ボブ・サップに試練を与える! 6月26日(土)静岡エコパアリーナで開催される『K-1 BEAST 2004
in 静岡〜ジャパンGP決勝トーナメント』で、谷川プロデューサーはサップに進退を賭けた一戦を用意する事を明かした。
5・22ROMANEXで藤田和之に惨敗を喫し、プロレスでもIWGP王座を返上したサップ。一部報道では「闘いへのモチベーションが下がった」、「逃げた」「行方不明」などの報道がされたが、谷川プロデューサーはこれらを全面否定した。
「IWGP王座を返上したのは、藤田選手に負けた人間がチャンピオンだと言って防衛戦をするのはおかしい、という本人の高いプロ意識からなんです。プロとして決まっている試合に出るのがスジ、という意見もありますが、負けた人間がベルトを持って防衛するほうがおかしいというのが、ボブの考えかた」と、新日本プロレスへの出場をドタキャンした理由を話した。
「ボブはアメリカに帰国後、すぐにトレーニングを開始しています。静岡に出場する約束もしました。現在はサム・グレコが一緒にいてトレーニングしています」との事で、噂された“失踪”もないことを明言。
サップは日本の状況をよく知っていて、「俺は行方不明じゃない」と言っているという。藤田に敗れた直後よりは精神的に立ち直って練習しているが、「本当のところは試合をしてみないと分からない」と谷川プロデューサー。そのため、サップを甘やかす事はしない、と谷川プロデューサーは強調した。
「進退を賭けた一戦のつもりで臨ませる。皆さんはイージーな相手を選んで、言い聞かせて出して復活…と思われるかもしれませんが、あえて厳しい相手を用意します。2人候補は考えている。消化試合にさせないような試合を組みたい」という。
候補に関しては、ワールドGPのベスト8クラス(負傷中のホーストは除く)で、サップとは初対戦の選手とだけ話すにとどまった。サップからはイエスともノーとも最終的な返事は出ておらず、対戦相手からもまだOKを得てない状態だと谷川プロデューサーは説明した。「ある意味、藤田戦以上に大きな試合。これでトドメを刺されるかもしれないし、復活を果たすかもしれない。僕としては、進退を賭けたつもりでやって欲しいと伝えました」。
負けたら即引退、というような試合にはしないと谷川プロデューサーは言うが、藤田戦に続いての惨敗となれば…サップが自ら選手生活にピリオドを打つ可能性も出てきた。
|