Krush実行委員会
「Krush.12」
2011年9月24日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
▼第7試合 スーパーファイト キックルール 3分3R延長1R
○石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者)
負傷判定3−0 ※3者とも18−17
●“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界スーパーフェザー級王者・Krush同級1位)
竹内本人がKrush事務局に連絡して今大会へ参戦が決まり、一般公募で対戦相手を募集した結果、石川が手を挙げて決まった竹内と石川の一戦。
しかし竹内が前日計量で契約体重を1.7kgオーバーしたため、石川が所属する青春塾、竹内が所属する菅原道場、そして主催者で協議した結果、竹内に対してペナルティー(ファイトマネーを30%没収、減点1からのスタート、竹内が8オンス・石川が6オンスの試合グローブを使用)を課した上で試合が行われることに。
さらに青春塾から、このペナルティーに加えて、当初のK-1ルールから、K-1ルールでは禁止されているヒジ打ちと首相撲からのヒザ蹴りが有効となるキックルールへのルール変更要望があり、これを菅原道場が了承。これにより竹内と石川の一戦は「キックルール/3分3R・延長1R」により実施されることになった。
1R、竹内がジャブ、右アッパーと右ストレートで前に出る。石川は左ミドルを蹴って距離を取るが、竹内が右ストレートから左フック! 石川の頭をかすめるような一発だったが、これで石川がバランスを崩し、石川にダウンが宣告される! いきなりピンチを迎えた石川だが、立ち上がると右のヒジ打ちを強振!
竹内が左フックで前に出てくると右のヒザ蹴り、右のハイキック、そして右のヒジ打ち! この一発で竹内からダウンを奪い返す! 再開後、左フックと右ストレートで前に出る竹内。石川は右ハイキックと右ヒジ! 竹内のパンチと石川のヒジ打ちが交錯する展開のまま、ラウンドが終わり、竹内はセコンドの菅原会長に抱きかかえられながらコーナーに戻る。
2R、左ミドルを蹴る石川。首相撲の攻防になると竹内もヒジ打ちを繰り出す。竹内がローを蹴ると、石川は右ハイキックを返す。インローから左ミドル、ジャブと右ローで距離を取る石川。竹内は右ボディストレートを打つ。
石川が体を上下させながら右ハイキック、左ミドル、そして右のヒザ蹴りと右のヒジ打ち。竹内も右アッパーを突き上げてヒジ打ちを返す。石川は距離が詰まると首相撲からヒザ蹴り。竹内は石川の前蹴りをキャッチして左フック! 石川も飛びヒザ蹴りのフェイントから右のヒジ打ちで突っ込む。
1R同様にスリリングな展開が続き、このままラウンド終了のゴングかと思われた矢先、偶発的にバッティングが起こり、石川が目の上をカットして大流血! インターバル中にドクターチェックが行われたものの、ドクターはすぐに試合ストップを促し、試合はここで終了。アクシデントによる試合ストップのため、試合終了時点での判定で勝敗を決めることが発表された。
判定はお互いにダウンを奪ったものの、竹内に減点1があったため、石川の判定勝利。衝撃的な結末に、石川はリングを降りる竹内の背中を見つめたまま、呆然とリングに立ち尽くした。さらに衝撃は続く。
マイクを持った石川が「キックを始めて17年、デビューして13年、自分がギリギリのところでやっていることは分かっています。だからもう1試合だけ、どうしてもやりたい試合があるんです。10月から始まる22歳以下トーナメント(Krush YOUTH GP)のチャンピオンとやらせてもらえませんか? 俺はその試合を最後に引退します。こんなボロボロの俺だけど、しっかり(コンディションを)作って来ることを約束するから、やらせてください!」と突然の引退発言! 場内が騒然としたまま、石川は控え室へと戻っていた。
大会終了後、Krush宮田充プロデューサーは石川の引退発言について「そのカードをお客さんが見たいと思うのであればいいんですけど…あまり軽く(引退と)言わないで欲しいし、もしそうなるのであれば相応しい相手もいると思います。誰がトーナメントでチャンピオンになるのかも分からないですし、それが石川の最後の相手に相応しいのかもまだ分かりません。引退試合でトーナメント優勝者と戦うというのは……ピンと来ないです。この件については青春塾さんや石川本人と話をしたい。今は何とも言えないです」と明言を避けた。
▼第6試合 Krush−63kgトリプル・スーパーファイト3 3分3R延長1R
○寺崎直樹(青春塾/同級3位)
延長判定3−0 ※3者とも10−9
●西山誠人(アクティブJ/元WFCA世界スーパーライト級王者)
1R、寺崎が右ローと右のヒザ蹴り。西山はジャブとインロー、右ストレートで飛び込む。寺崎はジャブを返して右フック、西山のローをキャッチして右ローと左フックを打つ。西山も寺崎の左ミドルに右ストレートを合わせ、左フックから右ストレート、右ロー。寺崎はジャブと右のヒザ蹴りで前に出て、西山はそのヒザ蹴りに右フックを狙う。
2R、西山は寺崎の右ミドルを空振りさせて右ストレート、さらに左ミドルから右ストレート、ボディへのヒザ蹴り! これで寺崎が下がり、西山はボディへのヒザ蹴りとパンチを連打! 一気に寺崎を攻め込む。
しかし寺崎も西山の猛攻を凌ぎ、西山の右ストレートにカウンターの飛びヒザ蹴り! これで西山を下がらせる。前蹴りで距離を取ろうとする寺崎。西山は前蹴りをキャッチして左ボディ、左のヒザ蹴り。寺崎が右ストレートで前に出る。西山は密着して離れ際に左ハイキック、右ストレートを打つ。
3R、寺崎がワンツー、右の飛びヒザ蹴り。西山は距離を潰して左のヒザ蹴り。寺崎は右ストレートと右のヒザ蹴りで前に出て、西山はそこに左フックを返す。右ロー、前蹴り、ヒザ蹴りを出す寺崎。西山は左ボディフック、寺崎のボディにヒザ蹴り! 西山がパンチとヒザ蹴りで寺崎のボディを攻め、寺崎は右アッパー、左フックから右ストレートとパンチで攻める。本戦の判定はジャッジ3名とも29−29で延長戦へ。
延長R、寺崎が右ストレートと左アッパーで前進! 西山も左ミドルや左フックを返すが、寺崎はパンチで前に出る。西山は距離を潰してボディにヒザ蹴り、左フック。寺崎もヒザ蹴りを返して、ジャブと前蹴りで距離を取り右フック!
寺崎は声を出しながら気合いを入れてパンチで前に出続ける! このまま試合終了となり、延長判定は3者とも10−9で寺崎! Krushの現役ランカーである寺崎が元WFCA世界王者・西山を下した。
▼第5試合 Krush−63kgトリプル・スーパーファイト2 3分3R延長1R
○一輝(OGUNI/元NJKFライト級王者)
TKO 延長1分 ※ドクターストップ
●TaCa(triple-y/同級4位)
1R、TaCaがジャブと右ローで前進。一輝が左ボディで飛び込むと、TaCaが右フックからパンチをまとめ、ジャブから右ローを蹴る。しかしここで一輝の右ストレートがヒットし、これでTaCaの左目の下が切れて、血が噴き出す。血で顔を真っ赤に染めるTaCaだったが、右ストレートから前に出て距離を潰して左ボディ、右フック、右ロー。一輝はジャブを返してワンツー、右ロー。一輝はガードを固めて右ローを蹴る。
2R、ここも右ローから試合を組み立てる一輝。TaCaは右ストレートで飛び込んで左ボディとヒザ蹴り、手数を増やして一輝を攻め込む。しかし一輝も右ローを返してワンツー。TaCaの前蹴りを受けて右ストレートを返し、叩きつけるような右フック! これがTaCaの顔面を捉えるが、TaCaも右ストレートを返して足を止めて2人が打ち合う。
3R、TaCaが奇襲の飛びヒザ蹴り! 一輝がバランスを崩すが、ダウンにはならない。右ストレートと左ボディ、ヒザ蹴りで前に出るTaCa。一輝は右ストレートと右ローも返す。一輝が前に出てくると、TaCaは左ミドルとヒザ蹴り。一輝はガードを上げて突進し、右フックと右ロー。
TaCaも右のパンチを振って前に出て、お互いに足を止めて打ち合う。本戦はジャッジ1名が30−29でTaCaを支持するものの、残り2名は29−29のドローとし、延長へ。
延長R、一輝が右フックと右ロー。TaCaが距離は潰してボディフックと顔面へのアッパー。本戦と同じように激しく打ち合う両者だったが、TaCaの左目下の出血がひどくなり、ドクターが試合をストップ! 一輝がTaCaとのタフな一戦を制した。
▼第4試合 Krush−63kgトリプル・スーパーファイト1 3分3R延長1R
○NOMAN(DTS/元全日本ライト級9位)
判定3−0 ※30−28、29−28、30−28
●白濱卓哉(建武館/同級5位)
1R、NOMANが前蹴りと左ミドルで距離を取る。白濱は左手を伸ばして距離を測って右ストレート、左ボディ、右ローにつなげる。白濱はNOMANの顔面にパンチをまとめて、ガードが上がったところに左ボディ。
さらにガードの隙間を狙って右アッパー。NOMANの体を押して右ローを蹴る。NOMANもいきなり右ストレートで飛び込むが、白濱が左ボディ、右ストレート、そして飛びヒザ蹴りも見せる。
2R、白濱はNOMANの体を押してロー、パンチを打とうとするが、そこにNOMANが右アッパー! これで白濱の顔面が跳ね上がる! さらにNOMANは左ミドルで距離を取り、右ストレートで飛び込む。
白濱も左ボディを返し、パンチで前に出て行くが、NOMANはそれをしっかりとディフェンスして右ロー、左ミドルから右フック。前に出てくるNOMANを突き放そうとする白濱だが、再びそこにNOMANが右アッパーを突き上げる!
3R、強烈なミドルで前に出るNOMAN。白濱も右ローを蹴り返すが、NOMANは左のヒザ蹴り、右ストレート! さらに右アッパーから顔面前蹴り、右アッパーから右フック、ワンツーから右ローと手数を増やして前に出る。
白濱はこれをもらいながらも前に出てパンチで打ち合うが、NOMANの右フックがヒット! これで白濱からダウンを奪う! そのまま試合終了となり、NOMANが激しい打ち合いを制した。
▼第3試合 56kg契約 3分3R延長1R
○匠(チームドラゴン/Krush−55kg級5位)
TKO 1R2分2秒 ※3ノックダウン
●作田良典(GET OVER)
▼第2試合 Krush−63kg Fight 3分3R延長1R
○泉 耕太(チームドラゴン)
判定3−0 ※30−26、30―26、29―26
●関 太一(TA-1)
▼第1試合 57.5kg契約 3分3R延長1R
○貴章(Team Gwinds)
判定2−0 ※28−28、29−28、29−28
●木谷典史(チームドラゴン)
▼オープニングファイト第4試合 Krush−55kg Fight 3分3R
○武尊(チームドラゴン)
TKO 2R2分17秒 ※3ノックダウン
●鎌田裕史(韓道場)
▼オープニングファイト第3試合 Krush−60kg Fight 3分3R
○鈴木雅博(チームドラゴン)
判定2−0 ※29−29、30−28、30−28
●小澤量哉(士心館)
▼オープニングファイト第2試合 Krush−70kg Fight 3分3R
○斉藤武彦(スクランブル渋谷)
判定3−0 ※3者とも29−27
●西内貴洋(チームドラゴン)
▼オープニングファイト第1試合 Krush−60kg Fight 3分3R
○北井智大(チームドラゴン)
TKO 1R2分45秒 ※3ノックダウン
●岩切康裕(エイワスポーツ)
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