▲ハイ&ミドルキックで駿太(右)を近付けさせなかったシリモンコン(左)
谷山ジム
「ビッグバン・統一への道 其の六」
2011年8月21日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▼メインイベント第2試合(第16試合) 59kg契約 3分5R ※ヒジあり
○シリモンコン・PKステレオ(タイ/現ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者)
判定 ※49−48、49−47、49−48
●駿太(=しゅんた/谷山/WMAF世界フェザー級王者)
現在5連勝中と波に乗る駿太が、遂に最強の相手を迎える。駿太と対戦するのは、ムエタイ2大殿堂のひとつラジャダムナンスタジアムの現役スーパーバンタム級王者シリモンコン。
“打倒ムエタイ”を掲げる駿太がホームリングで殊勲の勝利を得ることが出来るのか。駿太はこれまでラジャダムナンの同級王者と2度対戦し、1勝1敗の戦績。
1R、ローの蹴り合いから始まり、両者とも慎重な出足。シリモンコンの左に右クロスを合わせる駿太だが、シリモンコンは左フックから右ハイキック。駿太の右ストレートにも左ハイを返す。
2R、駿太が右ロー、シリモンコンが左ミドル。シリモンコンの前蹴りが顔面に突き刺さる。駿太は左ボディを叩き、シリモンコンはジャブで駿太のアゴを跳ね上げる。右ミドルをもらった駿太だが、すぐに右ストレートを返す。左右のハイを連発するシリモンコン。
3R、パンチから右ローにつなげて行く駿太に、シリモンコンはジャブと左ハイ。左右に構えをスイッチして左右のハイキックを狙ってくる。駿太がジャブからいいローを当てても、シリモンコンは強烈な左ミドルを蹴り返してくる。
シリモンコンが右ミドルを三連発、ヒザ蹴り、前蹴り。駿太は顔面へのパンチをフェイントにしてボディへストレートを突き刺す。
4R、右ローを蹴って近寄って行く駿太だが、シリモンコンは右ミドルと前蹴り、ジャブを使って接近戦を許さない。駿太は近寄って行くと左ロー、ワンツー、右ロー。シリモンコンも左右のミドルを返す。駿太が左ボディから右ストレート、そして右ロー。終盤、駿太の右ストレートと右ローがクリーンヒットした。
5R、駿太はボディストレートからヒジ、シリモンコンは組んでコカす。連打とヒザでシリモンコンをロープ際に追い詰める駿太に、シリモンコンは右ハイをと右ミドルを連発。
駿太が一発蹴ると一発返す。駿太が左右ストレート連打でロープ際へ追い詰め、ヒジ打ちのラッシュ! これにシリモンコンの頭部が揺れる! さらに右ストレートを叩き込むと、シリモンコンの動きが止まった! そこで試合終了のゴング!
最後に見せ場を作った駿太だったが、判定は3−0でシリモンコンの勝利を支持! 駿太は現役チャンピオン越えを果たすことが出来なかった。
▲「パンチで倒したかった」という才賀(左)は蹴りを温存していた
▼メインイベント第1試合(第15試合) 63kg契約 3分3R
○才賀紀左衛門(M&Jキックボクシング)
判定2−0 ※29−29、29−28、29−28
●大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/2009 RISING ROOKIES CUP 60kg級優勝)
K-1MAX、Krushを主戦場にする才賀がビッグバンに初参戦。RISEの新人王トーナメント2009年RISING ROOKIES CUP 60kg級優勝者の大沢と対戦する。
1R、才賀は右ローと左インロー、ハイを蹴ると見せかけての左ミドル。才賀が左フックを大きく空振りしたところへ大沢の左フックがヒット。さらに近寄る才賀に左フックをまたもヒットさせ、才賀の両膝が折れる!
2R、才賀は三日月蹴りを蹴り込んで行き、飛び込んでの左ボディブロー。右ストレートをスウェーで避けさせての強烈な左ミドルとボディを攻める。足払いで何度も大沢をコカす才賀は、バックキックを繰り出し、右ハイキックから左ミドル。大沢は何度も左フックを放つが、才賀にかわされる。
3R、接近してのパンチを狙う大沢を蹴りで突き放す才賀。前蹴り、左右のパンチでボディを叩き、さらに左ミドル。大沢の右ストレートが才賀を仰け反らすが、才賀はハイキックで反撃。勝敗は判定にもつれ込み、2−0で才賀の勝利となった。
才賀は「ごっついリキんでしまって、パンチでKOしたかったけど出来んかったから、今度出ることがあったら一撃KOで倒しますわ」と不満足そうに語った。
▲K-1MAXで70kgの日本王者になった城戸(左)と63kgで日本王者になった久保(右)という豪華な顔合わせに
▼第14試合 エキシビションマッチ 2分2R
−城戸康裕(谷山/2008K-1 WORLD MAX日本王者)
勝敗なし
−久保優太(DC LAB/2011K-1 WORLD MAX −63kg日本王者)
▲総合格闘家をローで撃退し、3連勝を飾った谷山(右)
▼セミファイナル(第13試合) 63kg契約 3分3R
○谷山俊樹(谷山/ISKAインターコンチネンタル63kg王者)
KO 1R2分42秒 ※右ハイキック
●佐々木郁矢(INSANITY)
昨年12月のKrushで尾崎圭司に敗れ、連勝記録を6でストップされた谷山だが、尾崎戦後は2連勝を飾って再び連勝中。今回は修斗のリングに上がっている総合格闘家の佐々木を迎え撃った。
1R、佐々木はいきなりドロップキック風の飛び蹴りを見舞い、場内の笑いを誘う。谷山は右ローを主体に攻めて行くが、佐々木はそこに左右のストレートを合わせてくる。
谷山の右ロー連打に佐々木は左右フック。しかし、ローで意識を下に向けさせての谷山の右ハイキックが決まると佐々木は弾けるように吹っ飛び、ダウン。立ち上がることが出来ず、谷山が圧勝した。
谷山は「自分が主役だと思っているので、自分がビッグバンを盛り上げて行きます。いっぱいチャンピオンがいますが、一番強いのは久保選手だと思うので、来年ビッグバンのトーナメントで挑戦したいです」と、久保優太との対戦をアピールした。
▲3度のダウンを奪った久保(左)は「してやったり」の表情
▼第12試合 55kg契約 3分3R
○KENJI(DC LAB.GYM/元WPMO世界スーパーフライ級王者、元NJKFフライ級王者)
KO 2R2分49秒 ※左ハイキック
●松本圭一太(相模原/MA日本バンタム級4位)
久保優太の弟・KENJIがビッグバンに初参戦。MA日本キックボクシング連盟のランカーである松本と対戦した。
1R、お互いにローとパンチのコンビネーションで攻め合う中、KENJIが左フックをヒットさせる。前に出て右ローをヒットさせるKENJIだが、松本の右フックをもらって大きくグラつく。松本が飛び込んでの左ボディ、KENJIはそこへ左フックを合わせる。
2R、KENJIが右フックから左フックを返してダウンを奪う。クリンチで逃れようとする松本に左右フックを浴びせて2度目のダウンを追加すると、KENJIは飛びヒザ蹴り。そして、松本の左ローにカウンターの左ハイキック! KENJIが鮮やかなKO勝ちで観客からの声援に応えた。
★第11試合(秋元皓貴vs増倉敦士)〜第1試合はこちら
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