7月7日(水)東京・国立代々木第一体育館で開催される『K-1 WORLDMAX2004〜世界一決定トーナメント〜』。K-1&総合ミックスルールで安廣一哉(正道会館)と対戦する山本KID徳郁(PUREBRED東京)が公開練習を行った。
全ラウンドOFG(オープンフィンガーグローブ)で戦うことについてKIDは「俺にとってはこっちの方が有利。グローブが小さくなった分、ダメージも大きいと思うし、うれしい」とニヤリ。「2Rになったら絶対、俺が(試合を)終わらせることになるから、向こうは1Rで勝負をかけてくると思う。でもそこで戦って勝ちたい」とK-1ルールでの決着を望むようなコメントを残した。現在は7:3の割合でキックの練習に力を入れているというKID。「俺がK-1ルールでも戦えるってことをトーナメントに出ている選手にも分からせたい」と豪語した。
また今回の総合ルールはROMANEXルールがベースとなるため、これまで主戦場として戦ってきた修斗ルールでは認められていなかったサッカーボールキックや4点ポジションでの膝蹴りも認められる。そのことについて質問が上がると「今まではそれができなくて、自分を出すことができなかった。今回は本当の『何でもあり』に近いから、もっともっと本当の自分を出せるから楽しみ」と、不敵な笑みを浮かべた。
<質疑応答 全文>
――ルールが決まりましたが
最初はグローブをラウンドごとに変えるって話で、面倒くさいなって思っていたんですよ。その間に気持ちも抜けちゃうのも心配だったし。でも全ラウンドOFGになって、KO率も高くなる。どっちのルールでもスリリングでいい試合ができるんじゃないですか。まあ拳のことは少し心配ですけど、そんなこと言ってられないし、セーブしませんよ。
――OFGによるK-1ルールは史上初ということですが
練習ではどっちのグローブでもやるんですけど、自分の方が有利だと思いますよ。グローブが小さい分、ダメージも大きいと思うし、うれしいですね。
――先ほど「セーブしない」という発言がありましたが、1R目から行くということですか?
色々駆け引きもあるけど、気持ちとしては最初から。
――エスケープについてどうでしょうか?
途中で止められて「えっ」ってなるかもしれないですね。
――ROMANEXルールがベースということで、サッカーボールキックや4点ポジションでの膝蹴りも認められますが
今まではそれができなくて、自分を出すことができなかったんですよ。今回は本当の『何でもあり』に近いから、もっともっと本当の自分を出せるから楽しみです。
――KID選手の中ではどんな勝ち方をイメージしているんですか?
いつも考えてないです。その場で出したパンチで相手が倒れているって感じで。
――今は打撃の方に力を入れているんですか?
7:3くらいでスタンドが多い。スパーが中心ですね。
――総合ルールで1R3分は短くないですか?
まあ与えられたルールで戦うだけなんで、3分の中で全部出し切ります。
――KID選手は本能で戦うタイプだと思うんですが、練習の時もそうなんですか?
リングの中では本能で戦っているけど、ちゃんと基礎ができてないと駄目。試合のために練習するんじゃなくて、自分の動きとか体の切れを練習の中で高めていくって感じです。だから基本をがっちりやってるし、それをおろそかにはできませんよ。
――何をアピールしたいですか?
K-1ルールは2回目なんですけど、こっちのルールでもいけるってことを見ている人に教えたいですね。同じ日にトーナメントあるけど、それに出てる人にも、分からせたいです。
――安廣選手についての印象は?
これからビデオ見て、ちょっと動きを頭に入れて。研究はしないですよ。
――安廣選手もハートの強い選手ですが
俺には勝てないですよ。
――空手家と戦うのは初めてだと思いますが、空手についてはどんなイメージを持ってますか?
自分はやったことないんで、
実際に手を合わせてみて、どんな動きをするか楽しみですね。
――一番面白い試合をするという自信はありますか?
もちろん。ルールも面白そうなんで。2Rになったら絶対俺が試合を終わらせちゃうから、向こうは1Rで勝負をかけてくると思う。でもそこで戦って勝ちたいですね。全然自信はありますよ。
<K-1&総合ミックスルール>
@3分4R インターバル1分
A第1、3RがK-1ルール 第2、4Rが総合ルール
B全ラウンド OFG(オープンフィンガーグローブ)を着用
C契約体重は70kg
Dリングは全ラウンド5本ロープ
E4Rで決着がつかない場合は判定決着なしのドロー
F総合ルールは基本的にはROMANEXルールに準ずる。ただし各ラウンドに1度ロープエスケープを認める。またロープ際で膠着状態となった場合はブレイクとし、リング中央、スタンドの状態から試合を再開する。
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