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【J-NETWORK】3大タイトルマッチで新王者が2人誕生、優希は防衛成功でK-1出撃を宣言

2012/08/26


▲挑戦者・小山(右)が王者・佐藤(左)を破って新チャンピオンとなった

J-NETWORK
「J-KICK 2012〜NEXT J-GENERATION〜4th」

2012年8月26日(日)東京・後楽園ホール

▼トリプルメインイベント3(第11試合) J-NETWORKフェザー級タイトルマッチ 3分5R
○小山泰明(建武館/J-NETWORKフェザー級1位/挑戦者)
判定3-0 ※49-48、50-46、50-46
●佐藤政人(フォルティス渋谷/J-NETWORKフェザー級王者)
※小山が新王座に就く、佐藤が3度目の防衛に失敗。

 トリプルメインイベントの最終試合を飾るのは、王者・佐藤と挑戦者・小山によるフェザー級タイトルマッチ。36歳の佐藤は2009年7月の王座決定戦で清川祐弥から勝利しタイトルを獲得、今回が3度目の防衛戦となる。

 対する26歳の小山は、1つの引き分けを挟んで現在5戦負けなしと勢いに乗っている、元・学生キックボクシングのチャンピオンだ。

 1R、佐藤はいつも通りにリングを大きく使って右に左にと回り込み、構えを頻繁に左右にスイッチするトリッキーな動き。小山はその佐藤を追いかけながら右ハイキックとジャブ。佐藤は小山が接近してくると組み付いてヒザ蹴り。

 2R、佐藤は動きを止めずに右ロー、左ミドル。小山はボディブローと右ローで佐藤の動きを止めにかかり、佐藤が組んでくると投げを見舞う。小山が前へ出て右ヒジを放つと、佐藤は左目の下をカットして流血。小山はハイキックを混ぜながら、右ローとボディブロー。佐藤もローから左右フックを連打する。

 3R、佐藤が組み付いてくると投げを見舞い、佐藤のスタミナを奪っていく小山。佐藤の右フックには小山がヒジを合わせ、右ボディストレートを突き刺す。小山の左ストレートがヒットすると、佐藤も左フックを返す。

 4R、小山のボディ攻めとローキックが効いてきたか、佐藤の動きが止まる。佐藤は左右フックから組んでのヒザ蹴りにいき、小山が前へ出て攻めてくるとコーナーやロープ際で身体を入れ替えて右フックを見舞う。小山は組まれるとヒザ蹴りを連打し、右ボディストレートと右ロー。小山の攻めが目立つ。

 5R、小山は佐藤の左ハイには右ボディストレート、左フックには右ストレートを返す。佐藤は組んでのヒザ蹴りを多用するが、離れると小山のワンツー、右フックをもらう。

 しかし、小山との打ち合いで佐藤が左右のフックをヒットさせ、一気にラッシュ! フックを連打し、小山はクリンチで逃れる。残り30秒で小山も右ストレート、右ボディストレート、さらにヒザ蹴りをガムシャラに連打していく! 佐藤は小山をヘッドロックに捕らえて動きを封じるのが精一杯だ。

 判定はジャッジ2名が最大4ポイントもの差をつけ、小山の勝利。新チャンピオンとなった小山は「スカッと気持ちいい勝ち方をしたかったんですが、何とか勝てました。1位も10位もノーランカーも、チャンピオン以外は一緒。キックボクシングをやっている以上は必ずベルトを獲ると決めていました。応援したいと思われる選手になりたいです」と、200人以上の応援団の声援を浴びながら語った。



▲優希(右)が薩摩(左)をTKOで破り、王座初防衛に成功

▼トリプルメインイベント2(第10試合) J-NETWORKスーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
○優希(Desperado/J-NETWORKスーパーフライ級王者)
TKO 4R28秒 ※ヒジによるカット→レフェリーストップ
●薩摩サザ波(TARGET/J-NETWORKスーパーフライ級1位、WPMF日本フライ級4位/挑戦者)
※優希が初防衛に成功。

 優希は昨年8月21日の後楽園ホール大会で、ウエンツ☆修一(スクランブル渋谷)を破って王座に就き、今回が初防衛戦。薩摩は6月17日の後楽園ホール大会で行われた挑戦者決定戦で、WPMF日本スーパーフライ級王者・松ア公則(STRUGGLE)を破る殊勲の勝利をあげて挑戦権を手に入れた。

 優希はパンチを得意としているが、これまで首相撲には苦戦を強いられたことが多い。首相撲を多用する薩摩とどう戦うか?

 1R、薩摩はいきなりの左ハイキックからの前蹴りで先制し、優希はワンツーから右フック。薩摩は右ローをしつこく蹴り、優希は左フックから組み付いて薩摩を押し倒す。

 2R、薩摩はまたも左ローと左ハイキックで先制。首相撲をどんどん仕掛けて組んでいき、優希のスタミナを削ろうとする。優希はその薩摩を投げ、バックハンドブローを繰り出す。

 3R、薩摩の左ミドルにパンチで応戦した優希。両者が組み合って倒れると、薩摩は左目尻をカットして流血。優希にバッティングを誘発する行為があったとして、レッドカード(1点減点)が提示された。

 するとここから優希が一気にペースを上げ、薩摩の前蹴りに対して左フック! ダウンを奪う。何とか立ち上がった薩摩だが、ダメージは深い。組み付いて回復を待とうとしたが、優希に転倒させられて立つことが出来ず、2度目のダウンを宣告される。

 4R、まだダメージのある薩摩は首相撲勝負に持ち込むが、優希は構わずヒジを打つ。これでカットに成功し、薩摩を流血に追い込んでドクターチェックとなり、レフェリーが試合をストップした。

 初防衛に成功した優希は「スタミナが心配だったので1〜3Rは相手に合わせてしまい、つまらない試合になっちゃってすいません」と観客にお詫びすると、「K-1に55kg級が出来ると聞いたので、そっちの世界に行きたいです。J-NETWORK代表として行きたいし、僕がJ-NETWORKのエースになります」と宣言。さらに「父さん、母さん、本当にいつもありがとう」と両親に礼を言うと、男泣きした。



▲トモコ(左)が右フックを効果的に当てて王座獲得

▼トリプルメインイベント1(第9試合) J-GIRLSフライ級王座決定戦 2分5R
○トモコSP(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
判定2-1 ※50-48、48-49、49-48
●サンチェス弥生(Madness Cherry)
※トモコSPが新王座に就く。

 ☆MIKA☆が返上したJ-GIRLSフライ級タイトルを懸けてトモコとサンチェスが対戦。両者は5月に行われたJ-GIRLSフライ級次期王者挑戦者決定リーグでも対戦しており、トモコがフルマークの判定勝利を収めている。

 約3カ月と短いスパンでの再戦でトモコが返り討ちにするのか、それともサンチェスがリベンジするのか。新王者に輝くのは果たしてどちらだ?

 1R、間合いを詰めてパンチを繰り出すトモコに対し、サンチェスはジャブと前蹴りで突き放す。時折、トモコの飛び込んでの右フック、ボディブローからの左フックがヒットするが、サンチェスが上手く距離を保ってジャブと前蹴りを当てた。

 2R、リーチに優るサンチェスは両手を伸ばして距離を取り、前蹴りとストレート連打でトモコをなかなか近づけさせない。しかし、中盤になるとトモコが右フックで距離を詰め始め、右フックで何度もサンチェスの顔面を捉える。サンチェスも右ストレートを返すが、トモコに押され気味。

 3R、サンチェスは戦法を変えて左右のストレート連打でどんどん前へ出る。トモコは左右フックで応戦し、打ち合いが繰り広げられる。

 4R、トモコの右フックが出会い頭に炸裂し、サンチェスの右ストレートには右フックを返す。サンチェスがストレート連打と前蹴り、ミドル、ローキックで前へ出るが、トモコの左フックで仰け反る場面も。

 5R、ミドルキックの蹴り合いとパンチの打ち合いとなり、コーナーで体勢を入れ替えたサンチェスがストレートを連打する。さらに左右フックで前に出るサンチェス。手数で攻めるが、トモコの左右フックを浴びると頭が大きく揺れて印象が悪い。

 試合終了のゴングが鳴ると、両者とも精根尽き果てた表情。判定は2-1と割れたが、トモコが新チャンピオンの座に就いた。トモコは「サンチェス選手は前よりもパワーがあって、対策を練っていたんですが予想外の攻め方をされて焦りました。J-GIRLSのベルトの価値を上げるために、強い人に勝てるチャンピオンになりたいです」と語った。


▼セミファイナル(第8試合) 62kg契約 3分3R※ヒジあり
△黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORライト級王者、WPMF日本ライト級3位)
ドロー 判定0-1 ※28-29、29-29、
△ハチマキ(PHOENIX/WPMF日本ライト級4位)

▼第7試合 J-NETWORKライト級次期王者挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1
○遠藤信玄(スクランブル渋谷/J-NETWORKライト級1位、WPMF日本ライト級1位)
判定2-0 ※29-28、29-29、30-29
●DYNAMITE祐太(TEAM Liquid FIST/J-NETWORKライト級2位)
※遠藤が次期挑戦権を獲得。

▼第6試合 スーパーライト級新人王トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1 ※ヒジなし
○林 祐太(天空・藤ジム)
TKO 3R2分10秒 ※セコンドからのタオル投入
●亀甲谷友則(きこや・とものり/ファイヤー高田馬場)
※林が優勝。

▼第5試合 60kg契約 サバイバルマッチ1
○前口太尊(PHOENIX/J-NETWORKライト級4位)
延長R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
●皇治(こうじ/S.F.K/J-NETWORKスーパーフェザー級6位、TRIBELATEスーパーフェザー級チャンピオン)
※本戦は29-28、29-29、29-30

▼第4試合 スーパーライト級 サバイバルマッチ1
○富士丸亮太(天空・藤ジム)
判定2-0 ※29-29、30-29、30-29
●ケイスケ(頂上会テアゲネス)

▼第3試合 70kg契約 3分3R ※ヒジあり
△北斗拳太郎(ボスジム/J-NETWORKスーパーウェルター級4位)
ドロー 判定1-1 ※29-30、30-28、29-29
△伸彦 N720(エイワスポーツジム/WPMFスーパーウェルター級10位)

▼第2試合 フライ級 3分3R
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/WPMF日本フライ級7位)
判定3-0 ※三者とも30-28
●加藤洋介(チームドラゴン)

▼第1試合 59kg契約 3分3R
○下丈一朗(しも・じょういちろう/TARGET/J-NETWORKフェザー級7位)
判定3-0 ※三者とも30-29
●宮川翔太(TSX)

▼オープニングマッチ バンタム級 3分3R ※ヒジあり
○よーじろー(ウィラサクレック・フェアテックスジム/WPMFバンタム級10位)
判定3-0 ※29-27、30-28、30-28
●印南陽介(いんなみ・ようすけ/KS宇都宮)

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