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GBRの月間MVP 石井宏樹インタビュー
毎月GBRが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2011年10月のMVPは、ムエタイ最高峰の王座を奪取した石井宏樹に決定!

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【新日本キック】石井宏樹が前哨戦で勝利、江幡睦が藤原あらしを衝撃の初回KO!

2012/07/22


▲ラジャダムナンタイトル防衛戦の前哨戦で勝利した石井宏樹(右)

新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 29」

2012年7月22日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00


▲スアデット(左)をヒジで追い込む石井宏樹(右)

▼メインイベント(第13試合) 日タイ国際戦 3分5R
○石井宏樹(藤本ジム/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者)
判定3−0 ※50−48、50−47、50−47
●スアデット・ソー.ラティデット(タイ)

 ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者・石井がノンタイトルマッチで出場。88戦72勝(10KO)15敗1分の戦績を持つスアデットと対戦する。 

  石井は昨年10月にラジャダムナンスタジアムのタイトルを獲得し、外国人(タイ人以外)として、ムエタイ500年の歴史の中で史上5人目の王者となった。今年3月には同級6位の挑戦者に勝利し、外国人王者史上初の防衛という快挙を成し遂げた。

  今回、現役ラジャダムナン王者として、未知のタイ人選手を相手にどんな試合を見せるのか。

 1R、石井が右ローから左フック、スアデットの右ローにはジャブを2発返す。石井が左フックからの右ローを放つと、スアデットは右ハイキック。石井の頭部をかすめたが、石井はパンチのコンビネーションでスアデットをロープへ追い詰めていく。石井はパンチから右ロー、スアデットが攻めようとするとジャブで機先を制する。

 2R、右ローを蹴り続ける石井にスアデットは右ミドル。石井が右ローからパンチで攻めるとスアデットも打ち合いに応じたが、石井の左フック、左ボディがクリーンヒットする。スアデットも蹴りで石井のバランスを崩しにかかるが、石井は左ボディから右ロー、すぐに左ボディ! 快音が場内に響いた。

 3R、石井はジャブから右ロー、左ボディから右ロー、左右フックからアッパーと多彩な攻撃。

  右ローと左ボディを中心に攻める石井に、スアデットは前蹴りと右の足払い。ラウンド終了直前にはスアデットが首相撲からのヒザ蹴りに持ち込む。

 4R、スアデットは石井の右ローに左ハイキックを返し、このラウンドは首相撲を多用する。石井がパンチで前に出ると首相撲に持ち込んで動きを封じるスアデット。石井のボディにはヒジを合わせてくるが、石井は右アッパーを突き上げる! 

  左右のストレート、右フックが続けざまにヒットし、スアデットの頭部が激しく左右に揺れるが、タフなスアデットは表情ひとつ変えない。

 5R、前に出る石井がジャブから左フック、右アッパー。ヒジと右ロー、左ボディもヒットさせていくが、スアデットは首相撲に持ち込んで追撃を許さない。スアデットはヒジ、石井が攻めてくると首相撲に持ち込む。最後は石井がコーナーでパンチを連打、スアデットを釘付けにして判定勝ちした。

 石井はマイクを持つと「次、9月15日に(後楽園ホールで)防衛戦をやります。僕の目標はラジャダムナンスタジアムで防衛することなので、必ず防衛しないといけません」と、2度目の防衛戦が決まったことをファンに報告した。

 試合後の控え室では、「身体が全然動かなかった。行くべきところで前進が出来ませんでした。理由は分かりません」と試合を振り返った石井。「あと2カ月間、死に物狂いで練習して必ず防衛します」と語った。



▲藤原あらし(手前)から1Rに3度のダウンを奪い、勝利した江幡睦(奥)

▼メインイベント(第12試合) 52kg契約 3分5R
○江幡 睦(えばた・むつき/伊原道場/日本フライ級王者)
KO 1R2分36秒 ※3ノックダウン
●藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/第2代WBCムエタイ日本統一バンタム級王者)

 藤原と江幡が再び激突する。両者は2010年12月30日「戦極 SOUL OF FIGHT」で対戦し、藤原が横綱相撲で大差をつけて判定勝ち。その後、江幡は5連続KO中! この勢いのまま、長きにわたって“日本軽量級最強の男”と呼ばれ続けている藤原へのリベンジを狙う。vs日本人5年間無敗の33歳・藤原が格の違いを見せ付けるのか、それとも江幡が世代交代を果たすのか!?

 1R、江幡のパンチと右ローに必ず左ミドルを返していく藤原。江幡は左フックで藤原を左側へ移動(自分の真正面に藤原を持ってくるようにした)させ、そこへ右ストレートを突き刺す。

  そして、同じく左フックで藤原をコントロールすると、右ストレートから飛び込むようにして右の縦ヒジ! これで藤原がダウン! 

  江幡は焦ることなく落ち着いた様子で藤原に詰め寄り、またも右の縦ヒジを炸裂させて藤原は鼻血を出す。さらに、右の飛び込むような縦ヒジで2度目のダウンを追加。最後は右の縦ヒジ連打! 藤原がマットに崩れ落ち、江幡が衝撃の秒殺KO勝ち! 劇的な世代交代となった。

 江幡は「一昨年の12月30日に藤原あらし選手に負けてから、ずっとこの試合を待っていました。

  絶対に勝てる自信を作るため毎日毎日練習していました。そしてKOという形でリベンジ出来ました。9月には次の試合があります。新日本キックボクシング協会を盛り上げていきます」と、堂々とした態度でマイクアピールした。

 試合後、江幡の師匠・伊原会長は江幡が3週間前に右わき腹の筋肉が断裂し、試合1週間前まで動けなかったと打ち明けた。江幡は「シャドーボクシングくらいしか出来なくて凄く不安だったんですが、ずっとイメージトレーニングだけやってきました。でも、試合になったら意外と動けました」という。

 藤原に負けて以来、「思い出すだけでずっとキツイ練習が出来るくらい悔しかったです。藤原選手のことだけを考えて練習してきました」と、打倒・藤原へ向けて今まで練習を積んできたと言い、「首相撲の練習をしたことで組まれるのが怖くなくなって前に出ることが出来ました。ジャブと左フックで距離を取ってのヒジはずっと狙っていました」と勝因を語った。



▲鶴巻伸洋(左)を飛びヒザでKOした松本哉朗(右)

▼メインイベント(第11試合) 85kg契約 3分3R
○松本哉朗(まつもと・としお/藤本ジム/日本ヘビー級王者、STJ95kg級初代王者)
KO 1R2分15秒 ※3ノックダウン
●鶴巻伸洋(ティアゲネス/1996年S.A.W.全日本体重別選手権重量級・無差別級優勝、1997年重量級準優勝)

 7連勝中の松本が総合格闘家の鶴巻を迎え撃った。松本37歳、鶴巻40歳と熟年対決である。

 1R、鶴巻は大振りの右フックで突進し、松本に組み付く。鶴巻の豪快な右フックが空を切るたびにどよめきが起こるが、松本のヒザがボディに突き刺さると鶴巻は一気に失速。 松本はパンチ連打とヒザ蹴りで2度のダウンを奪い、最後は飛びヒザ蹴り! 3度目のダウンを奪って松本が圧勝した。

 松本は「9月17日にパシフィコ横浜(IT’S SHOWTIME in Yokohama大会)でイッツ・ショータイム85kg級の世界チャンピオンとの試合が決まりました。そこで勝ってベルトを巻いて帰ってきたいと思います」と、タイトルマッチが決定したことをファンに報告した。





▲ラーチャシー・ソー.ウボンラット(左)に完勝した喜多村誠(右)

▼メインイベント(第10試合)日タイ国際戦 3分3R
○喜多村誠(伊原道場/日本ミドル級王者)
判定3−0 ※三者とも30−27
●ラーチャシー・ソー.ウボンラット(タイ)

 1R、ミドルの蹴り合いで転倒した喜多村が倒立するように起き上がって場内を盛り上げれば、ラーチャンシーの左右ミドルが快音を発して決まるたびに場内からはどよめきが起こる。北村は左右ローと左ハイキックで上下に揺さぶり、ワンツーからヒジ。

 2R、喜多村はジャブから右ボディストレート、ワンツーから右ローと攻撃を散らし、右ローでラーチャンシーはダウン寸前。喜多村はヒジを叩きつけ、左フックから右ロー、ワンツーから右ローとほぼ一方的に攻める。

 3R、喜多村はラーチャンシーの右ミドルに右ローを返し、ラーチャンシーはタックルするように組み付く。パンチからヒジ、ワンツーから右ローと攻める喜多村に、ラーチャンシーはタックルのようなクリンチを繰り返す。ラーチャンシーは試合終了間際、喜多村のパンチ連打でついにダウンを喫する。喜多村が判定3−0で完勝した。



▲博通(左)からTKO勝利した斗吾(右)

▼セミファイナル(第9試合) 73kg契約 3分3R
○斗吾(とうご/伊原道場/日本ミドル級2位)
TKO 1R2分36秒 ※右ヒジによるカット→ドクターストップ
●博通(はくつう/治政館)

 1R、ローの蹴り合いで斗吾が強い右ローを蹴れば、博通も右ローを蹴り返す。博通の右ローに左フックを合わせにいく斗吾。左ストレート、右ストレートをヒットさせた博通が斗吾をロープに追い詰めるが、斗吾は組んでの右ヒジ連打! これで博通が左こめかみ辺りから流血し、ドクターチェックでストップがかかった。斗吾は「絶対にチャンピオンになります! 信じてください!」と客席に向かって叫んだ。


▼第8試合 日本フェザー級 3分3R
△瀬戸口勝也(横須賀太賀ジム/同級1位)
ドロー 判定1−0 ※30−29、29−29、29−29
△拳士浪(治政館/同級3位)

▼第7試合 72.5kg契約 3分3R
△ジョニー・オリベイラ(トーエルジム/日本ライト級1位)
ドロー 判定0−0 ※30−30、29−29、30−30
△福岡直也(治政館)

▼第6試合 日本フェザー級 3分3R
△千久(かずなが/伊原道場/同級10位)
ドロー 判定0−0 ※28−28、29−29、28−28
△葵拳士郎(マイウェイジム)

▼第5試合 日本ウェルター級 3分3R
○大槻翔太(伊原道場)
判定2−0 ※30−29、30−29、29−29
●JUNDA雷音(E.S.G)

▼第4試合 日本ライト級 3分3R
○春樹(横須賀太賀ジム)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−29
●堀口跳二(伊原道場稲城)

▼第3試合 日本バンタム級 3分2R
○重森陽太(伊原道場稲城)
KO 2R2分20秒
●嶋田ケンジ(誠真ジム)※デビュー戦

▼第2試合 日本ライト級 3分2R
○KAZUMA(揚心ジム)
判定3−0 ※20−19、20−18、20−19
●梅澤拓矢(トーエルジム)

▼第1試合 64kg契約 3分2R
○松岡 力(藤本ジム)※デビュー戦
判定3−0 ※三者とも20−17
●大木翔平(八景ジム)

GBRの月間MVP 石井宏樹インタビュー
毎月GBRが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2011年10月のMVPは、ムエタイ最高峰の王座を奪取した石井宏樹に決定!

【関連リンク】
>>新日本キックボクシング協会公式サイト

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