蹴拳プロモーション
「蹴拳VI」
2012年5月20日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▲長嶋(右)が強打を爆発させて梅原(左)にTKO勝ちでリベンジ
▼第10試合 WPMF日本フェザー級王座次期挑戦者決定戦 3分5R
○長嶋大樹(ONE’S GOAL/同級2位)
TKO 2R2分39秒 ※右ストレート
●梅原ユウジ(ストラッグル/M-1同級暫定王者/同級1位)
森井洋介(藤原ジム)が保持するWPMF日本フェザー級タイトル挑戦権を懸けて同級1位・梅原と同級2位・長嶋が激突。3月の挑戦者決定トーナメント準決勝で梅原は不可思から判定勝ち、長嶋は清川祐弥をKOして今回の一戦に挑む。
両者は2011年11月13日のM-1で対戦しており、この時は梅原が1RでTKO勝ちを収めている。
1R、長嶋はボディブローとローを打ち分け、梅原はローとワンツー。お互いローを蹴り合っていく。圧力をかけていくのは長嶋で、ボディブロー&ローから顔面へパンチを放つ。
2R、長嶋のロー、パンチに対して梅原はもらっても必ず攻撃を返す。長嶋は圧力をかけて右ストレートで押していくと、梅原はヒジ。
長嶋が攻め、梅原が返すという展開が続いていたが、長嶋の強烈な右ストレートがヒット! そこから一気にパンチのラッシュを仕掛ける長嶋! 梅原はバッタリと倒れ、長嶋が前回に続いてのKO勝ちを飾った。
リベンジを果たした長嶋は、「前回は47秒で負けてしまったので今回は絶対に負けられないと思っていました。次は森井選手にも勝ってベルトを巻いて皆さんに恩返しがしたいと思います」とベルト奪取宣言。森井とは2011年4月10日にタイトルマッチで対戦しており、この時は長嶋が5R2分2秒、TKOで敗れている。梅原戦に続きリベンジなるか?
▲渡部(左)の左ストレートが啓太を大きく仰け反らす
▼第9試合 WPMF日本ウェルター級 3分3R延長1R
○渡部太基(藤原ジム/同級1位)
KO 1R38秒 ※パンチ連打
●啓太(エスジム/同級9位)
昨年12月23日のタイトルマッチでT-98に敗れ、王座から転落した渡部。今年3月18日に行われた復帰戦では、MA日本キックボクシング連盟のリングに乗り込み、同団体の日本ウェルター級王者・中澤聡を1Rでマットに沈めている。今回は下位ランカーの啓太と対戦。王座奪回へ向けて突っ走ることが出来るか。
1R、ゴングと同時に渡部がダッシュ、左ハイキックを叩き込み、続いての左ストレートで啓太を大きく仰け反らせる。そのままハイキックとパンチでラッシュを仕掛け、コーナーで啓太をめった打ち! 啓太もパンチを出すが、渡部の勢いは止まらずレフェリーはスタンディングダウンを取り、そのまま渡部のKO勝ちを宣言した。
▲コウイチ(右)の右ストレートがクリーンヒット
▼第8試合 IT’S SHOWTIME JAPAN 95kg級 3分3R
○コウイチ・ペタス(バンゲリングベイ・スピリット/WPMF日本ヘビー級&M-1同級王者)
判定3-0 ※三者とも30-28
●金 道灰(韓国/金海ジム/KBCヘビー級王者)
1月22日のREBELSで新日本キックボクシング協会ヘビー級王者の松本哉朗に敗れたコウイチが、再起戦を迎えた。対戦相手は韓国KBCヘビー級王者で11勝3敗1分の戦績を持つ金。
1R、思い切りフックを振り回して前に出る金に、コウイチはローキック。後半になると金は疲れたか、ホールディングを繰り返す。コウイチはジャブを多用し、左右フックで金をグラつかせる。
2R、金が左右フックで打ち合いを仕掛けるが、コウイチが打ち返すとすぐにホールディング。コウイチのアッパー、フック、ヒザ蹴りが入るが、金のホールディングで流れが中断させられてしまう。
3R、金がまたも左右フックを振り回して前に出てきたため、コウイチもパンチで応戦。タフな金は息を吹き返してこのラウンドは攻めるが、コウイチはパンチをもらいながらも当て返し、最後には右ストレートで金を仰け反らせて判定勝ちした。
▲一戸(左)は全力のボディブローを見舞っていく
▼第7試合 WPMF日本スーパーバンタム級 3分5R
○一戸総太(ウィラサクレック・フェアテックスジム/同級2位)
判定2-1 ※49-48、48-49、49-48
●裕・センチャイジム(センチャイ・ムエタイジム/ニュージャパンキックボクシング連盟/NJKF同級1位)
WPMF日本スーパーバンタム級2位の一戸と、NJKF同級1位の裕によるトップランカー対決。
1R、お互いにムエタイスタイルでどっしりと構え、前足でリズムを刻む。ローの蹴り合いから一戸が距離をとって強く右のパンチを当てていく。
2R、裕は左右のミドル、一戸はローと右のパンチ。お互いに蹴り足をキャッチしてコカし合う。裕はフェイントを使いながらのパンチ&蹴り。
3R、お互いにローを蹴るが、一戸がパンチにこだわるのに対して裕はミドル、ロー、ヒジ、ヒザと様々な技を使う。さらに裕は首相撲からのヒザ蹴りで一戸の体力を削り、組み際にはヒジも狙う。
4R、裕がヒジ、ヒザ、ミドルで攻勢に。一戸は下がりながらのパンチで応戦。裕は首相撲で組んでのヒザ蹴りで一戸を圧倒する。しかし、終了ゴング間際に一戸がハイキックからの後ろ蹴り、裕をコーナーへ詰めてパンチをまとめる。
5R、このラウンドは前へ出る一戸。ローで相手の意識を下に向けさせて、顔面とボディにパンチを打ち分ける。裕はミドルとヒジで応戦するが、一戸もヒジとパンチで前へ出る。コーナーでは後ろ蹴りを放つ。
試合終了のゴングが鳴ると、両者は余裕をアピールするために腕立て伏せ、一戸はさらにスクワットもやってアピール。判定は2−1と割れ、一戸の勝利となったが、一戸は自分の勝利に驚いた表情を浮べた。それほどの接戦だった。
▲ブアカーオ(左)の強烈な左ミドルに藤倉(右)の表情がゆがむ
▼第6試合 WPMF日本ウェルター級 3分3R延長1R
○ブアカーオ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●藤倉悠作(ASSHI-PROJECT/同級6位)
“第2のブアカーオ”で話題になったブアカーオ・ウィラサクレックが、5月6日のMAキック興行(TKO勝ち)に続いて、2週間というショートスパンで連戦する。対戦相手の藤倉は前の試合でTKO勝ちした立嶋が「藤倉は僕の宝です」と言うほど、手塩にかけて育て上げた期待のホープだ。藤倉は立嶋と共に師弟で勝利を収めたいところ。
1R、藤倉はいきなりボディブローで先制攻撃、ブアカーオはサウスポーから繰り出す左ミドルとパンチ。藤倉も負けじとパンチで打ち合い、ローを飛ばしていく。藤倉は距離を上手く保って、ブアカーオにあまり蹴らせない。
2R、試合を終えてすぐセコンドに就いた立嶋が、観客をあおって「藤倉コール」が沸き起こる。藤倉は強い右ストレートとボディブロー、ブアカーオが左ミドルを蹴ってくると必ずローを蹴り返す。ブアカーオはヒジと左ミドルでどんどん前へ出るが、藤倉もローとパンチ、さらに首相撲からのヒザも蹴り合う。
3R、藤倉が左ローと右インローを蹴れば、ブアカーオは左ミドルとパンチ。ブアカーオは自分からはあまり攻めず、藤倉に左ミドルを合わせる形。
本戦ドローで試合は延長戦にもつれ込み、ブアカーオは左右ミドルを蹴っていく。藤倉は相打ち覚悟でパンチの打ち合いに行くが、ブアカーオは距離を取ってミドルを当てていく。さらに藤倉の蹴りをキャッチして転倒させ、判定でブアカーオが藤倉を振り切った。
★メインイベント(T-98vs栄基)〜第11試合(貴之・ウィラサクレックvs清水武)の試合結果はこちら
★第5試合(立嶋篤史vs津橋雅祥)〜第1試合(渡辺優太vs裕喜)の試合結果はこちら
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