Krush実行委員会
「Krush.12」
2011年9月24日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
▼メインイベント(第10試合)Krush vs 中国「英雄伝説」3対3マッチ 60.5kg契約 3分3R延長1R
○卜部弘嵩(チームドラゴン/初代Krush−60kg級王者)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●ジャン・ポー(中国/北京盛華国際武術クラブ)
※「英雄伝説」は中国の格闘技団体
チームドラゴンの2人が勝利を収める中、大将戦に卜部が登場。対戦相手のポーは前日会見で「私は完璧な試合をするので、中国ではミスターパーフェクトと呼ばれています。明日はパンチでも蹴りでも完璧な試合をして勝ちます」と自信たっぷりに語っていた。
1R、卜部がジャブを突き、左ミドルをポーのボディに蹴る。するとポーはわき腹を触って「効いてないよ」と言わんばかりのアピール。さらに卜部が右ボディストレートから顔面への左フックを打つと、ここでもポーを両手を広げてダメージがないことを強調する。ここからポーは右ローを蹴り返して、右ストレートで前進。
卜部は細かくパンチをまとめてハイキック、ポーのパンチをバックステップでかわして右ロー。ポーのボディにヒザ蹴り、左フックを打つ。 ポーは左ミドル、左フックから右ストレート。距離が詰まるとお互いに組む展開が増え、レフェリーは両者に注意を与える。 再開後、卜部が左ミドルを蹴り、アッパーで飛び込むポー。卜部はそこに左フックを合わせて、左右のフックをポーの顔面に打つ。
2R、卜部はポーのパンチをしっかりとディフェンスしながら右ロー。右ストレートから前に出て、ポーが下がったところにバックスピンキックを蹴る。卜部の攻撃を受けてワンツーで前に出るポーに、卜部は右ロー、右ハイキック。
ポーは卜部の蹴りをブロックして左フック、右ストレート。卜部はポーのパンチを受けながらも右ローを蹴って、右の飛びヒザ蹴り。さらにポーのボディに左ミドルを蹴り、右ストレート、飛びヒザ蹴り! ポーはそれを受けても両手を広げてパンチで突進する。
3R、卜部は左ミドルでポーのボディを狙い、さらにバックキック。ジャブを突いて左ハイキックと手数を増やして前に出る。ブロックを固めて守るポーにワンツー、左フックとパンチの手数を増やして攻め込むが、ポーが距離を潰して密着し、レフェリーから注意が与えられる。
再開後も卜部が積極的にパンチで前に出て顔面前蹴りまで繰り出すが、ポーも右ストレートを連打して、卜部の追撃を許さない。判定は2−0で卜部の勝利! これでKrush vs中国「英雄伝説」3対3マッチはKrushの3戦全勝という結果に終わった。
▼セミファイナル(第9試合)Krush vs 中国「英雄伝説」3対3マッチ 63.5kg契約 3分3R延長1R
○梶原龍児(チームドラゴン/初代Krush−63kg級王者)
判定3−0 ※30−28、29−28、30−29
●リュウ・ウェイ(中国/北京盛華国際武術クラブ)
前日会見では「盛り上がる試合をするんだったら俺と打ち合いましょう」とウェイにメッセージを送っていた梶原。ウェイは“稲妻キック”という異名を持つ選手でありながら「私はパンチも蹴りも得意です」と梶原のリクエストに応える姿勢も見せた。
1R、サウスポーのウェイは前に出ながらインローと左ミドル。梶原は下がってインローと前蹴り。ウェイの左ハイキックをブロックして左フックを打ち返す。ウェイは梶原をロープまで下がらせて左ストレート、そして左右のハイキック! さらに左ストレートから右フックで前に出る!
しかし梶原もウェイの左ハイキックをブロックして返しの左フック。ウェイが左ストレートで突っ込むと、梶原も左フックのカウンターを狙う。ここで両者に組み付きで口頭注意が与えられる。再開後、ウェイは左ストレートで前進。梶原はインローと前蹴りで距離を取って、ウェイの左ストレートに対して左フック、右ストレートを返す。
2R、ウェイが右の前蹴り、ジャブから右フック。梶原が左フックで前に出ると、ウェイは左ハイキック。左ストレートで飛び込むウェイに梶原が左フック、右ミドルを返し、ワンツー。梶原は左手でウェイの前手を触って左右のロー、左フックを打つ。
ウェイも右のパンチをかぶせて前に出るが、梶原はコーナーでウェイと態勢を入れ換えて、ウェイをコーナーに詰めて連打! さらに突っ込むウェイに左フック! パンチをまとめると、ウェイが梶原に組み付き、レフェリーからウェイに減点1が言い渡される。ウェイの左ハイキックをブロックして左フックを返す梶原。ウェイも右フックをかぶせて反撃する。
3R、ウェイの右フックを空振りさせて、梶原が左フックから右ストレート! ウェイは右手を伸ばして左ストレート、右フック。梶原は右ストレートを2発打ってから、右ミドル、右の飛びヒザ蹴り! さらにウェイの右フックを空振りさせて右ストレート! これでウェイが下がる! 梶原は右ストレートから左ボディ! ウェイに顔面のガードを固めさせて左ボディ、そして左ボディから右ストレートにつなげる。
さらに梶原はウェイは右アッパーを空振りさせて右ストレート! 左ストレートに右ストレートを返して連打をまとめる! 的確なパンチで試合を進める梶原だったが、ウェイの強烈な左ストレートが梶原の顔面を直撃! これで梶原が下がり、ウェイは鋭い左ストレートと右フック! これをもらう梶原だったがウェイの左ストレートを空振りさせて右フック、右ストレートで反撃する。
判定は3−0で梶原の勝利となったが、ウェイも十分のその強さを見せる結果となった。試合後、マイクを持った梶原は「これからKrushを盛り上げて、みんなを元気にします。12月9日は俺の誕生日なんですけど、リングで誕生日を迎える選手は少ないでしょ!」と年内最後の大会となる12・9後楽園大会への参戦をアピールした。
▼第8試合 Krush vs 中国「英雄伝説」3対3マッチ −63kg Fight 3分3R延長1R
○山崎秀晃(チームドラゴン)
KO 2R56秒 ※右ヒザ蹴り
●チェン・ミンミン(中国/北京盛華国際武術クラブ/WBCムエタイ中国60kg級王者)
Krushと中国の格闘技団体「英雄伝説」の対抗戦に抜擢された山崎は「俺とミンミンが一番会場を沸かす、目を反らしたらいかんようなバチバチの熱い試合をします。打ち合って倒す自信があります」と堂々のKO宣言。一方のミンミンは7月の後楽園大会で卜部にTKO負けしており、前日会見で「前回より厳しいトレーニングを積んで、自分の実力に自信を持っています」と意気込んでいる。
1R、山崎が前後にステップしながら強烈な右ミドル、右ストレート。ミンミンもそこに左フックを返す。山崎は左右の前蹴りで距離を取って飛びヒザ蹴り。ミンミンが右ストレートで飛び込んでくると、山崎はダッキングでそれを空振りさせる。山崎は左手を伸ばして右ストレート! そして右ハイキック!
これでミンミンがバタリと倒れ、山崎がダウンを奪う。再開後、右のパンチで飛び込む山崎にミンミンは左フックを強振。山崎も左フックを返す。山崎は左手で距離を取りつつ、右ストレートで前に出る。
2R、山崎がジャブを突いて右フック。ミンミンも右ハイキックを蹴り返す。左フックから右ストレートで前に出るミンミン。山崎は飛び込むような右ストレート、そしてボディへ右のヒザ蹴り! これがミンミンのボディに突き刺さる! ここでミンミンの蹴りがローブローとなり、試合が一時中断。
するとインターバル中にここでミンミンがタイムを要求するようにコーナーでうずくまり、立ち上がらない。レフェリーはミンミンに立つように指示するが、ミンミンは山崎のヒザ蹴りを受けてわき腹を抑えてうずくまったまま。レフェリーはダウンと判断し、そのままダウンカウントを進めるが、ミンミンは立ち上がることが出来ず。山崎が先鋒としてKO勝利を収め、Krushに一勝をもたらした。
★第7試合(石川直生vs“狂拳”竹内裕二)、−63kgトリプル・スーパーファイト(寺崎vs西山、一輝vsTaCa、NOMANvs白濱)はこちら
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