FEG
「K-1 WORLD MAX 2011〜−70kg Japan Tournament FINAL〜」
2011年9月25日（日）大阪府立体育会館 第一競技場
開場16：00　開始17：00

▲山本優弥が健太にダウンを奪われながらも逆襲した

▼第8試合　−70kg Japan Tournament 準決勝　3分3R延長1R
○山本優弥（Booch Beat/K-1 WORLD MAX 2009 -70kg Japan Tournament第3位）
延長R　判定3−0　※三者とも10−9
●健太（E.S.G./NJKFスーパーウェルター級王者、初代Krush−70kg王者）
※山本が決勝に進出。本戦は三者とも28−28

　準決勝第2試合は、1回戦で城戸を破る番狂わせを起こした健太と、1回戦で松倉へのリベンジに成功し初優勝に燃える山本で争われる。

　1R、両者ともジャブを突き、健太は左ボディブロー、山本は前蹴り。健太が左フックから左ボディ、山本は右ローを返し、右ハイキックから左ボディ。両者ともボディ攻めが目立つ。連打で健太が前に出る！　組むとヒザ蹴り。

　速い連打で健太が押す場面もあったが、山本の右ローが効いて健太は大きくバランスを崩す！　オープンスコアはジャッジ三者とも10−9で山本。

　2R、やはり山本が右ローでダメージを与えていくが、健太が左ハイキックでダウンを奪う！　一気にラッシュをかける健太！　山本は右ローの連打！　スリップして倒れた健太に山本は顔面蹴りを見舞ってしまい、注意が与えられた。

　左右フック＆アッパーを連打する健太と右ローを蹴る山本。両者リング中央で足を止めての打ち合いを展開！　場内がヒートアップする中、健太のバックブローで山本が大きくグラつく！

　さらに回転の速い連打でラッシュをかける健太。しかし、山本の右ローで動きが止まる！　右ローと左インローを交互に連打する山本！　場内大歓声に包まれたこのラウンドは、10−8で健太がとった。

　3R、左インローを連打していく山本が前へ出て、組んだままカカトで健太の太ももを蹴る。パンチで反撃する健太だが、ローのダメージは明らか。歯を食いしばり、必死の形相でパンチを放つ健太だが、山本は容赦なく右ローを蹴っていく。

　 健太は左ミドルと左ボディブロー、山本はパンチから右ロー。足を高く上げながら耐える健太だが、今度は左ローで右足も効かされた！　

　 しかし、健太がパンチとハイキックで逆襲！　大歓声と拍手の中、試合終了のゴングが鳴った！

　判定は三者とも28−28でドロー。延長戦へ突入する。山本の右ローで苦痛に顔を歪めながらも、パンチを連打していく健太。ドッと歓声が沸く。山本が右ロー連打で前へ出ると、健太はアッパー。ここで山本が左ボディブロー！　左フックで必死の反撃を試みる健太だが、山本の右ローで度々動きが止まる。

　またも健太の左ハイキックがヒット！　健太が右フックから打ち合いを挑み、山本も連打で応戦！　最後まで激しく打ち合う好勝負は、判定3−0で山本が終止符を打った。

▲粘る森田に名城が競り勝った

▼第7試合　−70kg Japan Tournament 準決勝　3分3R延長1R
○名城裕司（国士会館/WMFJ日本アマチュアムエタイ王者）
判定3−0　※30−28、30−29、30−28
●森田崇文（レーング東中野/第3代RISEミドル級王者）
※名城が決勝に進出。

　準決勝第1試合は、1回戦で優勝候補のクラウスからダウンを奪って大番狂わせの勝利をもぎ取った名城と、同じく1回戦で昨年準優勝の中島を破る金星を得た森田が対戦。

　1R、森田は右ローと前蹴りで前に出て、サウスポーの名城はジャブと左ストレート。森田の前蹴りに大きくバランスを崩した名城だが、左ハイキックを返す。森田の右フックがヒット！　 名城も負けじとワンツーと右フック、右ハイキックを繰り出す。オープンスコアはジャッジ三者とも10−10のイーブン。

　2R、右構えになって左ジャブ、サウスポーに構えて右ジャブを出す森田。名城は左右フックの連打、森田も下がらずに打ち合う。

　 名城の左ボディブローをもらった森田が前に出るが、逆に左フックをもらってしまう。名城のパンチで下がる森田！　 しかし、左右のストレートと前蹴りでやはり前に出る。森田がヒザ蹴りからハイキック！　名城は突然スローダウンし、森田が攻める。 ジャッジ2名が10−9で名城、1名が10−10でこのラウンドは名城がリードした。

　3R、ジャブと前蹴りを突き続ける森田に、名城も右ジャブと左ボディブロー。ボディを叩き、左右フックを繰り出す名城に森田は手数が少なくなってきた。

　 名城が左ボディと左右フックでどんどん前に出る。下がり続ける森田。名城の左ハイキック！　明らかにスタミナ切れを起こした森田に、攻め続ける名城。最後まで左右フックを繰り出して前に出た名城が判定3−0で勝利し、決勝戦へ進出した。

▲精彩を欠いた長島だったが、ダウンのポイントと相手の減点で勝利

▼第6試合　スーパーファイト　78kg契約　3分3R延長1R
○長島☆自演乙☆雄一郎（魁塾/K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament王者）
判定3−0　※30−27、30−26、30−27
●拳月（強者）

　昨年の日本トーナメント覇者・長島は、トーナメントには出場せず78kg契約（これまでは70kg契約）のスーパーファイトで拳月（けんむん）との対戦が決まった。これは長島が最近はプロレスで活動しており、体重が増えているからだという。

　 拳月は身長で7cm長島を上回り、戦績は20勝4敗。地下格闘技の猛者と紹介されている。

　1R、拳月はサウスポーで両手を下げて構え、左ハイキックから左右フックで襲い掛かる。しかし、そこへ長島の左フックが炸裂！　ダウンを奪う。長島が前に出るところに拳月は顔面へのヒザ！　

　 さらにアッパーとフックが長島を捉える。左右フックでガムシャラに前へ出る長島。クリンチする拳月に警告が与えられる。オープンスコアはジャッジ3名とも長島の10−8。

　2R、長島は右ミドル、右ロー。長島がバランスを崩して倒れたところに、拳月は頭部へ蹴りを見舞ってしまう。イエローカード（減点1）が提示されて試合再開。拳月が左ハイから右フックを連発、長島も打ち合いに応じる。 両者ともフックを振り回し、クリンチとなる。ノーガードで挑発する拳月に、頭から突っ込む長島。拳月の右フックが2度ヒット。オープンスコアは10−9で長島のラウンドに。

　3R、拳月の後ろ蹴りに転倒する長島。動きが重く、雑な試合運びが目立つ。ジャンプしてのハイキックやヒザ蹴りなどトリッキーな動きを繰り返す拳月に、長島は右フックを出しながら何度も飛び込み、クリンチを繰り返す。

　 最後までらしさが出なかった長島だが、判定3−0で勝利を収めた。

★メイン（名城裕司vs山本優弥）、セミ（久保優太vsアンドレ・ブルール）、第9試合（才賀紀左衛門vsヴァルドリン・ヴァトニカイ）の試合結果はこちら

★第5試合（健太vs城戸康裕）、第3試合（山本優弥vs松倉信太郎）、第2試合（森田崇文vs中島弘貴）の試合結果はこちら

★第2試合（名城裕司vsアルバート・クラウス）、第1試合（横山剛vsYOSHI）、オープニング第3試合の試合結果はこちら