REBELSプロモーション
「REBELS.4」
2010年9月23日(木・祝)東京・新宿FACE
開場16:00 開始17:00
▼第12試合 WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント 準々決勝 WPMF日本ルール 3分5R
○板倉直人(スクランブル渋谷/WPMF日本同級1位)
判定3−0 ※49−46、50−45、49−46
●関ナオト(u.f.c/WMF世界スーパーウェルター級王者、WPMF日本同級6位、元J-NETWORK同級1位、元日本同級4位)
※板倉が準決勝へ進出。
トーナメント優勝候補に名前が挙がる“キックの燃える闘魂”板倉がメインに登場。アントニオ猪木の「炎のファイター」をリミックスした入場曲、そしてお馴染みのロングガウンで入場する。対するはWMF世界スーパーウェルター級王座を保持する関。
1R、右ローと右のパンチで前へ出る関を、前蹴りを多用して抑えるサウスポーの板倉。高い打点の左ミドルをヒットさせていき、右ジャブをタイミングよく当てていく。右へ回り込みながらの右フックも。関は板倉のリーチの長さに苦しむ。
2R、前へ出る板倉がテンポよく打点の高い左ミドル、脇腹への左ミドルを蹴っていき、右ジャブも多用。長いリーチになかなか踏み込めない関は左右ロー。しかし、板倉に前へ出てこられるとどうしても下がってしまう。
3Rは板倉の左ミドルに関が軸足蹴りを合わせていく。さらにローを蹴り込み、パンチへつなげていく。板倉はバッティングで左目上から流血、パンチで前に出ようとする関にテンカオ、さらに奥足への右ロー。関のパンチにはヒジで応戦するが、関は傷口を狙ってパンチを繰り出してくる。
4R、これまでの展開とは変わって板倉がパンチで優勢に立つ。首相撲でコカしたところにヒザを入れてしまい、イエローカードが提示されるが、右のジャブと左ストレートがヒット。関が蹴ってパンチへつなげてくるところをパンチで迎え撃ち、組んでのヒジとヒザ。板倉は前へ出て圧力をかけての左ミドルも放つ。
5R、パンチ、ミドル、前蹴りで前へ出て来る関に、板倉はパンチの連打で応戦。これを嫌がって関の頭が下がると、そこでヒザを突き上げる! このヒザが2度決まり、さらにパンチで前へ出る板倉は関を押していく。リーチ差を活かしたテクニカルな闘い方で関を追い込んだ板倉が判定で勝利、渡部との準決勝を決めた。
「元気ですかーっ! 元気が一番、元気があれば何でも出来る」と猪木のモノマネでマイクアピールした板倉だが、「しょっぱい試合で倒しきれず、内容が内容だけにダーッは出来ません。僕の目標は1月のタイトルマッチ(トーナメント決勝)でベルトを巻くことなので、ベルトを巻いて“いち、に、さん、ダーッ!”を皆さんとやりたいと思います」と、勝利の“いち、に、さん、ダーッ!”をこの日は封印した。
▼第11試合 WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント 準々決勝 WPMF日本ルール 3分5R
○渡部太基(藤原/WPMF日本同級5位、元全日本ウェルター級9位)
TKO 1R2分8秒 ※左ハイキック
●島 一生(TARGET/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級9位)
※渡部が準決勝へ進出。
大竹将人(TARGET)の負傷欠場により、急遽、島がトーナメントにエントリー。3年以上にわたるバンコク生活にピリオドを打ち、今夏帰国していきなりのチャンス到来となった。
本場でムエタイを学び25戦を経験、ラジャダムナンスタジアムのスーパーウェルター級9位にもランクインした島が、台風の目となるか。迎え撃つは毎回、アツい試合を展開して場内を沸かせる激闘マシーンの渡部。
1R、島がサウスポーの渡部に対して左へ回り込みながら、見事なタイミングで右ミドルを次々よ強打していく。左手を伸ばして距離をとり、渡部がパンチで入ってくると手でブロックしてミドルを返す。
快音を発して何度も決まる右ミドルに、“これは強い”という空気が場内に流れるが、渡部はワンツーを叩き込むと至近距離から左ハイキック!
これがテンプルをかすったか、島は一瞬間を置いてグラグラと揺れ、前のめりにダウン! 立ち上がれないのを見て、レフェリーが試合をストップし、渡部が逆転勝利を収めた。渡部は「普通にやって普通に優勝します。ガンガン行くので応援よろしく!」と、高らかに優勝を宣言した。
▼第10試合 WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント 準々決勝 WPMF日本ルール 3分5R
△田中秀弥(RIKIX/WPMF日本同級4位、RISE同級1位、元J-NETWORK同級3位)
ドロー 判定1−0 ※48−48、49−47、48−48
△藤倉悠作(ASSHI-PROJECT/WPMF日本スーパーウェルター級9位、元J-NETWORKミドル級4位)
※トーナメントのためマスト判定で田中が勝者扱い、準決勝へ進出。
田中は元・新日本キックボクシング協会フェザー級王者の小野寺力が代表を務めるRIKIXの所属選手で、藤倉の師匠は“キックのカリスマ”立嶋篤史。
対決が実現しなかった、90年代を代表する名キックボクサーの愛弟子同士が対戦するというカードで注目を集めた。田中のセコンドには小野寺、藤倉のセコンドには立嶋が就く。
1R、フックで襲い掛かる藤倉に田中もフック、ロー合戦のあと、田中は右ミドルと前蹴りを蹴っていく。
左右のフックを振るって猛進する藤倉に、田中もフック&アッパーのコンビネーションパンチ、さらにハイキックで対抗。両者ともに気迫溢れるパンチとローの応酬で場内が沸く。
2R開始となってもセコンドがリング内にいたため、藤倉には遅延行為でイエローカードが提示される。
田中がパンチのコンビネーションからテンカオを突き刺し、藤倉はパンチからロー。お互いに攻撃を出し合って、激しく交錯する。田中が打っては離れ、蹴りからパンチ、そしてまた離れると上手さを発揮。それに対して藤倉はガムシャラに突っ込む。
3Rも激しくせめぎ合う両者。田中は藤倉の蹴りにパンチを合わせ、自分からは蹴りで攻めていく。田中のテンカオがいいタイミングで何回も突き刺さるが、藤倉は一歩も退かずにパンチとローで応戦。接近戦になるとお互いにヒジを繰り出し、両者とも手を休めない。
4R、田中が左ミドル、藤倉が右ローからそれぞれパンチにつなげてくる。藤倉の右ボディストレートが突き刺さったのをきっかけに、両者は足を止めて激しい打ち合い!
パンチにヒジも織り交ぜてぶつかり合う。一方が押せばもう一方が押し返すという一進一退の攻防。田中の右ストレート、テンカオ、左ミドルがいいタイミングで入るが、藤倉も負けじとボディストレート、左フック、顔面へのヒザ。
鮮やかなテクニックでコンビネーションを繰り出す田中だが、藤倉はそれを上回るような気迫で前へ出て打ち返す。技の田中、力の藤倉という戦前の予想通りの試合展開で、両者ノンストップの攻防が繰り広げられる。
最終5Rも両者は打ち合いを展開! 田中の右ストレート、ヒジ、テンカオ。もらっても下がらずに攻める藤倉は左右のフックでラッシュを仕掛け、最後には田中をロープ際まで追い詰めた! 大熱戦はフルラウンド続き、場内も大いに盛り上がる好勝負に。
判定は49−47で田中支持が1名いたが、2名のジャッジはドロー。公式記録はドローとなったが、トーナメントのためマスト判定で田中が勝利者扱いとなった。納得がいかない表情の田中は下を向いたままで、「次の試合までにもっとしっかりと練習してきます」とマイクで語った。田中は準決勝でT-98と対戦する。一方、立嶋と小野寺は笑顔で握手を交わした。
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