延長戦に入るとお互いに手を出していくが空振りが続き、両者ともローはヒットさせるが後が続かない。田中にホールディングでイエローカードが提示される。
その直後、田中が打ち合いに行き、左右フックを繰り出す。紅絹のパンチをダッキングでかわしての左右フックをヒットさせたが、前へ出続けたアグレッシブと手数で紅絹が勝利をつかんだ。
タフな試合に紅絹は「お疲れさまでした、自分」と自分の労をねぎらい、「田中選手は大好きな選手なので楽しかったです。4Rやれて嬉しかった。勝てたのは自信になります。今年1勝目をあげたので、次も勝ちます」と、トーナメント優勝を宣言した。
▼第7試合 J-GIRLS Japan Queen Tournament 2010 一回戦 サバイバルマッチ1
○田嶋はる(アクティブJ/J-GIRLSミニフライ級3位)
判定3−0 ※三者とも30−28
●ジェット・イズミ(M16ムエタイスタイル/J-GIRLSフライ級4位)
※田嶋がトーナメント準決勝に進出
シード枠を蹴り飛ばしトーナメント1回戦からの参戦を希望したジェットの対戦相手に名乗りを上げたのは、J-GIRLSのエース田嶋。田嶋が2007年3月にプロデビューしたその2カ月後、ジェットは圧倒的な強さでJ-GIRLS初代ミニフライ級王者の座を勝ち取った。
そんなジェットに憧れ、ジェットの背中を見てきた田嶋もその翌年、第二代王者となる。が、これまで二人が対峙する事はなかった。注目の初対決!
1R、どっしりと構える田嶋は中央にポジショニングし、その周りをジェットがローを蹴りながら回る。田嶋は左ミドル、前蹴り、右ロー、そしてジャブとジェットを中に入れない。それでもジェットが強引に入ってくると右アッパーで迎え撃つ。ローを蹴るジェットだが、田嶋ペースで試合は進む。
2R、左右ハイキック、左ミドルで距離をとり、顔面へ前蹴りを突き刺す田嶋。ジェットが入ってくるところには右ストレート。
ジェットはローを返すのが精一杯で、パンチの打ち終わりには逆にパンチをもらってしまい、ローにはミドルを合わせられる。
しかし3R、ジェットが右ローを連打しながらパンチで入ってくる。田嶋は左ミドル連打で逆襲し、蹴っては離れる。ジェットが入り込んでパンチの打ち合いも見られ、ジェットが押し返したが前半のリードを守った田嶋が国内復帰戦を勝利で飾った。
トーナメント準決勝進出を決めた田嶋は「応援ありがとうございました。10月にまだ2試合残っているので、しっかり勝てるように練習して鍛えなおしたいと思います」と、笑顔でファンからの声援に応えた。
▼第6試合〜第1試合の結果はこちら
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