▲アーツ(右)の強烈な攻撃を前に立ち続けるMr.神風(左)だが、生涯初のKO負けを喫した
神風塾
「火の国格闘伝説 LEGEND 2」
2011年12月11日(日)熊本・益城町総合体育館メインアリーナ
開場12:00 開始13:00
観衆2,800人(超満員)
▼ダブルメインイベント2(第13試合) ヘビー級契約 3分3R延長あり
○ ピーター・アーツ(オランダ/K-1 GRAND PRIX ’94、’95、’98王者・IKBF世界ヘビー級王者・WMTA世界ムエタイヘビー級王者)
KO 1R2分59秒 ※ヒザ蹴り
●Mr.神風(熊本神風塾/ISKA沖縄クルーザー級王者・OMAFヘビー級王者・天下一武道会ヘビー級王者)
K-1 GPを3度制覇した“20世紀最強のキックボクサー”アーツが熊本に初上陸! 試合は昨年12月のK-1 GP以来となるが、「今年ももちろんK-1 GPが開催されると思っていたから準備はしていた」という通り、ブランクは全く問題ない様子。
対するMr.神風は31歳から琉球空手(上地流)を学び、在沖縄米軍兵士らと200戦を超える死闘を繰り広げてきた異色の経歴を持つ46歳の格闘家。未だ衰えを感じさせない肉体と精神力で、アーツに立ち向かう。前日計量ではアーツが108kg、神風は82.6kg。両者の体重差は約25kg!
1R、先制を仕掛けたのは神風。右ローを入れるも、アーツも強烈な右ロー! この一発で満員の場内からはどよめきが起きる。ガードを固める神風に、アーツは容赦なく右ローを叩き込む。神風もローからフックを強振するが当たらない。
アーツは右ローで神風を棒立ちにさせると左ハイ! さらに強烈な左ボディ! 続けての右ローで神風がダウン! 「左ボディは思いっきり入ったのであれで終わったと思った」というアーツだが、神風は力を振り絞って立ち上がる。
しかし、立て続けにアーツの左ハイで神風は2度目のダウン! 何とか立ち上がる神風にアーツが右ロー。これで倒れる神風だがスリップとみなされる。
右ロー、右ストレートでサンドバック状態と化した神風に、アーツがトドメのヒザ! これでバッタリと倒れたところでレフェリーが試合をストップ。アーツが1R残りわずか1秒でKO勝ちした。
敗れた神風だったが、試合後に「何にも出来ませんでした。ローの一発一発が凄かった。熊本の皆さんの前で根性だけでも見せたかった」とコメント。神風は大会プロモーターとしても活躍しており、今後については「ヘビー級でやるからにはウェイトを上げないといけないですね。50歳まで頑張ります。ファンの声を聞きながら、もっといろんな選手を呼んで九州一ではなく、日本一のイベントにしていきたい」とした。
▼ダブルメインイベント1(第12試合) 57.15kg契約 2分3R
○桜朋梨恵(おうとも・りえ/ラビカラ/J-GIRLSフェザー級5位)
判定3-0 ※29-28、30-29、30-29
●神風萸暉美(かみかぜ・ゆきみ/熊本神風塾/ワンソンチャイワールドタイトル57kg級世界王者)
神風は8月のタイ遠征でワンソンチャイワールドタイトルを獲得。10月にはDRAGON GYM主催興行『戦場3』で同66kg王者・モニカ(スウェーデン/DRAGON GYM)との“世界王者対決”で敗れており、今回地元で再起戦に臨む。
一方、桜朋は2010年5月30日のJ-GIRLSでの真戦以降、勝ち星から遠ざかっているが、J-GIRLSフェザー級ランカーの強豪。世界王者撃破で復活なるか。
1R、両者ともにオーソドックス。神風のプレッシャーに下がりながらも、桜朋は左ロー。
神風のワンツーをブロックしつつ、桜朋は左フックをクリーンヒット! 前に出続ける神風は右ロー、左右のフック。桜朋は前蹴りでうまく距離を取る。
2R、さらにプレッシャーを強くする神風。右ミドル、右ローの神風に対し、桜朋はローとボディで返す。接近戦になると、神風はヒザを的確に入れ、桜朋を下がらせる。
3R、神風の左右フックをしっかりディフェンスする桜朋は右ロー。神風は強烈な左ミドル、テンカオ。前蹴りでペースを掴む桜朋が右ロー、左フック。後退が目立った神風が右ミドル、ワンツー。桜朋も応戦したところでゴング。判定3−0で桜朋が勝利した。
マイクを握った桜朋はその場で引退を発表。「プロになってから7年。昨年からレジェンドさんには声をかけていただき、今回初参戦させていただき恐縮ですが引退します。気持ちのいい戦いが出来ました」とあいさつすると、最後に10カウントゴングが打ち鳴らされた。
▼セミファイナル(第11試合) 70.0kg契約 3分3R
−テツヒロ(熊本神風塾)
試合中止
−屋比久孟嗣(陽明館/前OMAFミドル級王者・前アクセルミドル級王者・天下一ミドル級1位)
▼第10試合 66.68kg契約 3分3R
○神風ション(神風塾沖縄)
KO 1R1分59秒 ※ヒザ蹴り
●DYNAMITE-SHIN(豊見城ジム)
▼第9試合 75kg契約 総合格闘技ルール 5分2R
○Diego(グレイシーバッハ姫路/ヒカルド デラヒーバ杯2011関西大会白帯メジオ級優勝、アブソリュート(無差別級)優勝・淡路島オープン白帯メジオ級優勝、アブソリュート優勝・第5回関西選手権青帯メジオ級準優勝・第5回関西選手権ノーギ部門メジオ級優勝、アブソリュート優勝)
一本 1R4分57秒 ※腕ひしぎ十字固め
●恭平(Team Kamikaze)
▼第8試合 68kg契約 総合格闘技ルール 5分2R
○TAG(和術慧舟會G.S.P/ブラジリアン柔術紫帯)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-19
●熊澤伸哉(闘心/第4回アマチュアパンクラスオープントーナメント70kg未満級・第12回パンクラスネオブラッド・トーナメントウェルター級準優勝)
▼第7試合 84kg契約 総合格闘技ルール 5分2R
−吉岡 直樹(’10全日本アマチュア修斗選手権ライトヘビー級優勝・’06全日本サンボ選手権エスポワールの部82kg級優勝)
※試合中止
−ケイヴマン(天下一道場/沖縄天下一MMAミドル級チャンピオン)
▼第6試合 63kgトーナメント1回戦 3分3R
○達晃(リアルディール/UNJKプロキックトーナメント優勝・リアルディール-60kgトーナメント優勝・RISEスーパーフェザー級9位)
延長判定3-0 ※三者とも10-9
●中村広輝(赤雲会/OMAFライト級王者・J-NETWORKスーパーライト級6位)
※本戦判定は30-28、30-30、30-30
▼第5試合 63kgトーナメント1回戦 3分3R
○KEISUKE(S-cute/武人杯軽量級優勝)
KO 1R1分16秒 ※右ストレート)
●優一郎(神風塾熊本)
▼第4試合 63kgトーナメント1回戦 3分3R
○裟虎士(虎の穴/天下一沖縄ライト級1位)
判定0-3(27-29、26-29、28-29)
●yama刃(二刃会/NJKFライト級9位)
▼第3試合 63kgトーナメント1回戦 3分3R
○花城可恭(神風塾沖縄/天下一沖縄ライト級4位)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●ダイナマイト柿崎(ドラゴンジム)
※本戦判定は29-29、29-30、29-28
▼第2試合 53kg契約 3分3R
−神風AI((神風塾/WUW認定地下日本女子王者)
試合中止
−谷村郁江(リアルディール)
▼第1試合 リベンジマッチ 70kg契約 3分3R
○丈一朗(熊本神風塾)
KO 3R2分55秒 ※右フック
●平山 迅(クレイジーウルフ・神戸)
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