MA日本キックボクシング連盟
「BREAK-7〜トリプルタイトルマッチ〜」
2010年11月27日(土)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始16:45
▼メインイベント第1試合(第6試合) MA日本スーパーライト級王座決定戦 3分5R延長1R
○モハン・ドラゴン(ネパール/村上塾/同級2位)
KO 3R2分44秒 ※3ノックダウン
●深澤大輔(ダイケン/同級3位)
※ドラゴンが第7代王座に就く。
ネパール人初のキックボクシングチャンピオンの座を狙うドラゴンと、ダイケンジム設立以来初のチャンピオンの座を狙う深沢。前チャンピオンの壮泰が引退のため返上した日本スーパーライト級王座を争う。
ドラゴンは試合前に「毎日ネパールカレーを食べていたので減量は全然つらくなかった」と信じがたいコメントを寄せている。場内には大勢のネパール人応援団が陣取り、「モハン! モハン!」のコールを送ると、深沢の応援団からも「大輔! 大輔!」のコールが湧き上がり、応援合戦が繰り広げられた。
1R、右ローと右前蹴りを駆使する深沢にドラゴンが左右の連打で襲い掛かる! このラッシュに場内は大騒ぎ。勢いに押されながらもブロックする深沢はヒジを返す。打ち合いとなり、深沢の左フックがカウンターでヒット! ダウンを奪う。
ますますヒートアップする場内に呼応するかのように、両者は打ち合いを繰り広げる。
左右のフックを振り回すドラゴンに深沢はヒジで応戦、ラウンド終了間際には右ヒジ直撃で2度目のダウンを追加する。
2R、場内が大いに盛り上がる中、深沢はジャブから右ストレート、さらに右ロー。ドラゴンのフックに右ヒジ、右ストレートをカウンターでヒットさせ、右ローへつなぐ。組み付いたドラゴンのヒザがローブローとなり、試合は一時中断。
再開後、深沢は左右のローとジャブ。しかし、深沢の右ストレートをもらったドラゴンが左右のフックで猛ラッシュ。
ドラゴンの左フックと深沢の右ヒジが交互に当たり、ドラゴンの左右フックに深沢は身体を大きく揺らされながらもヒジを返す。
3R、両者の応援団がヒートアップする中、ドラゴンが右フックの連打から左右のフックで突進! 深沢の身体が左右に揺れ、ついにドラゴンの右フックでスタンディングダウンを奪われる! 続いてドラゴンの右フックがヒット、深沢も右ヒジを返して打ち合いとなり、場内は異常な盛り上がりに! 立ち上がる観客も多数いる。
ブロックの上からフックを叩かれ続けた深沢はダメージを感じさせ足元がフラつく。ドラゴンが右フックを引っ掛けたところで力尽きるように深沢が痛恨の2度目のダウン!
続く右ストレートがクリーンヒットしたところで、レフェリーは試合をストップ! ドラゴンの逆転KO勝利にネパール大使も興奮してリングに上がり、ネパール人初のチャンピオン誕生を祝福した。
ドラゴンは「これは私の勝利ではなくみんなの勝利、みんなのおかげでチャンピオンになれました!」とマイクアピール。興奮冷めやらないドラゴンはコーナーへ駆け上り、応援団へ母国語で叫び続けた。
▼ダブルセミファイナル第2試合(第5試合) 69.5kg契約 交流戦 3分5R
○チューチャイ・Studio-K(タイ/Studio-K/元ラジャダムナンスーパーウェルター級7位)
判定3-0 ※50-49、49-48、50-48
●武田一也(JMC横浜/MA日本ミドル級1位)
来年に新設されるスーパーウェルター級王座の初代王者決定トーナメントへの出場が決まっている武田。9月のWBCムエタイ日本王座決定戦では山内裕太郎に敗れたが、ここで仕切り直しをして弾みをつけたいところ。チューチャイはムエタイで200〜300戦しているという元ラジャダムナンスタジアム認定ランカー。
スペシャル・リングアナウンサーとして第4試合に続いて登場した、宮田充Krush代表のコールで両者が入場した。
1R、チューチャイはサウスポーで、身体は武田よりもひと回り小さい。じっくりと見ていくチューチャイに武田はロー、ミドル、右ストレートで様子を探りながら前へ出ていく。武田の蹴り足をキャッチしてはパンチを放つチューチャイは左ミドル、右ロー。蹴り足をつかまれる武田はやりにくそうだ。
2R、下がって自らロープを背負うチューチャイにローを出しながら前へ出る武田。チューチャイは左ミドルとワンツーで迎え撃ち、武田がパンチで入ってくると胴に両手を回して組み付いてしまう。
左ミドル、前蹴りで距離を支配するチューチャイは、武田の攻撃をかわしながら単発のパンチと蹴りを当てていく。
3R、前蹴り、左ミドルで距離をとり、武田が入ってくると左ストレートを突き刺して胴に組み付くチューチャイ。武田は反撃を許されない。ロー、ミドルはスネでカットされ、パンチもかわされてしまう。組んでのヒザもヒザを上げることで阻止してしまうチューチャイ。単発のワンツーが武田の頭を仰け反らせる。チューチャイの右アッパーが炸裂し、武田は一瞬グラつく。
4R、前蹴りと左ミドルで距離をとり、武田のパンチをかわしてカウンターのヒジ、左ストレートを放ち、すぐに胴に組み付いて動きを止めてしまうチューチャイ。この上手さに武田はなかなかクリーンヒットを奪うことが出来ない。チューチャイはノーガードで誘い、強烈な左ミドルとテンカオ。ロープを背負ってテンカオを連発するチューチャイにようやく武田の左フックがヒットした。
5R、前に出て右ストレートと右ミドルを出していく武田。チューチャイを追いかけるような形となる。
コーナーに詰めてロー、左右フックを放っていく武田が左フックをヒットさせ、さらに左ボディ。チューチャイをようやく捕らえた。右ストレートで仰け反らせ、逃げるチューチャイを追っていく武田。胴にしがみつくチューチャイが逃げ切り、判定勝ちを収めた。
▼ダブルセミファイナル第2試合(第4試合) MA日本バンタム級王座決定戦準決勝 3分5R延長1R
○伊東拓馬(士道館・橋本道場/同級4位)
判定2-1 ※49-48、49-50、50-48
●島んちゅ泰(真樹オキナワ/同級1位)
※伊東が1・15後楽園ホールでの王座決定戦に進出。
5カ月ぶりの試合となる泰と対戦するのは、デビュー以来7戦7勝(2KO)の昨年度バンタム級新人王・伊東。
1R、ローの交換から首相撲での闘いとなり、両者ヒザ蹴り。伊東はヒジとローも織り交ぜる。左ミドルから再び組み合いになると、積極的にヒザを出していくのは伊東の方。泰の回して横から蹴るヒザに対し、伊東は下から突き刺すようなヒザ。
2R、ワンツーから右ローを放つ泰に組み付いた伊東は、またしても首ヒザ地獄に泰を引きずり込む。
泰のローブローでブレイクになると、泰のローにローを返して左ミドル、そして組んでのヒザ蹴り! お互いにヒザを蹴り合い、首相撲での濃密な攻防が繰り広げられる。
3R、再び首相撲での攻防となり、伊東が組み勝って突き刺すようなヒザを決めていく。
離れると左ミドル、再び組んで首相撲で崩しながら直線的なヒザを突き刺していく。首相撲の主導権は完全に伊東が握る! 相手を回しながらの首相撲とヒザの闘いが続くが、見応えのある力の入った攻防だ。
4R、伊東の右ローに組み付く泰は首相撲の勝負に持ち込み、ヒザでの体力の削り合いが続く。崩しては鋭角的なヒザを突き上げる伊東。離れると右ローから左ロー、組むとヒザ合戦。伊東は離れてワンツー、泰はそれでも組みにいく。
5R、やはり組み付いていく泰に伊東は組み際のロー、そして泰を押していってのヒザ。お互いにヒザを突き刺していくが、伊東は離れ際にもヒジを繰り出す。とにかく組んでのヒザで勝負をかける泰がヒザで上回り始めたが、伊東も負けじとヒザを返していく。
ヒザの打ち合いの中、ラストゴングが鳴った。
スプリットデシジョンながら伊東が判定勝ちを収め、1・15後楽園ホール大会で行われる同級2位・高野ヨシとの王座決定戦へ駒を進めた。
▼第3試合 54kg契約 3分3R延長1R
○松本圭一太(相模原/MA日本バンタム級5位)
TKO 2分56秒 ※左ヒジによるカット
●平本 悠(士道館・橋本道場/MA日本バンタム級4位)
▼第2試合 52kg契約 3分3R延長1R
○深堀ヒロシ(Kインター柏//MA日本フライ級5位)
延長R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
●勇児(HOSOKAWA/MA日本フライ級4位)
※本戦は29-29、29-30、29-29
▼第1試合 60kg契約 3分3R延長1R
○藤澤大樹(HOSOKAWA/MA日本スーパーフェザー級4位)
KO 2R53秒 ※右フック
●佐藤 琉(JMC横浜/MA日本スーパーフェザー級6位)
▼オープニングファイト第4試合 ウェルター級 3分3R
○中沢 純(WS群馬/同級7位)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-28
●GORI(菅原/同級9位)
▼オープニングファイト第3試合 スーパーライト級 3分3R
△冨田健佑(真樹アイチ/同級7位)
ドロー 判定1-0 ※29-29、30-29、29-29
△JYO(大誠塾)
▼オープニングファイト第2試合 スーパーバンタム 3分3R
○謙・センチャイジム(センチャイムエタイ/NJKF)
判定2-1 ※30-29、28-29、30-29
●大野貴志(士道館・新座/MA日本バンタム級9位)
▼オープニングファイト第1試合 ウェルター級 3分3R
△YUMA(WS沖縄)
ドロー 判定1-0 ※29-28、29-29、29-29
△野口陽平(飯島)
★トリプルメインイベント第3試合(一貴VS康)からトリプルメインイベント第2試合(加藤VS野嶋)の試合結果はこちら
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