▲NJKFフェザー級タイトル初防衛に成功した中嶋平八(中)
10月14日(日)大阪・アゼリア大正にて、NJKF/誠至会主催興行『KICK TO THE FUTURE 7』が開催された。
今年2回目となる誠至会主催の大阪大会でメインに組まれたのは、NJKFフェザー級タイトルマッチ。大阪では団体史上初めて開催されたタイトルマッチで、同級王者の中嶋平八(誠至会)が、全階級トーナメント・フェザー級優勝者の笹羅歩(笹羅ジム)を迎え撃った。
笹羅はこれが13戦目で初のタイトルマッチ。トーナメント優勝者の中では先陣を切ってのタイトル挑戦であり、王者の地元に乗り込んでの挑戦、そして所属する笹羅ジムとしても初のNJKFタイトルへのチャレンジとあって、気合い十分な表情でリングイン。
ともにボクシングをベースとし、パンチを主武器に闘うためパンチの攻防が主体となるかと予想されたが、前半戦から目立ったのは中嶋の蹴りだった。前進してくる笹羅を前蹴りで蹴り放し、接近戦ではヒザ。ローもたびたびヒットさせた。3Rにはヒザとボディブローをクリーンヒットし、笹羅のスタミナを奪う。
笹羅の動きが鈍ったのを見て取った中嶋は4Rにロー連打、さらにヒザとパンチで勝負を決めようと攻勢をかけたが、笹羅は倒れず、反撃のチャンスをうかがう。5R終了まで逆転をうかがわせる場面は作れなかったものの、気迫で最後まで立ち続けた挑戦者に、試合後は客席から拍手も飛んだ。
判定は文句なく中嶋。今年に入って森井洋介とのWBCムエタイ日本フェザー級王座決定戦、タイ人とのラジャダムナン・ランキング認定マッチに連敗。スランプに陥っていたが、今回の防衛戦では蹴りからパンチのつなぎにも冴えを見せ、復活の足がかりを掴んだ。
試合後の中嶋は「3Rのボディが手応えがあったので倒したかったけど、笹羅選手はすごく気合いが入っていて、倒れなかった。そのあたりの決定力のなさは今後の課題。まだまだ練習して強くなって、もっと上の人たちと闘っていけるようになりたい」と語った。
ダブルセミファイナルでは誠至会のランカー2人が韓国人選手と日韓戦を行った。ウェルター級のDAIは車潤東(チャ・ユンドン)に2R開始早々、縦ヒジをドンピシャで決め、TKO勝ち。またスーパーフェザー級の竜宜は韓国フェザー級王者の崔義鎬(チェ・ウィホ)に2R、バックブローでダウンを奪うと3Rもヒザ蹴りなどで攻め込み、最後はやはりヒジによるカットでTKO勝利。倒しきりたかった竜宜としてはストップの裁定に残念そうな顔も見せたが、圧勝で存在をアピールした。この3人を筆頭に、プロでは主催の誠至会勢が5戦全勝。地元の応援団の声援に応えた。
NJKF誠至会
「KICK TO THE FUTURE 7」
2012年10月14日(日)大阪・アゼリア大正
<全試合結果>
▼メインイベント(第7試合) NJKFフェザー級タイトルマッチ 3分5R
○中嶋平八(誠至会/NJKFフェザー級王者)
判定3−0 ※50−47、50−45、50−46
●笹羅 歩(笹羅ジム/NJKFフェザー級1位)
※中嶋が初防衛
▼セミファイナル2(第6試合) 日韓国際交流戦 3分3R スーパーフェザー契約
○竜宜(たつのり/誠至会/NJKF スーパーフェザー級6位)
TKO 3R1分14秒 ※ヒジによるカット
●崔義鎬(チェ・ウィホ/韓国/国際キック連盟フェザー級王者)
※チェは2R、バックブローでダウンあり
▼セミファイナル1(第5試合) 日韓国際交流戦 3分3R 67kg契約
○DAI(誠至会/NJKF ウェルター級3位)
TKO 2R20秒 ※ヒジによるカット
●車潤東(チャ・ユンドン/韓国/国際キック連盟ウェルター級1位)
▼第4試合 3分3R 55kg契約 ※ヒジなし
○RISING一治(誠至会)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−29
●山田雄一(Studio-K)
▼第3試合 3分3R 61kg契約 ※ヒジなし
○半田喜蓮(誠至会)
判定3−0 ※30−26、30−27、30−26
●四弐零(リアルディール)
※四弐零は2R、ヒザ連打でダウンあり
▼第2試合 3分3R 63kg契約 ※ヒジなし
○山口侑馬(多田ジム山口道場)
TKO 2R3分 ※3ノックダウン
●Sho-ji(誠剛館)
※Sho-jiは1Rにヒザ連打、2Rにパンチ連打で2回、ヒザで1回ダウン
▼第1試合 3分3R 63kg契約 ※ヒジなし
−朝倉豊樹(TIA辻道場)
試合中止 ※朝倉の負傷欠場
−マンモス☆力石谷口谷口谷口(アツキムエタイジム)
▼オープニングファイト第4試合
○半田一覇(誠至会)
判定3−0 ※三者とも20−17
●福住和博(健心塾)
※福住は2R、右ストレートでダウンあり
▼オープニングファイト第3試合
○笹木一磨(理心塾)
TKO 2R1分10秒 ※パンチ連打でレフェリーストップ
●網田浩樹(健心塾)
※網田は2R、左ストレートでダウンあり
▼オープニングファイト第2試合
○栗田雄介(TIA辻道場)
判定3−0 ※20−18、20−19、20−18
●金学哲(魁塾)
▼オープニングファイト第1試合
○下茅晴美(拳心會館)
判定3−0 ※三者とも20−19
●土居順子(誠至会)
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