M-1MC
「M-1 FAIRTEX ムエタイチャレンジ
『がんばろうニッポン!RAORAK MUAY vol,2』」
2011年6月12日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▲寒川(右)がボディブローを突き刺し、KOで初防衛に成功した
▼第9試合 M-1ライトヘビー級タイトルマッチ 3分5R
○寒川直喜(バンゲリングベイ・スピリット/王者)
KO 3R2分55秒 ※3ノックダウン
●小澤和樹(team SUDO/挑戦者・WPMFクルーザー級2位)
※寒川が初防衛に成功。
寒川が同級2位・小澤の挑戦を受けて初防衛戦に臨む。小澤は4月24日の『REBELS.7』で高木健太に大差の判定勝ちを収め、挑戦権を獲得した。また、小澤の師匠はかつて寒川と対戦したことのある須藤信充である。
1R、寒川が得意の左ジャブから右ロー、小澤が大きい振りのパンチを出すとダッキングしてかわし、左右のパンチでボディを叩く。鋭いジャブを突き刺し、重い右ローと上下に攻撃を散らしていく。
2R、小澤はパンチで前に出るが、寒川はよく見てパンチをブロックし、右ローと左ミドルを返していく。右ローが効き始めると右ローを集中させ、小澤がロープを背負うと今度はボディに連打。それを嫌がる小澤に組み付いてヒジ、離れてボディ攻め、そして右ローと寒川は小澤を手詰まりにしていく。
3R、小澤のパンチをよく見てかわし、ブロックする寒川は冷静に左ミドルと右ローを返していく。驚異的な集中力でパンチをもらわず、自分の攻撃を当てていくという理想的な展開に。寒川がボディ、顔面、足と攻撃を振り分け、ついに右ローでダウンを奪う。
小澤はパンチで前に出るが、寒川はサイドに回り込んでかわすと、腹にめり込むような左ボディブロー!
強烈な一撃を突き刺された小澤は2度目のダウンを喫し、立ち上がってパンチで反撃するも、寒川を捉えることが出来ず、再び左ボディをもらって悶絶ダウン!
寒川が完勝で初防衛に成功した。
寒川は「いろいろ自分との戦いが続いたんですが、今回は松倉(信太郎)と中島(弘貴=両方ともジムの後輩選手)に引っ張られて一番嫌いな走り込みをしたので自信がありました。最近、若いのが調子に乗っているので、ベテランがやって格闘技は若いだけでは勝てないことを証明する。格闘技界は若いのではなくベテランが引っ張っていく!」と、若い選手にはまだまだ負けないと言い放った。
▲清水(左)が藤原ジムに3本目のベルトをもたらした
▼第8試合 初代WPMF日本スーパーウェルター級王座決定戦 3分5R
○清水 武(藤原/同級1位)
判定3-0 ※49-47、50-47、50-48
●貴之ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス/WPMF日本ミドル級2位)
※清水が初代WPMF日本スーパーウェルター級王座に就く。
王座決定戦を争うのは、藤原ジム若手衆の一角・清水(23歳)と、タイトルマッチ経験も豊富なベテランの貴之。
清水は同じ藤原ジムにWPMF日本フェザー級チャンピオンの森井洋介、同ウェルター級チャンピオンの渡部太基がおり、3本目のベルトを藤原ジムに持って帰りたいところ。一方の貴之も、M-1を主催するウィラサクレックジムのトップ選手としてベルトを手にしたいところだ。
1R、サウスポーの両者だが、そのスタイルは対照的。全身をよく動かして前に出る清水に対し、貴之はどっしりと構えて下がりながらカウンターを狙う。
清水がパンチからロー、貴之は左ストレートを合わせにいく。清水がワンツーを繰り出して前に出るが、貴之はカウンターを狙って一発を突き刺す。オープンスコアは10-10が2名、10-9で1名が貴之にポイントを与えた。
2R、貴之が強い左ミドルからヒジを狙い、清水も強い左ローを返す。このローで貴之が下がり、清水は前に出てヒジ。貴之もヒジで応戦してヒジ合戦が繰り広げられる。オープンスコアはジャッジ三者とも10-9で清水のラウンドに。
3R、貴之の左ストレートからの右フックでグラついた清水だが、ヒジで猛反撃。貴之もヒジで打ち合う。離れると清水が左ロー、貴之はこれに左ストレートを合わせにいく。前に出る清水に貴之が押され、オープンスコアはこのラウンドもジャッジ三者が10-9で清水にポイントをつけた。
4R、貴之はジャブから左ストレートを放つが、清水は飛び込むようにしての左ミドル、右ロー。組むとヒジを繰り出し、貴之は下がり続ける。清水が前へ出て蹴りから左右フック。このラウンドは三者とも10-10のイーブンに。
5R、清水はガムシャラに左右のミドルとローで攻め込む。貴之が左ストレートを合わせてくるが、清水の圧力に押されて下がり、左ローを効かされる。そのダメージは明らかで、最後まで清水の前進を許した。
清水が判定勝ちで藤原ジムに3本目のベルトをもたらし、セコンドに就いていた渡部は思わず男泣き。清水はリングサイドからフルラウンド声援を飛ばしていた母へ「おかあさ〜ん!」と呼びかけ、「このベルトを獲れたのは自分の力ではなく、藤原先生、先輩・後輩、引退してしまう先輩(前田尚紀のこと)、休みを返上して協力してくれたセコンド、そして家族みんなのおかげです!」と涙のマイクアピールを行った。
▲塚原(右)が豪腕を爆発させ、1RKOでタイトル獲得
▼第7試合 初代WPMF日本ライト級王座決定戦 3分5R
○塚原光斗(クロスポイント古河/同級2位)
KO 1R2分41秒 ※右ストレート
●金澤元気(新宿レフティー/同級1位)
※塚原が初代WPMF日本ライト級王座に就く。
両者は2009年9月に対戦し、その時は塚原が2R2分47秒、ヒジによるカットでTKO勝ちしている。金澤がリベンジするか、塚原が返り討ちにするか。初代王座のベルトを巻くのはどっちだ!?
1R、金澤が左右ローで塚原の前足を狙い撃ちにし、パンチからローに上手くつないでいく。塚原もローを単発で返して左右フック。金澤のローが何発も当たり、塚原にダメージがあるかに見えたが、塚原が右フックをヒットさせてもう一度右フック! これでダウンを奪う。
このチャンスを見逃さず塚原が一気にラッシュをかけ、連打からの右ストレートで金澤をKO! 塚原がちょうど20戦目で初代チャンピオンの座に就いた。
塚原はマイクを持つと「自分の一発の強さはライト級でトップだと思うので、カノンスックでもショータイムの選手でも戦える。チャンスを下さい」と、外国人選手との対戦をアピールした。
▼第6試合 WPMF日本スーパーバンタム級ランキング戦 3分3R延長1R
○梅原タカユキ(TARGET/同級1位)
判定3-0 ※三者とも30-28
●鷹大(ウィラサクレック・フェアテックス/同級4位)
▼第5試合 WPMF世界女子ピン級トーナメント準決勝 2分5R
○Little Tiger(F・TEAM TIGER/前J-GIRLSアトム級王者、WPMF日本アトム級王者)
KO 4R25秒 ※左ハイキック
●ミンマッ・シットノムノーイ(タイ)
※Little Tigerが8・28新宿FACEで行われる決勝戦に進出。
▼第4試合 WPMF世界女子ピン級トーナメント準決勝 2分5R
○ちはる(ウィラサクレック・フェアテックス/M-1ミニフライ級王者)
判定3-0 ※49-47、49-48、49-48
●ノーンアーイ・ポーワンパナヤック(タイ)
※ちはるが8・28新宿FACEで行われる決勝戦に進出。
▼第3試合 WPMF日本フェザー級ランキング戦 3分3R延長1R
○不可思(The Body Box/同級3位)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
●大西晃樹(フォルティス渋谷/同級6位)
▼第2試合 スーパーライト級 3分3R
○DAISUKE (ウィラサクレック・フェアテックス)
判定3-0 ※30-29、30-29、29-28
●井上エイト伸也(士道館総本部)
▼第1試合 64.5kg契約 3分3R
○加藤真也(平井)
判定3-0 ※三者とも30-27
●チャップリン木山(フリー)
▼オープニングファイト スーパーバンタム級 3分3R
○ジョウイチロウ(TARGET)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-29
●鈴木正平(ウィラサクレック・フェアテックス)
★メインイベント(森井洋介vsスワノーイ)、セミファイナル(藤原あらしvsカンティポン)、第10試合(KOICHIvsペック)はこちら
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