▲ナンバーシリーズで初のメインを務めた伊藤(右)はタクミとドロー
ZST事務局
「〜FIGHTING NETWORK〜ZST.28」
2011年5月22日(日)東京・ディファ有明
開場15:00 開始17:00
※SWAT!バウトは15:10より開始
▼メインイベント(第13試合)ライト級シングルマッチ 5分2R ※67kg未満契約
△伊藤健一(ALLIANCE)
時間切れドロー
△タクミ(パラエストラ大阪/元KOTC世界ライト級王者)
2月大会で見事な一本勝ちを収め、今大会のメインイベントに抜擢された伊藤。当初はリトアニアのイグナス・バリサスとの対戦を予定していたが、東日本大震災の影響でバリサスが来日をキャンセル。
修斗を主戦場にし、4月のパンクラスで一本勝ちを収めているタクミが伊藤と対戦することとなった。タクミは2003年のZST-GPでマーカス・アウレリオと対戦しており、約8年ぶりのZST参戦となる。
1R、ジャブと左フックを見せるタクミ。飛びヒザ蹴りで距離を詰めようとすると、伊藤はそこに左右のフック。タクミはそのまま伊藤に組み付いてテイクダウンを奪う。ハーフガードで上になったタクミは伊藤のボディにパンチを落としながらマウントポジションへ。
タクミは伊藤の動きに合わせてバックにつき、関節技を狙おうとするが、伊藤はタクミの両手を取ってディフェンスし、ブレイクとなる。
再開後、左フックで前に出て、伊藤をロープまで詰めるとワンツー、アッパーを打つタクミ。伊藤は組み付くタクミを首相撲にとらえる。
ブレイク後、タクミは伊藤のジャブに合わせて組むが、伊藤はタクミのテイクダウンをディフェンス。しかしタクミはジャブを突いて伊藤を下がらせると、コーナー際で組み付いてテイクダウン、サイドからマウントポジションを取る。
2R、タクミが左フックを打つと、伊藤もそこに左ジャブ。伊藤の右ストレートにタクミも右ストレートを返し、両足タックルでテイクダウンを奪う。
タクミは伊藤の左右に動いてパスガードし、ポジショニングで伊藤を攻め込む。伊藤はタクミの関節技をディフェンスし、ブレイクとなる。
再開後、ジャブを突いて前に出るタクミ。伊藤はそこに右フックをかぶせて右アッパー!
しかしタクミは伊藤を両足タックルでテイクダウンする。ここでもタクミはマウントポジション、がぶりの態勢で伊藤をコントロールし続けるが、試合残り30秒でブレイクとなる。
ブレイク後、タクミが右の飛びヒザ蹴り、そして右ストレート! これで伊藤が下がる! 最後はタクミがグラウンドで上を取ったところで終了。ポジショニングで伊藤を圧倒したタクミだったが、一本を獲ることは出来ず。試合はドローに終わった。
▲奥出が振り向く瞬間に清水(右)が左ハイキック!
▼セミファイナル(第12試合)フェザー級シングルマッチ 5分2R
○清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
KO 1R1分30秒 ※ハイキック
●奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
昨年はSRCバンタム級(61.2kg以下)ASIAトーナメントでパンクラス王者の井上学を下すなど、快進撃を見せた清水。対する奥出もZSTのレギュラーファイターとして、アウトサイダーとの対抗戦に出場するなど活躍を続けてきた。
実は高校の先輩後輩で、普段は練習仲間でもある2人。9月からスタートするフェザー級(65kg以下)王座決定トーナメントに向けて、このタイミングで2人の対戦が決まった。
1R、サウスポーの奥出が距離を取りながらインローと左ミドル、右フックで飛び込む。コーナーを背にした清水が組み付くと、奥出は清水に背中を見せてアームロックを狙う。
ここで清水は奥出のアームロックをディフェンスしながら、離れ際にハイキック! これが奥出の顔面を捉えて、そのまま奥出が後方にバッタリ! 清水が衝撃的なKO勝利を収めた!
試合後、清水は「上手いことは言えませんがありがとうございました。試合が決まってから、ずっと奥出選手と言ってきたのですが、僕にとって奥出さんは先輩です。正直、奥出さんとは試合をやりたくなかったですけど、ZST、総合格闘技を盛り上げるためには、僕みたいな下っ端の選手も引っ張っていかなければいけないと思い、それで試合をすることを決めました。上手く言えないんですけど…ハイキックのKOはいいものですね(笑)。奥出さん、これからも練習よろしくお願いします!」と語った。
▲攻め続けた田沼(左)だが、ドローに終わる
▼第11試合 フライ級シングルマッチ 5分2R
△田沼良介(グランドスラムKREW/初代同級王者)
時間切れドロー
△新堀総司(U-FILE CAMP赤羽)
昨年11月に初代フライ級(55kg)王者となった田沼。今大会ではノンタイトル戦で、SWAT!のフライ級〜バンタム級(60kg)でキャリアを積んできた新堀と対戦した。
1R、ジャブと左フックで前に出て行く田沼が強烈な右フック! そのまま組みの攻防になると、田沼が新堀を投げてテイクダウンを奪う。
フロントチョークを狙いながら、上四方固めで新堀を押さえ込む田沼。新堀が足を使ってガードポジションに戻すと、田沼は新堀を立たせる。パンチのフェイントから右ローを蹴る田沼。距離が詰まるとガッチリと新堀を首相撲に捉えてヒザ蹴りを連打する。
下がる新堀に飛びヒザ蹴りから左右のフック、ラッシュを仕掛ける田沼! 左ハイキックから組んでヒザ蹴り、テイクダウンを奪うと、息を整えて立ち上がる。新堀は引き込んで関節技を狙うが、田沼はそれをしっかりとディフェンス。試合がスタンドに戻ると左右のフックで新堀を下がらせる。
2R、左右のフックとアッパーでラッシュする田沼だが、パンチが大振りになってしまい空振り。それでもパンチのプレッシャーをかけ続け、新堀の首を取ってヒザ蹴り。新堀はグラウンドに引き込むが、田沼が新堀の足を捌いてサイドポジションにつく。
田沼が足関節を仕掛けたところで、新堀がグラウンドで上のポジションを取り返すが、田沼もすぐに立ち上がる。右ハイキック、そして首相撲からのヒザ蹴りを連打する田沼。残り30秒、田沼はバックブローも繰り出すが、クリーンヒットはなし。最後まで攻め続けた田沼だったが、新堀を倒すことは出来なかった。
★第10試合(山田哲也&川名雄生vs矢野卓見&上田厚志)から第8試合(GoZovs矢島雄一郎)はこちら
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