▲王座防衛に成功した清水清隆(中央左)と佐藤豪則(中央右)
パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」
2011年6月5日(日)東京・ディファ有明
開場14:00 開始17:30
※ネオブラッドトーナメント(新人選手によるトーナメント)10試合は14:30〜
※パンクラス・アテナ(女子)2試合は17:15〜
▲一進一退の攻防を繰り広げる大類宗次朗(左)と佐藤豪則
▼メインイベント(第11試合) ウェルター級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
○佐藤豪則(Laughter7/第6代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
判定3−0 ※30−28、29−28、29−28
●大類宗次朗(SKアブソリュート/挑戦者・同級10位)
※佐藤が初防衛に成功。
今年2月にURAKENに一本勝ちし、王者となった佐藤。初防衛戦の相手である大類はミドル級で連勝した後、ウェルター級に転向。その初戦でタイトル戦のチャンスを得た。
1R、お互いサウスポーに構える両者。大類が佐藤のタックルを切ってグラウンドで上になるが、距離を取ってブレイクとなる。再開後、右フック、右ミドルで前に出る佐藤。 大類はそこに左ストレート、佐藤のタックルを切ってヒザ蹴りを打つと、これがローブローとなる。
再開後、大類のインローが再びローブロー(急所への攻撃)になり、大類にはイエローカード(減点1)が言い渡される。
再開後、佐藤が右フック、左ハイキック。投げで大類をテイクダウンするが、大類は脇を差して立ち上がる。そこから大類が片足タックルに入ると、佐藤はアームロック。距離が離れて試合がスタンドに戻ると佐藤が左ストレート、大類も右フックと左ストレートを返す。
2R、佐藤がインローから片足タックルに入る。しかし大類が佐藤をテイクダウンしてパウンド(倒れた相手への上からのパンチ)! 佐藤は下からアームロック、三角絞め、蹴り上げを狙うが、大類はそれをディフェンスして、細かくパンチを落とす。
そしてラウンド終了間際、立ち上がろうとする佐藤の顔面を蹴り上げる。
3R、佐藤が右フックからタックルに入る。大類はそれをディフェンスするが、手数が減り、そこに佐藤が右アッパー、右ミドル。タックルに入って、大類をテイクダウンする。脇を差して立ち上がる大類は佐藤の右ミドルに左ストレート! しかし佐藤はタックルで大類をテイクダウンし、亀になる大類に腕十字! 左腕が伸びる大類だが、体を反転させてグラウンドで上のポジションを取る。
佐藤はアームロックを狙いながら立ち上がり、大類の左ストレートにタックルを合わせて組み付く。ここではテイクダウンに失敗した佐藤だがスタンドで左ハイキック、再び大類の左ストレートにタックルを合わせて大類をテイクダウン。サイドポジションで大類を押さえ込む。
大類も必死に立ち上がり、試合はスタンドとなり、お互いがパンチで打ち合った状態で試合終了。判定は3−0で佐藤が勝利! 大類から一本勝ちこそ奪うことはできなかったものの、初防衛に成功した。
▲清水清隆(左)が何度もタックルを決め、テイクダウン。防衛に成功した。
▼セミファイナル(第10試合) スーパーフライ級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
○清水清隆(SKアブソリュート/王者)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●砂辺光久(TEAM reversaL/挑戦者・同級1位)
※清水が3度目の防衛に成功
これまで3度の対戦経験があり、ここまで1勝1敗1分の両者。前回の対戦は昨年12月のタイトルマッチで、結果はドローに終わっているものの、試合中に清水の偶発的なサミングがあったという砂辺陣営の提訴がコミッショナーに認められ、今回の再戦が組まれた。
1R、上体を沈めて低く構える砂辺。清水はインローと左ミドルを蹴り、砂辺のローをキャッチしてテイクダウンを奪う。下から細かくパンチを打つ砂辺に対し、清水はしっかりとポジションをキープしてパンチを落とす。
ブレイク後、ジャブとインローで距離を取る清水にワンツーで前に出る砂辺。清水は右ストレートからタックルに入って砂辺をテイクダウンし、コツコツと砂辺の顔面にパンチを落とす。
2R、清水が左ミドルを蹴ると、砂辺が右ストレート。清水がタックルに入り、砂辺をロープまで押し込む。ジャブを突く砂辺に清水が右ストレートからタックル。立ち上がろうとする砂辺の後ろに回り込む。砂辺が正対すると、清水はそこに何度もタックル。
砂辺も右ストレート、ヒザ蹴りを狙うが、清水が砂辺をテイクダウンする。半身になって立ち上がる砂辺は、清水がバランスを崩すところにヒザ蹴り。清水がタックルに入ったところでラウンド終了となる。
3R、清水が右ローからタックルに入ると、砂辺はアームロック。清水は砂辺の体を高々と持ち上げてマットに叩きつけるが、砂辺はすぐに立ち上がる。試合がスタンドに戻ると、何度も何度もタックルに入る清水。
砂辺もそれをディフェンスし、テイクダウンを許さない。ジャブとインロー、右ストレートからタックルに入る清水。
砂辺はそれを切ってバックに回ると清水の顔面にヒザ蹴りを入れる。砂辺が右フックで前に出ると清水がタックル。お互いグラウンドで激しく上下を入れ替え、最後は砂辺が清水のタックルを潰し、パンチを落としたところで試合終了となった。判定は2‐0で清水! 清水が砂辺との決着戦に勝利し、3度目の防衛に成功した。
▲激しい打撃戦を繰り広げた一慶(左)と川村亮。結果はドローに終わった。
▼第9試合 ミドル級 5分2R
△一慶(チームクラウド)
ドロー 判定1−0 ※20−19、20−20、20−20
△川村 亮(パンクラスism/第4代ライトヘビー級キング・オブ・パンクラシスト)
これまでライトヘビー級で戦ってきた川村がミドル級に階級を下げて再出発。対戦相手の一慶は秋山成勲が率いるチームクラウドのメンバーで、初参戦となった3月の大阪大会ではスタンドのパンチでKO勝利を収めている。
1R、リーチで勝る一慶がジャブ、前蹴り、右ロー。川村は頭を振って一慶のジャブをかわし、インローを蹴って前に出る。
ジャブを顔と腹に打ち分け、右ストレートにつなげる一慶。川村は左フックから飛び込んで右ストレート、左ボディを打ち込む。一慶のジャブに右フックをかぶせる川村。
一慶は距離を取ってジャブと右ロー。川村は右フックと左ハイキック、一慶をロープまで押し込む。距離が離れるとジャブを当てる一慶。川村は右アッパーを突き上げる。
2R、一慶が両足タックルで川村をテイクダウン。川村はフロントチョークを狙い、背中を見せるようにして立ち上がる。一慶はそのまま川村の後ろについて、グラウンドに持ち込もうとするが、川村はそれを許さずに立ち上がる。
そして川村が左フックから右ストレート! 一慶がジャブを突いて距離を取ると川村は右フックで前進。
川村は一慶をロープまで詰めて両足タックルに入るが、一慶は川村の脇の下から腕を通してクラッチし、川村の体をひっくり返してマウントポジションへ! 川村の動きに合わせて後ろに回り込む! 川村は体を反転させてグラウンドで上のポジションを取ると踏みつけに行くが、一慶は足を使ってディフェンスし、最後は互いにグラウンドで上を取り合う攻防で試合終了となった。判定はジャッジ1名が一慶を支持したものの、ドローに終わった。
★第8試合(金原正徳vs宮路智之)から第1試合(市川ランデルマンvs伊禮真也)、パンクラス・アテナ2試合、ネオブラッドトーナメントの結果はこちら
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