12月18日(土)、19日(日・両日とも現地時間)中国の海南島・海口市体育館にて開催されたキックボクシング大会に、WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級チャンピオンの国崇(拳之会)が参戦した。同大会は、海南省文化体育庁主催のスポーツEXPO内のイベントとして世界各国からの選手を招聘し、大規模に開催されたもの。
国崇は122ポンド(約56kg以下)契約で行われる4選手参加のWCKトーナメントに参戦。他の参戦選手は昨年ラスベガスで国崇とWBCムエタイ・インターナショナル王座を争ったロミー・アザンダ(アメリカ=国崇が4RでTKO勝ち)、9月26日に日本で国崇が保持する同王座に挑戦したリー・ニング(中国=国崇が4RでTKO勝ち)、そしてもう1名はイギリスから参戦したパウロ・ダ・シルバ。
前日にはトランプによる抽選が行われ、一番大きな番号を引いた選手が初戦の対戦相手を指名できる方式を採用。リーが一番大きな番号を引いて国崇を指名したことにより、初戦はリーと国崇の再戦に決定した。リーは前日計量で1.5kgオーバーしたが、再計量リミットである午前10時までに減量し、計量をパスした。
試合開始のゴングと共にパンチで前に出て攻撃をしかけるリー。開始50秒で国崇がハイキックでダウンを奪う。その後も前蹴りとパンチで攻めるリーに対し、パンチとローで応戦する国崇。
2R、3Rと前へ出てプレッシャーをかける国崇に対し、下がりながらパンチで攻撃するリー。前回と同様ボディを打とうとする国崇に対し、リーは前蹴り、パンチから組んでのヒザと懐に入らせない。判定はドローで延長戦にもつれ込み、双方打ち合う形となったが、リーは中盤よりパンチのラッシュをかける。三者とも38-37と3-0の判定で、リーがホームにてリベンジに成功した。
なお、もうひとつのトーナメント1回戦、ロミー・アザンダ(アメリカ)VSパウロ・ダ・シルバ(イギリス)は3-0でロミーが勝ち決勝へ進出。
翌日行われた決勝戦は、体格が圧倒的に大きいリーがロミーを前蹴りで全く近づけさせず、パンチとローで攻めて50-45、50-46、50-46と判定3-0で圧勝した。
また、同大会で行われたWBCムエタイ世界スーパー・クルーザー級タイトル戦は、Stave McKinnen (オーストラリア) が判定3-0で挑戦者Stephane Susperregui(フランス)を破り防衛に成功。WBCムエタイ・インターナショナル・スーパー・ヘビー級王座決定戦はStave Banks (アメリカ)が判定3-0でEduardo Maiorino(ブラジル)を破りタイトルを獲得した。
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