REBELSプロモーション
「REBELS.9」
2011年10月23日（日）東京・ディファ有明
開場16：00　開始16：30


▲強烈な右ヒジを命に頭部に叩き込む松本（左）

▼第8試合　ヘビー級　WPMF日本ルール 3分5R
○松本哉朗（藤本ジム/新日本キックボクシング協会/日本ヘビー級王者、元日本ミドル級王者）
KO　2R1分11秒　※左フック
●命（MEIBUKAI KICKBOXING GYM）

　1R、松本はインロー、アウトローと先制。さらに左ミドルも速さがあり、命に差を見せつける。インローを返し、前に出てヒジを振るう命だが、松本はローに動ぜず、ヒジも余裕を持った見切りでかわす。

　松本は左フックから右ローの対角線コンビネーション。ローを頻繁に当て、命にダメージを与えていく。足が効いた命はたまらず飛び込むが、松本は絶妙のタイミングで右フックを見舞い、命を前のめりにダウンさせる。

　立ち上がった命に松本はアッパー、フック、ヒジ打ちとフィニッシュを迫る。これは何とか逃れた命だが、松本が今度は左フックのカウンターを決め、2度目のダウンを奪取。命が立つが、ここで時間がなくなり1R終了となる。

　2R、動きのいい松本は左ミドルから入ると右ストレート、左フックを振るい、さらに切るより倒すことを狙った右ヒジを振るってこれをクリーンヒットさせ、命がダウン。何とか立ち上がった命だが、松本はさらに右ヒジを振るって打ち込み命をダウンさせ、レフェリーが試合を止めノックアウトとなった。

▼第7試合　WPMF日本ウェルター級ランキング戦　WPMF日本ルール　3分5R
○T-98（たくや/クロスポイント吉祥寺/同級8位）
判定3−0　※50−48、50−48、50−47
●藤倉悠作（ASSHI-PROJECT/同級1位）

　1R、藤倉はローから前に行き、積極的に組んでいく。しかし距離が開くと左右のフックから右ローへ繋ぐコンビネーション。そこから左ボディを狙うが、ここはT-98の右ストレートがカウンターでとらえる。T-98は右ボディストレートも突き刺す。そして藤倉の足がやや止まったのを見るとヒジ打ち、組んでのヒザと放っていく。前半は藤倉、後半はT-98が盛り返したか。

　2R、このラウンドはT-98が前に出て行くが、藤倉も気迫を見せてすぐ前に出返す。そしてやはり左右のフックに右クロス、右ローでT-98を攻める。やや押されるT-98だが、ヒジを放ち、組んでのヒザで応戦。

　 だが藤倉は中間距離に戻るとまたフック＆ローの戦法を見せる。T-98の右がとらえるが、藤倉はこれにひるまず前に出返し、左右フックの連続でT-98をフラつかせる。そして右ロー。

　3R、T-98はこのラウンド気迫を見せ前に来るが、藤倉はこれを右ロー、左ミドル、そして左右のフックと押し返す。T-98は藤倉の前進を組んで押さえ、大きくマットに投げ飛ばす。そして右ボディストレートで藤倉の動きを止め、右ストレート、左ハイとヒットを上げる。だが、藤倉もここから火がついたように応戦。ローとフックを返すが、やはり組み合いになると余力に勝るT-98が藤倉を押し込みヒジを入れていく。これでT-98はカットを奪い、藤倉にドクターチェックが行われる。

　 再開すると、チェックの間に体力回復させたか藤倉は前に出て行く。だが、やはりT-98は組みつく藤倉を振りほどいてヒジを入れ、マットに投げ飛ばす。

　4R、前に出るT-98は、組みから連続して藤倉をマットに投げる。藤倉はスタミナが切れてきたのがあるか、踏ん張りが利かないようで度々投げられてしまう。T-98はヒジを振るって入り、距離が開くと右ロー、右ボディストレート。藤倉は振るうパンチにスピードと力が感じられない。T-98は組んだ場面で藤倉をコントロールし、ヒジ、ハイと見舞う。

　5R、T-98は右ボディストレートで藤倉の足を止め、組みついた状態からのヒジ。そして不意をついて左ハイも飛ばす。藤倉は左フックを打ち込むもののT-98に組まれて後が続かない。組んだ場面ではT-98が常に藤倉を振り、ヒザを入れて優位となる。判定は3−0でT-98。中盤から首相撲でコントロールし、試合の流れを引き寄せ勝利した。

▼第6試合　ウェルター級　WPMF日本ルール　3分5R
○田中秀弥（RIKIX/WPMF日本同級2位）
判定2−0　※49−49、49−48、49−48
●コウ・スマン（エイワスポーツジム/ラジャダムナンスタジアム認定ジュニアミドル級8位、元日本同級1位）

　1R、田中はスピーディーな右ローを連発して先制。コウはムエタイ式に後ろ足重心で構え、ミドルと前蹴りを返す。田中はそのリズムに付き合わないよう速いピッチでジャブ、右ストレート、アッパーとパンチを回転させ蹴りに繋げる。

　コウもこれに呼応してジャブを伸ばすが、ここに田中の右クロスがカウンターでヒット。コウはややヨロめくが、またムエタイ式の後ろ重心構えから右ローキック。しかし田中は右ストレートから入って右ヒジを振るう。

　2R、田中は速い攻撃とペースで圧を掛け、ストレートとフックの連係から左ローを入れ、これをコウに効かせる。コウは右ローを返すが、田中もすぐに右ローをリターン。両者の距離がやや開いて、互いにローを狙い合う。しかし田中はこの距離を詰めるとストレートとフックのコンビネーションでコウの足を止め、コウはたまらずクリンチに逃れる。

　3R、田中はパンチから入って左ロー。しかしコウはそこへヒジを合わせ、この攻撃でカットを奪う。コウは切ったぞとアピールするが、田中はコウをにらみつけ離れない。エキサイトした感の田中だがドクターチェックが入り、その後で再開。田中はプレッシャーを発し、コウをロープに詰める。コウは蹴り足をキャッチされると、背中側でロープを掴んで両足が浮くようになりながらも田中に蹴りを見舞っていく。

　やや熱くなってるのがうかがえる田中はアッパー、ローと力を込めコウに向かうが、コウは前蹴り、左フックと突き放し、ここで田中に再び出血が見られドクターチェック。コウの右ハイ、田中のヒジが交互に当たる。しかし田中はここから右ストレート、右フックと連続ヒット。さらに追撃へ向かうが、ここはコウにクリンチされて終了となる。

　4R、バックステップして田中を前に来させるコウはヒジ、右ストレートと上手いタイミングで放って当てていく。さらに前蹴り、ジャブで距離を測って田中に右フックもヒット。

　田中は右ストレートを強振して飛び込むが、コウのクリンチに捕まり追撃を見舞えない。コウは田中に手を出させてカウンターを合わせる作戦で、時おり前に出ると組んでヒザを入れる。田中は左フックを連続で当てるのだが、やはりその後でコウに捕まり組まれてしまう。

　5R、田中はロープを背にするコウに右フック、右ヒジと見舞って襲い掛かる。コウは後退ベースだが、田中が入ってきたところへ上手くヒジを合わせる。

　田中は右ストレートを上下に打ち分け、左フックを振るってコウに迫る。しかしコウはバックステップ、左右のミドル、そしてクリンチを交え田中に決定的場面を作らせない。判定は2−0で田中。しかしコウは「ムエタイでしょ！？」と採点に不満を表し、田中が歩み寄っても振り切るようにし、足早にリングを降りていった。

▼第5試合　フェザー級　WPMF日本ルール　3分5R
○立嶋篤史（ASSHI-PROJECT/元全日本フェザー級王者）
判定3−0　※3者とも48−46
●原島祐治（侍塾）

　1R、原島は右ローから入り、続けて左ロー。これは足を上げカットしていた立嶋だが、原島は一気に左フックと右ストレートを回転して迫り、ロープ際で立嶋の足が止まると、レフェリーはスタンディングダウンを宣告。原島は勢いを止めず右ストレートと左フック、さらに右アッパーを加えて立嶋を襲う。

　立嶋は右ローを放つものの原島を止められない。手を前に伸ばしたガードで原島を押さえようとし、それでも止まらないとクリンチ。組みついてヒザを放たんとする立嶋だが、原島は組まれると振りほどく。だが、ラウンド終盤には立嶋が首相撲から原島を投げていく。

　2R、立嶋は組みついてヒザ狙い。原島の意識が下に落ちるとヒジを横、打ち下ろし式で原島に見舞っていく。立嶋の組みつき際にストレートとフックを合わせる原島だが、立嶋の手を前に伸ばしたガードに阻まれる。前進の目立ってきた立嶋は組みつく前に右ローを放ち、徐々にこれを原島に効かせていく。体を持っていかれる原島。

　3R、失速気味の原島に対し、立嶋は右ロー、左ミドルと逆に勢いを増しているかのよう。立嶋はヘッドロックするように原島に組みついてヒザを入れ、続いてマットに投げ捨てる。

　さらにヒジも繰り出し、立嶋はヒジとヒザの波状攻撃。原島が組みから逃れると左右のローで追う。右ストレートと左フックを見舞いたい原島だが、立嶋はグングン前に出て距離を潰していく。そして組んでのヒザ蹴り。

　4R、立嶋はこのラウンド無理に前には出ず、バックステップも見せて原島を呼び込む。原島の左フックをブロックして右ローキック。原島はローに合わせるように右ストレート、左フックで応戦する。しかしこれは前へ出た立嶋に首相撲で捕まってしまう。立嶋は接近してのヒザとヒジ、そして距離が開くと右ローで原島を追う。さらに消耗してきた原島にロープを背負わせ左ボディから左フックとパンチをまとめて攻勢を奪う。

　5R、立嶋はフックとアッパーを放ってくる原島の腕を絡め取って首相撲で捕まえ、ボディにヒザを突き上げる。原島はプッシングで突き放そうとするのだが、距離が開いても立嶋はすぐ前に来る。そしてボディブロー、テンカオ、組みからのヒザと原島を削っていく。

　後退させられながらもパンチを振るう原島だが、立嶋を止められない。立嶋はテンカオを繰り出し、捕まえての首ヒザ、そして最後は回転ヒジを放ってゴングとなる。判定は3−0で立嶋。開始早々にスタンディングダウンを喫したが、尻上がりに調子を上げ立嶋らしい逆転勝ちを見せた。試合後、立嶋は「ありがとうございました！　俺のやりたいことに次回も付き合ってください。みんなも頑張れよ」とファンにメッセージを送った。

▼第4試合　フェザー級　WPMF日本ルール　2分3R
○AZUMA（y-park/NJKF BONITA BOXEO同級王者）
KO　1R44秒　※右ストレート
●キム・ソンヒ（韓国/KOREA FEARLESS GYM/韓国アマチュアムエタイ協会2010年57kg級新人王）

　1R、AZUMAはまっすぐ出て来たキムのストレートを浴びてしまいやや後退。しかしAZUMAはキムを首相撲でとらえると、そこからヒザをボディに連発で突き上げ、右ストレートを突き刺し、これでキムを横向きにしてスタンディングダウンを奪う。ファイティングポーズを作ったキムにAZUMAはバックスピンキックから入り、これをボディに受け動きの鈍ったキムに再び右ストレート。ここでレフェリーが試合を止め、第3試合の飯田なおに続いての秒殺決着となった。

▼第3試合　49kg契約　WPMF日本ルール　2分3R
○飯田なお（新宿レフティージム）
KO　1R1分30秒　※左ミドル
●キム・ヒギョン（韓国/KOREA FEARLESS GYM）

　1R、飯田は右ローでスタートし、続けての右フックをキムの顔にバチンと音を立てて打ち込み、これでキムが尻もちをつくようにダウン。立ち上がったキムに飯田は左ストレートと右フックを回転して襲い掛かる。

　キムもパンチを返し応戦するのだが飯田が圧倒的に手数で上回り、ロープ際で棒立ちとなったキムにスタンディングダウンが宣せられる。再開すると飯田はなおも手を緩めず、サウスポーからの左ミドルで脇腹をエグり、これでキムが横を向いてしまい、飯田の速攻のKO勝利となった。

▼第2試合　スーパーバンタム級　WPMF日本ルール　3分3R
○キム・ギフン（バンゲリングベイ・スピリット/WPMF日本同級6位）
判定2−0　※29−28、29−29、29−28
●吉野幸喜（湘南格闘クラブ）

▼第1試合 WPMF日本ルール 3分3R
○小笠原瑛作（クロスポイント吉祥寺/元M-1ジュニア45kg級王者、元KAMINARIMON45kg級ジュニア王者）
判定3−0　※28−27、28−27、28−26
●闘うパティシエ牧野亮佑（ウィラサクレック・フェアテックスジム）

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