谷山ジム
「ビッグバン・統一への道 其の五」
2011年5月15日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▲城戸(右)得意のミドルキックがこの日も冴えわたった
▼メインイベント第2試合(第14試合) 70kg契約 3分3R
○城戸康裕(谷山)
判定3-0 ※30-26、30-24、30-26
●濱崎一輝(シルバーアックス)
当初は2008年11月に戦極で五味隆典からパンチでダウンを奪い、勝利を奪っている総合格闘家セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア)と対戦するはずだった城戸だが、大会数日前に対戦相手が変更。K-1で4勝2分の戦績を誇る濱崎との対戦となった。
1R、お互いに出方を見ているのか、見合う状態が続く静かな立ち上がり。30秒が経過した頃に城戸が右ローを打って先手を仕掛ける。
サウスポーの濱崎は、ジャブを突きながら左ストレートを打っていく。中盤に濱崎の右ストレートに城戸が右ストレートをカウンターで合わせてダウンを奪う。残り10秒、飛びヒザを打つ城戸だが、濱崎はこれをかわす。
2R、先手を仕掛けたのはやはり城戸。強烈な右ローを打ち、右前蹴りを追撃。この前蹴りで濱崎を吹っ飛ばす。立ち上がる濱崎は、前に出ながら右ストレートを打っていくが、城戸はこれに右ヒザを合わせ、直後にコーナーで組み合う。残り10秒、城戸は右の打ち下ろしから強烈な右ミドルを打ってゴング。
3R開始早々、濱崎が城戸をコーナーに詰めてパンチ連打! ガードして耐える城戸に、濱崎は左フックや右ストレート、ワンツーを打っていく。パンチ連打の応戦の中、城戸が放った左バックブローで濱崎はダウンを喫してしまう。その後、ゆっくり立ち上がる濱崎は、ワンツーを打ちながら突進していく。
中盤から終盤にかけて、城戸は右ミドルを中心に蹴っていき、お互いに倒し切れずに終了のゴングが鳴り響く。2回のダウンを奪った城戸がフルマーク判定で完勝。前回に続き、勝ってキッチリと大会を締めた。これでビッグバン4連勝となった。
▲得意のローで攻め込んだ駿太(左)だが……
▼メインイベント第1試合(第13試合) 59kg契約 3分5R
○駿太(谷山)
判定3-0 ※50-49、49-48、50-49
●チャイディー・カー(タイ)
4連勝中の駿太がチャイディーと激突する。 チャイディーはこれまでに西山誠人、喜入衆、小又大貴といった日本人選手を破っており、油断ならない相手を迎えることとなった。
1R、強烈な右ローを打ち、先手を仕掛ける駿太。その後しばらく見合う状態が続いていく。チャイディーがサウスポー構えを取ると、右ミドルを打っていく駿太。またもや見合う状態に。これを見かねたレフェリーから両者にイエローカードが提示され、オーソドックススタイルにチェンジしたチャイディーが右ミドルを打つと、駿太はこれにカウンターで左フックを合わせる。
2Rも1R同様、見合う状態が続き、消極的な展開へ。互いに右ミドルを打ち、駿太は右ロー、左ミドルで追撃。チャイディーは右ミドル。駿太がチャイディーをコーナーに詰めると、ジャブから右ヒジ!
距離を取る駿太はジャブを打ちながら間合いを測ると、チャイディーは右前蹴り、右ミドルを打っていく。
3R、汗しぶきと共に放たれる駿太の強烈な右ロー。そこから右ミドルにつなげていく。チャイディーをコーナーに詰めると、右ストレートや左ボディブローを打っていく駿太。チャイディーは右ミドル、左縦ヒジで応戦。駿太は終盤に、チャイディーをコーナーへ詰めると、ジャブを打ちながら左ボディブロー、右ローを素早くつなげていく。
4R、駿太が右ローを打ち先手を仕掛けると、チャイディーはサウスポーに構えて左ミドルを打っていく。ロープ際でチャイディーが右ミドル、左フックを打って駿太を詰める。駿太はこれをガードして耐えると、すぐに体を入れ替えて逆にチャイディーを詰める。そして左ローを打つ。
5R、オープンスタンスのチャイディーは、“打ってこい!”と言わんばかりに、両手をダラリと下げる。サウスポーに構えて左ミドルを打っていくチャイディー。ガードして、右ミドル、右ストレートを素早くつなげて打つ駿太。チャイディーが左フック、右ミドルを打ったところへ、左フックをカウンターで被せる駿太。
終盤になると、右ミドルから首相撲のチャイディー。組み合いながら、ラストのゴングが鳴り響く。手数でやや上回った駿太が判定で勝利。しかし、その顔には不満の色が濃く表れていた。自身の内容に納得がいっていないのか、表情を変えることなくリングを後にした。
▲HIROYA(右)がJ-NET王者に圧勝
▼第12試合 63kg契約 3分3R
○HIROYA(TRY HARD)
判定3-0 ※30-27、30-26、30-27
●黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級王者)
※黒田は1Rに右フックでダウン1あり
3・26新日本キックで勝利したHIROYAがビッグバンに初参戦、J-NETWORKライト級チャンピオンで2008年に開催されたライト級最強決定トーナメント『TOUITSU』準優勝の黒田と対戦する注目カードが組まれた。
1R、左ミドルで先手を仕掛ける黒田。直後にHIROYAの右フックが黒田のアゴをとらえてダウンを奪う。仕留めにかかるべく、HIROYAはワンツー、右ローを打ち、さらに強烈な右ローを追撃。黒田は左ミドルで応戦するのがやっとの状態。
2R、左右フック、右ローと手数が増していくHIROYA。これに黒田はワンツー、右ローで応戦。さらに黒田は左ミドルを加え、HIROYAが攻めてくる前に手を出していく。距離を取るHIROYAは、左ボディブロー、右ローを素早く的確に打ち、黒田をロープに詰めていく。HIROYAのジャブに左ミドルを合わせる黒田。すると今度はHIROYAが黒田の右ストレートに左ミドルを合わせる。
3R序盤に、パンチの打ち合いがなされる中、右ボディブロー、左フック、右ローを鮮やかにつなげていくHIROYA。やや押され気味の黒田はガードをしながら距離を取り、左ミドルや右ストレート、左フックを打っていく。終盤には左ボディブローを打つHIROYAに、黒田は右フックを返し、互いに倒し切れずにラストのゴングを聞くこととなり、勝敗は判定へ。
1Rにダウンを奪ったHIROYAが勝利。ビッグバン初参戦を白星で飾ることに成功した。
▲パンチで圧倒する谷山(右)
▼第11試合 63kg契約 3分3R
○谷山俊樹(谷山)
判定3-0 ※29-27、30-27、30-27
●ベク・マンソン(韓国/正友館)
※ベクは1Rに右ストレートでダウン2あり
1R、パンチ主体の谷山に対し、ミドルやローといった蹴り主体のベク。パンチで打ち合いに持ち込む谷山に、思わず後退してしまうベク。終盤に谷山が右ストレートでベクからダウンを奪うと、ベクが放った右ヒザに合わせて右ストレートを打って2度目のダウンを奪う。
2R、最初の1分はパンチ、次の1分は蹴り、ラスト1分はパンチと、分かりやすい展開で試合が流れていく。終盤に谷山が放った右ストレートで、ガードをこじ開けられたベクは吹っ飛ばされてしまうも、ベクはこれを何とか踏ん張って耐える。
3R、右ロー、右前蹴りを立て続けに打っていく谷山。ベクは谷山の蹴りを被弾しながらも、前に出て右ミドルや右ローで応戦。谷山もまたワンツーを打ちながら突っ込んでいく。谷山の突進に右前蹴りを打って応戦するベク。
残り15秒で、谷山がパンチの連打を打ち続けてゴング。ダウンを奪った谷山が判定で勝利。パンチのうまさが光った内容での勝利であった。
★第10試合(川端健司vs花井岳文)から第1試合はこちら
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