リングス
「THE OUTSIDER 第17戦」
2011年7月17日(日)東京・ディファ有明
開場14:00 開始15:00
▲元ZST王者の内村(左)がアウトサイダー王者の吉永を熱闘の末に撃退
▼メインイベント(第29試合) THE OUTSIDER vs ZST対抗戦 体重Limit70kg
“初代ZSTウェルター級王者”
○内村洋次郎(イングラム/チームZST)
TKO 2R3分56秒 ※主催者ストップ
“キング・オブ・アウトサイダー格闘彫師”
●吉永啓之輔(YMC栃木/THE OUTSIDER 65-70kgトーナメント初代王者/リングス)
昨年からスタートしたアウトサイダーとZSTの対抗戦。通算4度目となる今回は、アウトサイダーとZSTの大会がそれぞれ同日に別の場所で開催するということで、両大会内で対抗戦を実施。
しかもZSTからは“エース”小谷、初代ウェルター級王者・内村、戦極に参戦経験のある山田といったトップファイターたちが名乗りを上げ、ZSTサイドとしては過去最強のメンバーが集まった。アウトサイダーで行われた対抗戦はここまでアウトサイダー側の1敗1分。
大将戦ではアウトサイダーのエース的存在である65-70kgトーナメント初代王者の吉永と、ZST初代ウェルター級王者の内村が激突。内村がリングインすると吉永は近付いて行き、額と額を合わせてフェイス・トゥ・フェイスの睨み合い! 対抗戦大将戦の緊張感が一気に高まった。
1R、吉永がスライディングを仕掛けたところでかわした内村がストレートを打ち込み、立ち上がる前にバックを奪ってスリーパーホールド! 吉永はこれに耐え、体を捻って上になることに成功する。
しかし、吉永がパンチを打ち込むと、内村は下からの蹴り上げ! 吉永は一回離れるとジャンプしてのパンチ、さらにパンチを連打し、一気に場内は沸くが、内村が下から三角絞め! 吉永はこれにも耐えて脱出すると、上からパンチを叩き込んで行く。
ブレイク後、飛びヒザ蹴りから左右フック、そしてハイキックを繰り出す吉永。内村はタックルでテイクダウンを奪うが、これはブレイクに。
再開後、内村の左ハイキックから左フックで吉永が倒れる。上になった内村がパンチを打つ。
2R、フックの打ち合いから内村がタックルでテイクダウン。吉永は下から三角絞めを仕掛けたが、内村が立ち上がる。再びパンチの打ち合いとなり、内村が左右フック、吉永が右ストレートから飛び蹴り! しかし、着地したところで内村が上を奪う。内村がスタンドを要求し、吉永の右フックがヒット。しかし、内村の左ハイキックでバランスを失って倒れる吉永。
すると内村がまたスタンドを要求し、スーパーマンパンチとヒザ蹴り。内村のスーパーマンパンチで転倒する吉永、内村は倒れたところに左右フック、そしてマウントパンチを連打! ここで前田日明がタオルを投げた! 主催者ストップとなり、内村がプロの意地を見せつけ、TKO勝ちを収めた。
内村はマイクを持つと「吉永選手とやらせてもらって言いたいことはひとつです。アウトサイダー最高!」と絶叫した。
▲RYO(下)をマウントパンチ連打で下した小谷直之
▼第28試合 THE OUTSIDER vs ZST対抗戦 体重Limit72kg
“ZSTのエース”
○小谷直之(ロデオスタイル/チームZST)
TKO 1R1分 ※ドクターストップ
“柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン”
●RYO
ZSTの旗揚げ戦からエースとして君臨し続けている小谷が、まさかのアウトサイダー参戦。リングスでプロデビューし、キャリアは11年。この試合がちょうど40戦目にあたる。PRIDE武士道、UFCにも出場した大物を迎え撃つのは、柔道四段のRyo。現アウトサイダー70-75kg級王者の伊澤寿人と1勝1敗の戦績を残し、アマチュアパンクラス優勝、ZSTプレステージトーナメント優勝、サンボ大会優勝などの実績を持つ。
1R、小谷がジャブから組み付き、テイクダウンを奪うと同時にマウントに。ガードするRyoだが、小谷は開いているところを狙って連打。ドクターからタオルが投入され、小谷が貫禄の勝利を収めた。
小谷はマイクを持つと、「正直ね、自分が対抗戦なんて出なくてもよかったけど、今日はプロの力を見せてやろうと思ってね。誰だってこんなもんだよ、アウトサイダーなんて」と毒舌っぷりを発揮し、場内のブーイングを浴びながらリングを後にした。
▲谷博幸(左)と平山敬悟の一戦はドローに終わった
▼第27試合 THE OUTSIDER vs ZST対抗戦 体重Limit70kg
“鳳凰天女 チームWEEDの斬込み隊長”
△谷 博幸(GSB・WEED/リングス)
2R判定ドロー
“ZSTの速射砲”
△平山敬悟(パラエストラ八王子/チームZST)
アウトサイダーとZSTの対抗戦オープニングを飾るのは、5月の横浜大会でアウトサイダー軍としてロシアとの対抗戦にも出場した谷。アウトサイダー70-75kg級トーナメント準優勝の実績を持つ。対する平山はパンクラス&ZSTで26戦のキャリアを積んできた選手だ。
1R、谷は組むと足払いで崩し、ヒザ蹴りから胴タックルでテイクダウンを奪う。さらにマウントを奪いに行くが、谷が立ち上がる。両脇を差して揺さぶって行く平山だが、これはブレイク。
平山は横に組み付くとテイクダウンを奪い、サイドからのチョークを狙う。それを外した谷は下からの三角絞め。平山は持ち上げてバスターでマットに叩きつける。上から殴る平山は、谷が立ち上がるとバックからスリーパー狙い。谷が引っくり返して上になり、パンチを連打したところで第1Rが終了。
2R、パンチの打ち合いから谷が組み、平山が受け止めてコーナーへ押し込む。これはブレイク。
パンチをもらった平山が両足タックルでテイクダウン、上下で細かくパンチを打ち合い、平山が上になったまま時間が経過して行く。ラスト1分でブレイクがかかり、スタンドへ戻ると平山が左フックからタックル。谷がパンチで来るとタックルを合わせる。すると、谷が飛び付き十字のような形で平山を倒し、パンチを連打する! そしてゴング。1−0でドロー判定となった。
「初めてのプロとの対抗戦、強いです。自分もここで止まるような人間じゃないと思っているので、上を狙って行くには倒したい人間が1人いる。決着がついてない選手が1人いる。伊澤寿人! ランキング戦でトーナメントがあるそうなんですが、伊澤君、俺と決着つけましょう」
「ZSTの平山です。マイクで言う資格なんかないですけど、谷選手ありがとうございました。練習が足りないと思うので出直してきます」(平山)
▲マウントパンチ連打で庵野(下)を追い込む浦野
▼第26試合 65-70kgランキング制定トーナメント1回戦 体重Limit70kg
“九州天下一武闘会 逆襲の特攻隊長”
○浦野貴之
一本 1R1分7秒 ※腕ひしぎ十字固め
“茅ヶ崎連合第十二代総長 ジャパニーズヤンキー”
●庵野隆馬
1R、左右のフックを入れる浦野に組み付き、テイクダウンを奪った庵野。パンチを入れながらマウントを奪い、浦野はシザースとブリッジで対抗する。しかし、庵野はマウントパンチを連打しながら腕十字! 一瞬で浦野の腕が伸びきり、庵野が一本勝ちを奪った。
「今日の庵野君なんですが、面白くていいヤツなんで好きなんですけど、試合なんで。さっき、メガネの兄ちゃん(佐野哲也)がシードで上がってくるって言ってたので次やりたいですね」(庵野)
▼第25試合 65-70kgランキング制定トーナメント1回戦 体重Limit70kg
“群馬のアウトロー魂”
○萩原裕介
一本 1R1分45秒 ※三角絞め
“骨肉裁断 3POUNDの剛腕”
●渥美 学
1R、ローの交換から萩原が首相撲でヒザ、渥美はタックル。パンチで前に出る萩原に渥美がタックルを仕掛けてテイクダウンを奪うが、萩原が下からの三角絞め! しばらく耐えた渥美だったが、レフェリーが試合をストップ。萩原が勝ち上がった。
「とりあえず勝ちましたけど、変な勝ち方だったので次、頑張ります」(萩原)
▲樋口をパウンドチ連打で追い込むピロシ
▼第24試合 60-65kgランキング制定トーナメント1回戦 体重Limit65kg
“富山の極悪ちびまる子”
○ピロシ
TKO 1R2分54秒 ※レフェリーストップ
“TEAM ST 一撃拳神”
●樋口武大
1R、組み付いてきたピロシを逆に倒そうとした樋口だが、ピロシがすぐ上を奪う。樋口は下からの三角絞めから腕十字、ピロシはパンチを落として行く。
中腰になったピロシがパンチを連打、そこでまたも樋口が腕十字! これも逃れたピロシがテイクダウンし直し、マウントを奪うが、樋口が突き飛ばして逆に上を奪う。しかし、ピロシがまたも上を奪い返し、マウントからパンチを連打!
ブリッジで逃れようとする樋口を押さえつけ、マウントパンチを連打するピロシ! 樋口の動きが止まったところでレフェリーがストップした。
「大変だ! 復帰させていただきましたピロシ。正直、樋口選手強いのでボコボコにされると思っていました」(ピロシ)
▲土橋(下)をパウンド連打で追い込んだ安谷屋
▼第23試合 60-65kgランキング制定トーナメント1回戦 体重Limit65kg
“沖縄道場チーム 荒ぶる闘心”
○安谷屋智弘
TKO 1R1分47秒 ※レフェリーストップ
“ヨコハマ・メタルシティ 陵辱のバッドチューニング”
●土橋政春
1R、土橋のタックルを潰しに行く安谷屋に土橋は引き込む。安谷屋は立ち上がり、スタンドに戻ると強烈な右ロー。タックルを失敗してバランスを崩した土橋を倒し、上になった安谷屋はパンチを落として行く。防御する土橋だが、安谷屋はかまわずパンチを連打して行くと、レフェリーは試合をストップ。安谷屋が勝ち上がった。
「土橋さんとは仲良くて戦いたくなかったです。土橋さんは今後も頑張って行くと思うので、皆さん応援してあげて下さい」(安谷屋)
★第22試合(佐野哲也vsYOSHIKI)から第12試合(茂木優樹vs八重泉ツトム)はこちら
★第11試合(小川亮介vs上野藤士)から第1試合(RYOvs北川慎)はこちら
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