4月25日(日)、さいたまスーパーアリーナで行われる「PRIDE GP 2004」への小川直也(日本/UFO)の参戦が正式に決定した。
PRIDEを主催するDSEが今年の1月から手がけているプロレスイベント「ハッスル」に出場していた小川だが、今回は約3年ぶりの総合格闘技の試合への出場となる。
小川が最後に総合格闘技のルールで戦ったのは2002年8月「UFO LEGEND」、マット・ガファリ戦。トータルでも1999年PRIDE.6のゲーリー・グッドリッジ戦、2000年PRIDE.11の佐竹雅昭戦の計3試合しかない。すべて一本勝ちを収めてはいるものの、トップファイターとの対戦はない。また活動の舞台をプロレスに置いているため、いまだにその強さは未知数の部分が多い。
その一方で小川の格闘家のポテンシャルは桁外れたものがある。
小川が柔道を始めたのは実は高校に入学してから。しかし小川は大学入学後、すぐに全日本学生選手権を制覇、その翌年には世界選手権無差別級で優勝し、最年少王者に輝いている。
多くの柔道家が、幼少の頃から競技者人生をスタートさせることを考えると、柔道を始めてからわずか5年で世界の頂点に立ったということはものすごい快挙だ。
その後も全日本選手権を7度優勝(5連覇を含む)、世界選手権3連覇という輝かしい実績を残している。
オリンピックではバルセロナとアトランタの2大会に出場していたが、どちらも金メダルには届かなったものの、決して他の金メダリストたちに実力が劣っていたわけではない。
さらにプロレス転向後にも、当時、新宿スポーツセンターで練習をしていたGRABAKAのメンバーたちを寝技で圧倒したという逸話を残している。
明治大学時代の後輩にあたる吉田秀彦の活躍を見ても、小川に対する期待は膨らむばかりだ。
|