▲初対決に続き、今回も大激闘となった森井(右)vs長嶋(左)
REBELSプロモーション
「REBELS.12」
2012年7月29日(日)東京・ディファ有明
開場10:30 開始11:00
▼メインイベント(第13試合) WPMF日本フェザー級タイトルマッチ WPMF日本ルール 3分5R
○森井洋介(藤原敏男スポーツジム/王者)
判定3−0 ※49−48、48ー47 49−48
●長嶋大樹(ONE’S GOAL/挑戦者・同級2位)
※森井が2度目の防衛に成功。
WPMF日本フェザー級タイトルマッチとして王者・森井と挑戦者決定トーナメントを勝ち抜いた長嶋が激突。両者は昨年4月に同タイトル王座決定戦で対戦し、大激闘の末に森井が5RにTKO勝ちした。15カ月ぶりのリマッチを制すのは果たしてどちらか?
1R、両者とも激しく動きながらパンチとローを交換する。相手の出方を窺うのではなく、両者ともフルスイングで倒しにいく攻撃だ。森井の右ローに長嶋が右ストレートを合わせ、森井が腰を落としたがダウンにはならず。すかさず打ち合いにいく長島だが、森井がカウンターの左フックで逆にダウンを奪う。
さらに激しくパンチを交錯させる両者。長嶋の左フックに森井がヒジ、さらに激しいフックの応酬! 長嶋がバックブローを放ち、空振りになると勢いがつき過ぎて転倒してしまう。オープンスコアはジャッジ三者とも10−8で森井が取った。
2R、長嶋のパンチに森井が右ロー、さらに右フック。パンチの手数を出して前に出るのは長嶋だが、森井がクリーンヒットを奪う。しかし長嶋もフック連打で森井を追い詰め、森井はヒジを返す。強いローの蹴り合いも繰り広げられ、ステップでかわそうとする森井に長嶋の右ローが強烈にヒット。森井も負けじと右ローを蹴り返す。オープンスコアはジャッジ1名が長嶋に10−9、2名は10−10のイーブン。
3R、森井が左フックから右フック、右ロー。長嶋も左右のフック。両者ともフルスイングのパンチを飛ばし合う。足を止めての打ち合いで場内が沸き、お互いに相手のパンチをもらう。
組んでの倒し合いも繰り広げられるが、森井はエキサイトしたか、長嶋が倒れたところに蹴りを放ってしまい、注意を受ける。森井の右フックに長嶋が左フックを返し、さらにローの蹴り合い。どちらがいつ倒れてもおかしくない、緊張感のある強打の応酬が続く。このラウンドもジャッジ1名が10−9で長嶋、2名が10−10のイーブン。
4R、森井が左右連打で前に出れば、長嶋は右ローを連打して左ミドル、さらに左ストレートを突き刺す。ロープ際に追い詰められた森井だが、打ち合いに応じてフックでやり返す。さらにリング中央の打ち合いから長嶋が左ストレートをヒットさせ、森井もワンツーで逆襲。首相撲からのヒザも蹴り合う! このラウンドもジャッジ1名が10−9で長嶋、2名が10−10というスコアになった。
最終5Rが始まると同時に両者が足を止めてのフックの打ち合い! 場内は一気に盛り上がる。森井は右フックをヒットさせてヒジを狙い、長嶋もぶんぶんとフックを振り回し、森井が打ち返す。激しい打ち合いに場内は大歓声に包まれる! 長嶋がラッシュをかければ、森井も思い切り打ち返す。
試合終了のゴングが鳴ると、場内は一斉に割れんばかりの拍手と歓声。死力を出し尽くした両者はガッチリと抱き合った。そして判定は森井に凱歌! 2度目の防衛に成功した。
森井はマイクを持つと、「最近しょぼい試合しかしてなかったけれど、今日は盛り上がる試合が出来たかな。長嶋選手は本当に強いです。次は自分が世界のベルトを持って待っているので長嶋選手、もう1回やりましょう。もっと上に来てください。俺も上に行きます。今日が23歳最後の日で、明日は24歳。もっと上に行きます」と、長嶋にもう一度戦おうとアピールした。
▲T-98(左)の右ハイキックがクリーンヒット!ブアカーオからTKO勝ちを奪った
▼セミファイナル(第12試合) ウェルター級 WPMF日本ルール 3分5R
○T-98(たくや/クロスポイント吉祥寺/WPMF日本ウェルター級王者)
TKO 3R2分54秒 ※右ハイキック
●ブアカーオ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス)
WPMF日本ウェルター級王者T-98(たくや)が“第2のブアカーオ”ことブアカーオ・ウィラサクレックと対戦する。T-98は“チャンピオン狩り”を明言し、5月にAPKFウェルター級王者・栄基に勝利、現在6連勝と勢いに乗っている。対するブアカーオは今年3月の初来日以来、NJKFとMAのランカー勢などを倒し3連勝中。
1R、サウスポーのブアカーオは序盤にいきなり左縦ヒジを繰り出す。さらに左ストレートでT-98を仰け反らす。T-98は相手のサイドへ回り込みながらの右ロー。ブアカーオの左ミドルにT-98が右ローを返し、ブアカーオは急接近してのヒジ、T-98の蹴り足をキャッチして転倒させる。
2R、T-98が右ローを放った直後、ブアカーオの左ヒジが豪快にヒット! T-98はすぐにクリンチして難を逃れたが、ブアカーオはその後もヒジを狙う。ブアカーオは得意の左ミドルを多用し、T-98は右ローを狙い撃ち。
3R、前に出始めたT-98が右ローと右ストレートでブアカーオを下がらせる。ジャブと左ミドルでT-98を押し返そうとするブアカーオだが、T-98の右ボディストレートをもらって失速。
さらにT-98がサイドへ回っての右ボディフック、そして右ボディストレートからの右ハイキック! この一発が鮮やかにブアカーオの首筋を捉え、ブアカーオはバッタリと横倒しに! T-98が衝撃的なTKO勝ちを飾った。
歓喜するT-98は「初めてのタイ人との試合なので固くなりましたが、実力を出せばこんなもんなんで(笑)。王者狩りはまだ一人としかやっていないので、俺とやる勇気のある王者がいたらかかって来い。レベルスは梅野(源治)選手が引っ張っていましたが、俺もこれから引っ張っていくんで注目してください」とエース宣言をした。
▲コンゲンチャイ(左)の強烈なヒジが炸裂!
▼第11試合 ライト級 WPMF日本ルール 3分5R
○コンゲンチャイ・エスジム(タイ/エスジム)
TKO 2R47秒 ※ヒジによるカット→ドクターストップ
●増田博正(スクランブル渋谷/元WPMF世界ライト級王者、元全日本フェザー&ライト級王者、元J-NETWORKフェザー級王者)
増田は、昨年7月のレベルスで対戦したヨーゲンチャイ・エスジムの実弟コンゲンチャイと対戦する。“キックの鉄人”増田は38歳、キャリア15年の大ベテラン。2010年1月のレベルスでのTKO勝利以降、5戦するも勝ち星から遠ざかっており、今回再起を狙う。
1R、サウスポーの増田は左ローと右インロー、コンゲンチャイはローからハイキックを狙ってくる。ワンツーを放つ増田にコンゲンチャイもよく伸びる右ストレート。コンゲンチャイが右ストレートから右ヒジ! これで増田がダウンを奪われる。
増田はパンチを打ちに行くが、コンゲンチャイの右ボディに追い詰められ、クリンチで組み付くもヒザをもらって首相撲でマットにひねり倒される。
2R、コンゲンチャイは左フックから右ストレート、さらに右ヒジ。増田のパンチをかわすたびにコンゲンチャイが右ヒジを入れ、増田は右目上をカット。ドクターチェックが入り、ストップがかかった。増田は再起戦を勝利で飾ることが出来なかった。
★第10試合(一戸総太vs炎出丸)〜第1試合(充志vs小林優)の試合結果はこちら
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