パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」
2011年5月3日(火・祝)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:00
▼第10試合 ウェルター級 5分3R
○石川英司(GRABAKA/同級1位)
判定2−0 ※30−30、30−28、30−29
●金井一朗(パンクラスism)
前回大会で約6年ぶりにパンクラス参戦を果たした石川。鳥生将大に判定勝利し、わずか1戦でランキング1位となった。対する金井は元ミドル級王者で、今大会からウェルター級に階級を落とす。
1R、足を使ってジャブを突く金井。サウスポーの石川は左ミドルを蹴り、金井をロープまで詰めてタックルに入る。石川は金井の後ろについてテイクダウンを狙うが、金井もすぐに正対する。距離が離れて打撃の攻防になると、金井のパンチに合わせて石川がタックル。
金井の後ろに回り込んでテイクダウンを奪う。ここで金井のバックにつく石川だが、金井は石川の足を抱えてポジションを返す。グラウンドで下のポジションになった石川に対し、バックに回り込む金井。今度は石川が金井の体を前に落とし、自分が上のポジションを取り返す。
金井はここでもすぐに立ち上がり、グラウンドの展開を許さない。試合がスタンドに戻ると、石川は左ストレートから飛び込んで両足タックル。金井はそれをディフェンスし、スタンドの打撃になると石川の右アウトローに右ストレート!
石川は距離を取って左ミドルを蹴る。
2R、金井がジャブを突いて前に出ると、石川は右のアウトローを蹴る。右フックで一気に飛び込む金井。石川は片足タックルから組み付くが、金井はテイクダウンを許さない。
それでもしつこくタックルに入り続け、テイクダウンを狙う石川。金井がそれをディフェンスするという展開が続く。金井をコーナーに詰めてクリンチしてからの右アッパー、右フックを打つ石川。金井は石川を突き放し、試合はスタンドの打撃戦となる。
左ミドル、右アウトローを蹴る石川。金井をコーナーまで押し込むが、逆に金井が石川の後ろについてそのままグラウンドへ。チョークスリーパーを狙う金井だったが、石川は正対してインサイドガードになると一気にパンチを落とす。
3R、ジャブから前に出る金井に対し、石川は左ミドルを蹴り込む。前蹴りで距離を取ろうとする石川に対し、金井は左フックと右ストレート。石川のタックルを切ってバックにつくが、ここでも石川がすぐにポジションを返してグラウンドで上のポジションを取る。
亀になって立ち上がろうとする金井にパンチをまとめる石川。しかし金井もバックを取ろうとする石川の動きに合わせて、自分がグラウンドで上を取る。体を起こして金井をコーナーまで押し込む石川。金井の後ろについて、グラウンドに持ち込もうとするが、金井がグラウンドで上を取る。
小さくパンチを落とす金井。石川はタックルに入って立ち上がり、試合はスタンドへ。ここで先に石川がタックルに入るが、金井がそれを切って石川をコーナーに押し込む。金井が両足タックルからテイクダウンを狙うが、石川もそれを許さない。最後はスタンドの打撃戦で終了となった。判定は2−0で石川の勝利となり、これで石川はパンクラス復帰後、2連勝となった。
▼第9試合 PANCRASE ライト級GP 2011 一回戦 5分3R
○徳留一樹(パラエストラ八王子/ライト級9位)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●AB(和術慧舟會駿河道場/ライト級6位)
パンクラスのランカー同士の対戦となった一戦。ABは長い手足を駆使したサブミッションを得意としている選手。一方の徳留はパンクラス戦績3戦3勝、すべてが1RKO勝利という爆発力が武器のファイターだ。
1R、サウスポーの徳留がじりじりとプレッシャーをかけて前に出る。左ボディストレートから右アッパーを突き上げ、強烈な左ローを蹴る徳留。ABは徳留の右フックに合わせて組み付くが、徳留がグラウンドで上のポジションを取る。
ABはガードポジションから寝技の展開を作ろうとするが、徳留はそれをディフェンスしてABの顔面にコツコツとパンチを落とす。
2R、右アッパーから左ストレートで前に出る徳留。自ら組み付いていくABだが、徳留がテイクダウンを奪う。下から徳留の足をロックしてポジションを返すAB。しかし徳留はすぐにブリッジを使ってインサイドガードに戻す。アームロックを使ってポジションを返そうとするAB。徳留は上のポジションをキープして、ABの顔面に細かくパンチを落とす。
ABはしつこく徳留の腕をアームロックに取って腕十字を狙うが、徳留はそれを外してイノキ・アリ状態からABの顔面を踏みつける!
3R、ジャブを突いて前に出るAB。徳留はもろ差しで組むとすぐにテイクダウンを奪う。亀になるABの後ろに回り込む徳留。
ABは体を反転させてインサイドガードのポジションを取る。ロープに背中をあずけて立ち上がろうとする徳留。ABの体を倒して、再び徳留がグラウンドで上のポジションを取る。
インサイドガードの徳留はABの顔面に鉄槌とパウンド。立ち上がろうとするABの首を抱えてマットに寝かせ、細かくパンチを落とす。徳留は立ち上がって踏み付け、そしてサッカーボールキック!
一気にABの顔面にパンチを連打する! KO勝利こそ逃したものの、徳留がグラウンド&パウンドでABを攻め続け、GP準決勝へ駒を進めた。
▼第8試合 PANCRASE ライト級GP 2011 一回戦 5分3R
○岡澤弘太(ノヴァ・ウニオン・ジャパン/ライト級10位)
KO 1R2分42秒 ※左フック
●井上克也(和術慧舟會RJW/第2代ライト級&第2代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
パンクラスではライト級&ウェルター級の2階級制覇を成し遂げた井上がGPに参戦。対する岡澤はパンクラス戦績2勝1敗、キャリアで勝る井上に挑む形の試合となる。
1R、サウスポーの井上は右手で距離を取りながら右ロー。左ミドルから左ストレートを打つ。
岡澤もインロー、左ミドルを受けて右ストレートを返す。井上はしっかりと距離を取り、左ミドル、左ストレート。
井上が左ストレートを打つと、岡澤は右フックをかぶせる。そして井上が左ミドルを蹴ったところで、岡澤がカウンターの左フック! これで井上が後方にバッタリと倒れ、レフェリーが試合をストップ!
優勝候補の一角だった井上をKOで下した岡澤は「これで僕が優勝候補です!」と力強くアピールした。
▼第7試合 PANCRASE ライト級GP 2011 一回戦 5分3R
○岩見谷智義(高田道場/ライト級5位)
不戦勝 ※小谷が計量失敗のため失格
●小谷直之(ロデオスタイル/チームZST)
岩見谷の対戦相手である小谷が前日計量、そして当日計量でもリミットをクリアできなかったため失格。試合そのものが中止となり、岩見谷が不戦勝で準決勝へと勝ち上がった。
リングに上がった岩見谷は「今日、小谷選手と戦うことが決まっていましたが、試合が中止となってしまい、大変申し訳ありませんでした。また8月7日にライト級GP2回戦がありますので、応援のほどよろしくお願いいたします」とファンに挨拶した。
▼第6試合 PANCRASE ライト級GP 2011 一回戦 5分3R
○ISAO(坂口道場一族/ライト級4位)
判定2−1 ※30−30(田村)、30−29、30−29
●田村ヒビキ(パラエストラ大阪)※初参戦
修斗を主戦場に戦っている田村がパンクラスに初参戦。対戦相手のISAOは昨年11月にウマハノフ・アルトゥールを絞め落とし、現在はランキング4位に入っている。
1R、サウスポーに構える両者。左ローを蹴る田村に対してISAOは左ストレートから右フックを返す。距離が詰まって組みの攻防になると、田村が四つ組みからテイクダウンを奪う。立ち上がって踏み付けを狙う田村。ISAOは体を起こしてタックルで立ち上がる。そのままコーナーで四つ組みの展開となり、田村がISAOの足をかけてテイクダウンを狙う。
ISAOはロープに体を預けて立ち上がる。ブレイク後、ISAOが右フックから左ストレート。田村をコーナーに押し込むが、田村も体勢を入れ替える。
2R、距離を取ってジャブを突く田村。ISAOもジャブ、右フックで前に出て行く。田村はISAOを首相撲に捉えてヒザ蹴り、そのまま組みの攻防になるとISAOが田村をロープに押し込み、テイクダウンを奪う。ガードポジションを取る田村にISAOが立ち上がって左右のパンチ! 田村は下から蹴り上げを狙う。
ISAOはインサイドガードからパンチを落としつつ、田村の足を担いでパスガードを狙う。サイドポジションを取ったISAOはしっかりとポジションをキープしつつ、残り10秒になるとパウンドのラッシュを見せる。
3R、ジャブ、右フック、左ヒザ蹴りを狙う田村。ISAOはジャブを突いて距離を潰して、田村をコーナーまで押し込む。投げを失敗するものの、立ち上がったISAO。田村はISAOに組み付いてテイクダウンを奪い、すぐにマウントポジションを取るが、ISAOは体を反転させてインサイドガードで上になる。
ISAOは立ち上がり、田村の蹴り上げをさばきながら、田村のボディと顔面にパンチを打ち分ける。田村の足を振って左のパンチで飛び込むISAO。田村は体を反転させてタックルに入るが、ISAOはそれを切る。四つ組みの状態からISAOは田村の足をかけてバックへ。田村もすぐに立ち上がり、組みの展開で試合終了となった。
判定は2−1と票が割れたものの、危なげない試合運びを見せたISAOが勝利。パンクラスの現役ランカーとして田村を撃破した。
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