Krush実行委員会
「Krush初代王座決定トーナメント〜Round.1〜」
2010年12月12日（日）東京・後楽園ホール
開場17：00　開始18：00

▼メインイベント（第9試合）　Krush−60kg初代王座決定トーナメント1回戦　K-1ルール　3分3R延長1R
○卜部弘嵩（チームドラゴン/2007全日本新空手K-2軽中量級王者）
判定2−0　※28−28、30−28、29−28
●石川直生（青春塾/元全日本スーパー・フェザー級王者）

　現在、2連敗中の石川が再浮上のきっかけを掴むためにトーナメントに参戦。対する卜部は「石川選手は連敗中で、ここで勝って復活するというドラマチックなことを考えると思いますが、僕が世代交代する方がもっとドラマチックです。ここでしっかり世代交代をしたいです」と年齢で10歳、キャリアで30戦以上も上回る石川に対して世代交代を宣言している。

　1R、石川は前蹴りと左ミドルで距離を取り、右ローにつなげる。卜部もそれを受けて右ストレートで前に出て、距離が詰まると右アッパーを突き上げるが、石川はしっかりとそれをブロックする。

　 そして終了間際、右ストレートで突っ込む卜部に石川がカウンターの右ハイキック！　これが卜部の即頭部を捉えるが、卜部はそのまま前に出て石川を押し倒す。

　2R、右のパンチで前に出て行く卜部。そこに右ハイキックを狙う石川。石川は1Rと同じようにリーチを生かして蹴りで距離を取りつつ、そこから右ロー、ハイキックにつなげる。しかし石川が左の飛びヒザ蹴りをブロックした卜部が右フック！　これが石川の顔面を捉えて石川がダウンを喫してしまう。

　3R、ポイントを挽回しようと右ロー、右ハイキック、ヒザ蹴りで前に出て行く石川。しかし卜部も下がりながら左フックのカウンターを狙う。ハイキック、そしてボディへのヒザ蹴りを突き刺す石川だが、卜部も必死にそれをディフェンス。そのまま試合終了のゴングが鳴らされ、卜部が判定2−0で石川から勝利を奪った。

　7月のK-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament以来の再起戦となる上松と、TURBOの欠場を受けてトーナメントへ大抜擢された祐太が激突。

　1R、上松はパンチから右ロー。祐太も同じようにパンチと右ロー、奥足ローを返す。さらにそこからミドルとハイキックを力強く蹴りこむ。上松はそれをブロックして右ストレート、左フックを返す。

　2R、祐太の右ストレートをブロックして左フックを返す上松。祐太はプレッシャーをかけて上松を後退させ、右フックから左右の連打！　そのまま上松をコーナー際で釘付けにしてパンチを打ち込む！　しかし上松も左フックを返して激しく打ち合う。

　3R、上松は右ストレートと左のヒザ蹴り！　このヒザ蹴りで祐太のボディを攻め、祐太を下がらせる。しかし祐太は上松のヒザ蹴りをもらいながらも右フックを打ち返し、これを基点に上松を押し返す。本戦の判定は30−29で上松にポイントが入ったものの、残り2名は29−29、30−30のイーブンとし、試合は延長戦へ。

　延長R、ここもパンチとボディへのヒザ蹴りで前に出る上松だったが、祐太は右フックから前進！　上松をロープまで詰めると左右の連打を打ち込み、最後は強烈な左フック！　この一発で上松は前のめりにマットに倒れ、そのまま試合終了。キャリア・経験で勝る上松から祐太がKO勝利を収めた。

▼第7試合　Krush−60kg初代王座決定トーナメント1回戦　K-1ルール　3分3R延長1R
○野杁正明（OISHI/K-1甲子園2009王者）
判定2−0　※30−30、30−29、30−28
●青津潤平（NPO JEFA/元J-NETWORKライト級暫定王者）

　K-1甲子園2009王者でもある野杁がKrushの初代王座決定トーナメントに参戦。対戦相手の青津は元J-NETWORKライト級暫定王者で、野杁にとってはプロとして初めてチャンピオンクラスの選手と対戦することになる。

　1R、野杁は左の前蹴りで距離を取り、そこから右ローと右ストレート。青津は強引に距離を詰めて右アッパーを狙う。野杁はしっかりと距離を作りながら右ストレートと左フック、そして左ボディを打ち込む。

　2R、野杁はサウスポーに構えて奥足へのローを狙う。青津はやや組み付くように距離を潰し、離れ際に左フック！　これが野杁の顔をかすめるが、野杁はすぐに態勢を立て直す。野杁は距離を潰そうとする青津にヒザ蹴りを狙うがクリーンヒットはない。

　3R、このラウンドは組みの攻防が多くなり、野杁には注意、青津には警告が与えられる。野杁は前蹴りとヒザ蹴りを狙うが、青津も右ストレートと右アッパーで応戦。判定2−0で勝利した野杁だったが、試合内容には納得がいかない様子で、表情は暗かった。

▼第6試合　Krush−60kg初代王座決定トーナメント1回戦　K-1ルール　3分3R延長1R
○“狂拳”竹内裕二（菅原道場/WMAF世界スーパーフェザー級王者）
KO　2R2分24秒　※3ノックダウン
●水落洋祐（はまっこムエタイ/元全日本フェザー級3位）

　昨年のKrushでは山本真弘、梶原龍児、石川直生らと激闘を繰り広げた竹内が久々の参戦。対する水落はKrushライト級グランプリ2009では桜井洋平にKO勝ちし、番狂わせを起こしている。

　1R、右ローと右ミドルで距離を探る竹内。水落は左の前蹴りで距離を取りながら右ローを蹴る。竹内はその前蹴りをキャッチしてパンチで突進！　水落はそれをブロックしつつ、距離が詰まると右ストレートを狙う。

　しかし2R、竹内が距離を詰めてパンチの打ち合いに持ち込み、水落のパンチでぐらつきながらも左フックでダウンを奪う！　ここから竹内は一気に水落をロープまで詰めて連打！　再び左フックでダウンを奪う。後がなくなった水落は果敢に竹内とパンチで打ち合うが、最後は竹内がまたしても左フックが炸裂！　竹内が左フックで3度のダウンを奪い、水落をマットに沈めた。

★−55kg初代王座決定トーナメント1回戦（日下部VS寺戸、KENJIVS田中、瀧谷VS匠、水原VS森川）、尾崎VS谷山はこちら