シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING2012〜Road to S-cup〜 act.3」
2012年6月3日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始17:30
※オープニングファイト開始17:15
▲打・蹴・組・投が回転するSBらしい試合の末、藤本(右)が激戦を制す
▼第6試合 SB日本スーパーバンタム級王座決定戦 55.0kg契約 3分5R
○藤本昌大(龍生塾レックスジャパン/同級1位)
判定3−0 ※49−47、50−47、50−47
●伏見和之(シーザー力道場/同級2位)
※藤本が新王座に就く。
現在空位になっている王座を争う2人はこれまで3度対戦しており、2勝1敗で藤本が勝ち越している。かつて兄弟子のファントム進也が巻いていたベルトへの想いが強い藤本、対する伏見も「藤本がチャンピオンになってもSBの軽量級が盛り上がらない」と必勝を宣言している。新チャンピオンの座に就くのはどっちだ!?
1R、伏見は左フックから右ローのコンビネーションを多用、飛び込むような左ボディも決める。藤本はジャブと右ロー。もつれると伏見がヒザ蹴りを連打、さらに左フックと左ボディで攻める。
2R、左フックの相打ちが続き、伏見のヒザ蹴りに藤本は首投げ。伏見が左ボディからの左フックを決めるが、藤本もすぐに左フックを打ち返す。至近距離でフックを飛ばし合うスリリングな展開に場内も沸く。藤本は右ボディストレート、すぐに回り込んで左フック、さらに回り込んで連打。伏見も負けじと左フックと右ストレートで打ち合いにいくが、藤本は右ボディストレートを突き刺す。
3R、両者接近戦で激しくパンチを交錯させ、アッパーとフックが乱れ飛ぶ。藤本はその中でも組んでの投げを狙い、伏見はアグレッシブにパンチを放っていく。しかし、終盤に藤本が首投げでシュートポイント獲得! 再び激しく打ち合う両者だが、藤本はやはり組み技を混ぜていく。
4R、開始と同時に打ち合いとなり、伏見がパンチで切り込み、藤本はパンチと蹴りに組み技も混ぜる。一発の強さでは伏見だが、手数では藤本。ラスト1分、パンチを連打していく伏見に、藤本はパンチとロー、そして組んでの投げ狙い。両者足を止めての殴り合いに場内から大歓声が起こる!
5Rも開始と同時に足を止めて打ち合う両者! パンチ一辺倒の伏見に対し、藤本は蹴りと投げを混ぜていき、2度目の首投げでシュートポイントを獲得!
さらに組んで投げる藤本。組んでは放してパンチ、また組むと上手さを見せる藤本。伏見は捨て身の左右フック連打にいくが、藤本に組まれる。
パンチの打ち合いと組み&パンチ、そして投げを混ぜて戦う藤本。伏見も最後までパンチで倒しにいき、試合終了のゴングが鳴ると大熱戦に大きな拍手が起こった。そして、判定は藤本! 新チャンピオンの座に就いた藤本は男泣きした。
▲高橋(左)が健闘した神風(右)を寄せ付けず、決勝に進出
▼第5試合 Girls S-cup−53.5 1回戦 53.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○高橋 藍(シーザージム/SB日本女子フライ級王者、Girls S-cup2010世界第2位)
判定3−0 ※三者とも30−26
●神風莉央(かみかぜ・りお/神風塾)
※高橋が決勝戦に進出。
高橋と対戦する神風は、九州でTVや雑誌など様々なメディアに取り上げられているアイドルファイターだが、その愛くるしい見た目とは裏腹に、試合ぶりは実にアグレッシブで常に打ち合いを挑む。
2月大会で魅津希に敗れた高橋が再起戦を勝利で飾るのか。それとも、神風が特攻精神でSBマットに波乱を起こすのか。すでに決勝進出を決めている魅津希と8月の決勝戦で対戦するのは果たして!?
1R、神風の前蹴りで尻餅をつく高橋。パンチで前に出る神風だったが、高橋が右フックでダウンを奪う。投げも積極的に仕掛けていく神風に、高橋はこらえてヒザ蹴り。打ち合いに持っていく高橋に組み付く神風は投げを狙うが、高橋のヒザ蹴りをもらい続ける。
2R、連打から組んだ高橋がヒザ蹴りの連打、続いてフロントチョークで神風を吊り上げる。これは倒れてしまったが、キャッチポイントが高橋に入った。組んでの投げを狙う神風にパンチとヒザで猛攻を仕掛ける高橋。離れて高橋のパンチ、組むと高橋のヒザをもらう神風。ほぼ一方的な展開となった
3R、神風は組んで自分からヒザ蹴り。高橋のパンチに神風が組んでいき、組み合いとなって両者もつれるように倒れる場面が続く。最後はほとんど打撃ではなく組んでの主導権争いとなり、高橋が大差の判定勝ちで魅津希との再戦となる決勝戦に進出した。
▲小野島(左)が鼻血を出しながらも気迫のファイトで菅原(右)に勝利
▼第4試合 62.0kg契約
○小野島恒太(Combat Workout Diamonds)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●菅原悠次(シーザー力道場/SB日本スーパーウェルター級2位)
※本戦は29−28(菅原)、29−29、28−28
1R、組み付く小野島に菅原はヒザ蹴り。ボディを攻める菅原に小野島は左フック、菅原のワンツーには左ローを返す。菅原はパンチから組んでのヒザ蹴り。
2R、菅原はジャブでガードを上げさせてミドルとロー、小野島が組んでくるとヒザ蹴り。小野島はガードを上げながらローを返す。菅原の左ボディと前蹴りに、小野島は右フック。小野島をコーナーへ詰めた菅原はボディブローとヒザ蹴り。これで小野島は鼻血を出す。
しかし、菅原がパンチで攻めるところに小野島がバックブロー! これで菅原の手が止まり、小野島はタックルにいく。菅原は焦ったか反則のヒジを見舞ってしまい、減点1が課せられた。
3R、菅原のパンチに小野島は左ハイキック、菅原が組んでヒザ蹴りにくると小野島はバックドロップを見舞う。菅原はボディとヒザ蹴り。菅原はボディを打ち続けるが、小野島も右フックで応戦。小野島はタックルを仕掛けるが、これは失敗。小野島が菅原にパンチを打ち返すたびに、場内は沸く。
判定はドローで決着がつかず、延長戦へ。ガードをしっかりと固めて左の蹴りを出す小野島と、パンチを顔面とボディに打ち分ける菅原。小野島がパンチで前へ出て、菅原がヒザで迎え撃つ。両者足を止めて打ち合う中、小野島の右ストレートで菅原のアゴが跳ね上がる! 小野島はマウスピースをパンチで吹っ飛ばされながらもパンチを打つ。
鼻血を出して劣勢になりながらも、小野島がガッツで逆転勝利をもぎ取った。
▲連勝中の坂本(左)がKO勝ちで10勝目を飾った
▼第3試合 70.0kg契約
○坂本優起(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級3位)
TKO 2R1分52秒 ※3ノックダウン
●堀本祐介(THUG LIFE)
1R、坂本はハイキック、ヒザ蹴りで頭部を狙いつつのパンチ、堀本は組んでの投げを狙おうとする。坂本が首相撲からのヒザ、堀本は左フックで突き放す。
頭を下げてフックを振り回す堀本に、坂本はヒザを突き上げ、さらに首相撲で捕まえてのヒザ蹴りを連打。堀本の右フックをもらった坂本だが、前へ出て攻撃を続け、終了間際に右ローでダウンを奪う。
2R、右ローを蹴る坂本を足払いで転倒させる堀本。坂本は左ミドルからのパンチで襲い掛かるが、堀本は組み付いて投げを狙う。両者がもつれてリングの外に出かかってしまったためブレイク。すると堀本が足に異常を訴えてスタンディングダウンに。
堀本はパンチから組みにいくが、坂本の右ローキックをもらって立て続けに2度のダウン。坂本がTKO勝ちを飾った。
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★第2試合(石塚勇史vs軽部翼)〜オープニングファイト(女子高生バトルJKS48)の試合結果はこちら
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