DEEP事務局
「DEEP 50 IMPACT〜10年目の奇跡」
2010年10月24日（日）東京・JCBホール
開場14：00 開始15：00
観衆＝2,504人（完売・売止め＝主催者発表）
▼第12試合 62kg以下契約 5分3R
○今成正和（Team-ROKEN/DEEPバンタム級王者）
判定2-0
●DJ.taiki（フリー）
 DEEPバンタム級王者として、DEEPでは5連勝中の今成。対戦相手は今大会よりバンタム級に体重を落としたDJ.taiki。サブミッションを得意とする今成VS国内随一の打撃を誇るDJ.taikiという、全く異なるファイトスタイルの持ち主の対戦となった。
1R、サウスポーに構えるDJ.taiki。今成はガードを下げてDJ.taikiの周りをグルグルと回る。そこから寝技に引き込もうとする今成だが、DJ.taikiはそれに付き合わず。DJ.taikiがじりじりと前に出て単発のロー。今成は横を向いたまま、サイドキックや右ミドルを蹴るだけで、DJ.taikiの打撃に応じる気配はない。
 ラウンド中盤になると今成が飛び込むような右ストレート、そして右のヒザ蹴り。DJ.taikiはそれを突き放すと、深追いはせずに右ローを蹴っていく。
しかし残り2分を切ったところで今成がDJ.taikiに組み付き、引き込みからオモプラッタ！ そして腕十字！ DJ.taikiの左腕が伸びるが、DJ.taikiは腕を抜いてそこから脱出する。今成がガードポジション、DJ.taikiがインサイドガードでラウンド終了となった。
 2R、今成は1Rと同じように横を向いた状態からいきなりカニバサミ。DJ.taikiが前に出てくると、自らDJ.taikiの足元に滑り込んで関節技を狙う。DJ.taikiはサウスポースタイルから右ロー。今成はそれをもらいながらもDJ.taikiに組み付いてガードポジションで引き込む。
DJ.taikiの両手首を掴み、自分の足を使ってDJ.taikiの体をコントロールする今成。DJ.taikiは背筋を伸ばして小さくパンチを出す。
 ここでブレイクとなり、試合はスタンドへ。再開後、打撃に全く付き合わない今成に右ローを蹴るDJ.taiki。今成がパンチと右ミドルで前に出たところに左のパンチを合わせようとするが、今成はすぐに距離を取る。残りの時間はスタンドの状態が続き、どちらも大きなアクションがないまま2Rが終了した。
3R、打撃で前に出て行くDJ.taikiに組み付く今成。自らガードポジションに引き込むと、下から蹴り上げとかかと落とし。DJ.taikiもパンチを落とすが、試合はスタンドに戻る。そしてDJ.taikiのパンチに合わせて今成が引き込み、動きがなくなりブレイクという展開が続く。その後、今成がガードから三角絞め、オモプラッタを狙う場面があったものの、極めの形までには至らない。
 しかし残り2分を切ったところで今成がDJ.taikiの足元に滑り込んで足関節！ これに場内が盛り上がるがDJ.taikiは足を抜いて脱出する。ここからは先ほどと同じようにDJ.taikiが打撃のプレッシャーをかけて前に出て、今成が引き込んで関節技を狙うもののブレイクという攻防の繰り返しになり、タイムアップ。判定は1Rに腕十字を極めかけた今成の勝利となった。
 試合後にマイクを渡された今成だが「ご来場ありがとうございます。今日もまた分かりづらい試合をしてしまいました。申し訳ないです。もっと頑張って一本取れるようないい試合をします」と挨拶。ここで終わりかと思いきや「ぜひもう一度、上のステージに上がりたいと思います」と今成にしては珍しい自己主張のマイクアピールとなった。
▼第11試合 70.3kg以下契約 5分3R
○青木真也（パラエストラ東京/DREAMライト級王者）
一本 1R1分 ※V1アームロック
●ヨックタイ・シスオー（タイ/ヨックタイジム/元ボクシングWBA世界ジュニアバンタム級王者）
 DEEPで鮮烈なプロデビューを果たし、修斗、PRIDEを経て現在ではDREAMライト級王者として日本のトップに君臨する青木。今大会では元WBA世界ジュニアバンタム級王者ヨックタイとの異色対決に挑むことになった。
1R、サウスポーの青木は右手でフェイントを入れながらヨックタイをコーナーまで詰めて両足タックル。
 そのままヨックタイの体を持ち上げるようにしてテイクダウンを奪う。ここから青木はマウントポジション、サイドポジションに移行して横三角絞め！ ここからアームロックに切り換えて、ヨックタイからタップを奪った。
試合後、青木は「僕はDEEPを飛び出した身ですけど、今日、清算できた気持ちです。また僕が年末に向けて盛り上げますので、みなさん格闘技をよろしくお願いします」とファンにアピールした。
▼第10試合 日本VS韓国対抗戦 79kg以下契約 5分3R
○菊田早苗（GRABAKA）
TKO 1R1分21秒 ※タオル投入
●キム・イサク（CMA KOREA/亀尾異種格闘技）
 DEEPにも数多くの選手を送り込み、自らも第2回大会に出場しているGRABAKAの総帥・菊田。対戦相手のイサクはテコンドーとムエタイをバックボーンに持つ韓国のストライカーだ。
1R、イサクのパンチに左フックを合わせる菊田。イサクが勢いよくパンチで前に出て行くと、菊田も左右のフックを打ち返してイサクに組み付く。そしてテイクダウンを奪った菊田はイサクの上体をがっちりと固めてパスガードし、自分の両足でイサクの左腕を挟み、パンチを連打！ 動きの止まったイサクを見て、セコンドがタオルを投げ入れた。
▼第9試合 日本VS韓国対抗戦 無差別契約 5分3R
○ミノワマン（フリー）
一本 1R2分7秒 ※アームロック
●キム・チャンヒ（韓国/CMA KOREA UF）
 2002年の田村潔司戦以来、約8年ぶりにミノワマンがDEEP参戦！ 対戦相手のチャンヒはプロフィールによると140kgの超巨漢ファイターで、ミノワマンらしい無差別級戦となった。
1R、じりじりと前に詰めていくチャンヒにミノワマンは右フック。チャンヒも右フックを返す。ここでミノワマンがチャンヒに組み付くとチャンヒをフロントスープレックス！ チャンヒの巨体が宙に舞い、場内が大きく盛り上がる。
 そしてサイドポジションを取ったミノワマンはチャンヒの頭を抱えて袈裟固め！ そしてそこからチャンヒの左手を自分の足に引っ掛けてアームバー！ これでチャンヒからタップを奪った。
きっちりと一本勝ちで試合を締めたミノワマンは四方に向かって拳を突き上げるパフォーマンスで会場を盛り上げた。
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