▲3度目の防衛に成功した緑川創(中央)
新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 30」
2012年10月14日(日)東京・後楽園ホール
▲右ストレートで大塚隼人(左)からダウンを奪った緑川創(右)
▼メインイベント(第12試合) 日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○緑川 創(藤本/日本ウェルター級王者)
判定3−0 ※48−47、49−47、49−46
●大塚隼人(ビクトリー/日本ウェルター級1位)
※緑川が3度目の防衛に成功
緑川は2009年5月に荻野兼嗣を破り第8代王者に輝くと、2度のタイトルマッチ(2010年7月に藤田ゼン戦、2011年7月に渡辺健司)を行い防衛に成功、今回が3度目の防衛戦となる。今年に入り二連敗だったが、8月にタイ・ラジャダムナンスタジアムで遠征試合を行いKO勝利している。対する大塚は、5月の王座次期挑戦者決定戦で渡辺健司を下し、タイトル挑戦権を獲得。6連勝中と勢いに乗っていたが、8月にスウィレックに敗れてしまった。
1R、お互いにローで探り合う中、緑川はワンツー、左フックとテンポよく攻撃を当てる。大塚もパンチで応戦すると、緑川が右ストレートをクリーンヒットさせダウンを奪う。
巻き返しを狙う大塚は左ジャブを基点にした攻撃。緑川の右目は腫れ、追い込まれる場面も。4Rには、大塚のプレッシャーが強くなり、大きく後退する緑川だったが、打ち合いの中にヒジを混ぜるなど反撃を許さない。5Rにはお互いに手数を減らすことなく、気持ちを前面に出した攻撃を展開。緑川が判定勝利で防衛に成功した。
▼メインイベント(第11試合) 62kg契約 3分3R
○石井達也(藤本/日本ライト級王者)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●福岡直也(治政館/日本ライト級9位)
昨年9月に中尾満を破り王者に輝いた石井だったが、同年12月に元王者・松本芳道に2RKO負け。再起戦となったタイトル防衛戦では湯澤尚矢を判定勝ちし、復活をアピールした。対する福岡はここ5戦は4つも引き分け。格下ながらも王者を倒し、タイトル戦線に大きく前進したいところだろう。
1R、サウスポーの石井は長い手足を活かした攻撃。伸びのある右ジャブをこつこつと当てては、左ミドル、左ハイ。
オーソドックスの福岡はやりづらさを見せるも、パンチの連打で前進し打ち合いに持ち込む。福岡の勢いに下がってしまう場面も見せた石井だが、冷静にパンチをブロック。右ジャブから左ストレート。
2Rに福岡はバックブロー。3Rにはお互いに乱打戦を展開し、終盤に石井が押し込む形でゴング。フルマークの判定勝利を収めた石井は12月9日(日)同所で行う2度目の防衛戦(相手は日本ライト級1位のジョニー・オリベイラ)での勝利を約束した。
▼メインイベント(第10試合) 日タイ国際戦 バンタム級 3分3R
○江幡 塁(伊原道場/日本バンタム級王者)
KO 2R1分16秒 ※右ボディストレート
●ワッタナ・シットゲーオバンティット(タイ)
新日本キックのリングで20戦無敗の江幡弟は9月のTITANSでラジャダムナンランカーと対戦予定だったが、ケガのために欠場(兄の睦が代役で出場しTKO勝利)。約5カ月ぶりの復帰戦で睦に続いて、タイ人撃破となるか。
対するワッタナはメジャースタジアムのランカーではないが、76戦48勝(3KO)27敗1分の戦績を持つ25歳。
1R、江幡はサイドにステップしての強烈な左ロー。チャンスと見た江幡が一気にラッシュを仕掛ける。コーナーに追い込むと、ワッタナが腰を落としたがこれはダウンとみなされない。ワッタナはダメージを感じさせることなく左ハイ。打ち合いではヒジも交ぜる。江幡がロープ際に詰めて左ハイでダウンを奪う。
2R、江幡の強烈な左ボディでワッタナが大きく後退。ワッタナの右ミドルに、江幡が右ボディストレート! この一発でワッタナは悶絶し、江幡が連勝記録を伸ばした。
▼セミファイナル(第9試合) 73kg契約 3分3R
○喜多村 誠(伊原道場新潟支部/日本ミドル級王者)
KO 1R2分55秒 ※右ハイキック
●今野 明(市原/日本ミドル級4位)
3連勝中の喜多村は序盤から重みのある左右のローで前に出る。早速効いたかのような今野は下がってしまう。
今野の蹴り足をキャッチし、パンチをクリーンヒットさせた喜多村。一気にパンチの連打で攻めヒジ! 最後に右ハイキックを豪快に決めKO勝ちした。
▼第8試合 73kg契約 3分3R
○兼子ただし(伊原道場/日本フェザー級2位)
KO 2R1分42秒 ※右ローキック
●クンポン・シー.ヨードヨー(タイ)
▼第7試合 日本ミドル級 3分3R
○ショーケン(山田/日本ミドル級3位)
KO 2R49秒
●本田聖典(伊原道場新潟支部/日本ウェルター級9位)
▼第6試合 日本ライト級 3分3R
○翔栄(治政館/K-1甲子園2010王者、日本ライト級4位)
判定3−0 ※三者とも30−28
●羽立宏孝(伊原道場稲城支部/日本ライト級10位)
▼第5試合 日本フェザー級 3分3R
△千久(伊原道場/日本フェザー級10位)
ドロー 判定0−0 ※29−29、29−29、30−30
△阿部泰彦(JMN/日本バンタム級4位)
▼第4試合 日本ライト級 3分3R
○春樹(横須賀太賀)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●鶴谷 剛(OGUNI-GYM/NJKFスーパーフェザー級5位)
▼第3試合 56kg契約 3分2R
○吉田健一郎(トーエル)
KO 2R21秒
●RYOJI(B-FAMILY NEO)
▼第2試合 日本ライト級 3分2R
○エージェント木村(野本塾)
判定3−0 ※三者とも20−19
●和己(伊原道場)※デビュー戦
▼第1試合 日本フライ級 3分2R
○泰史(伊原道場)※デビュー戦
判定3−0 ※三者とも20−19
●保苅雄大(トーエル)※デビュー戦
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