7月5日(月)P'sLAB東京にて元力士・日出ノ国こと太子郎のパンクラスMEGATON入団記者会見が行われた。
太子郎は小学校3年から6年間、柔道に打ち込み、大山峻護(フリー)と同じ道場でしのぎを削った。中学卒業後、すぐに間垣部屋に入門。日出ノ国の四股名で昨年11月まで力士と活動を続けた。そして今年3月、元パンクラシスト・山田学の下で総合格闘技のトレーニングを開始。その後、パンクラスMEGATONの練習に合流し、7月1日付けで正式にMEGATONへ入団した。
また会見に同席した坂本常務取締約によればデビュー戦については7月25日(日)の後楽園ホール 夜の部に決定。現在、外国人選手を含め、調整中とのことだ。
<質疑応答>
――総合格闘技を始めるキッカケは何だったんですか?
小学校3年生で柔道を始めて、中学卒業してから角界に入ったんですが、力士として手のひらを合わせて戦うときから、一人の格闘家として練習をしてきました。それを今度はリング上で出したいと思ったのがきっかけです。
――柔道はどのくらいやっていたんですか?
小学3年生から中学3年生まで、初段です。その頃は、今、PRIDEで活躍している大山峻護(フリー)と同じ柔道道場に通っていました。小学生の時には試合をしたこともありますし、同じチームとして団体戦に出たこともあります。
――本格的に総合格闘技の練習を始めたのは今年の3月からなんですか?
はい。MEGATONで練習を始めたのも同じ時期です。基本的にはスパーリングが中心の練習です。
――総合格闘家としての目標は何ですか?
自分は手足も短くて、体も大きくないです。なので相撲の技術を生かしながら、オリジナルな戦い方
をしていきたいです。基本的には相撲をベースにした戦い方になりえるでしょう。自分は13年間、力士としての時代を誇りに思っています。ただ相撲を始める前に、サッカーをやったり柔道をやっていたように、今は総合格闘技を始める上での過程だと考えています。
――具体的にはどんな技術が生かせそうですか?
おっつけ、小手投げ…あとは肩を極めて投げる肩すかしですかね。
――戦いたい相手はいますか?
メジャーな相手です。いずれは大きな会場でも試合がしたいです。
――相撲時代の得意技は何だったんですか?
張り手と押しです。一発、二発、キックやパンチをもらっても…どうなんですかね(笑)。
――逆に今、一番自信がある技は何ですか?
メガトンパンチとメガトンキックです(笑)。スタンドでもグラウンドでも相手の脳を揺らすような打撃です。
――相撲を引退しようと思ったきっかけは何だったんですか?
関取になって、ある意味、目標を達成してしまったので、気持ちが折れてしまいました。
――ここ最近、元力士のプロ格闘家転向が続いていますが、それに触発された部分はありますか?
それはないです。元々自分は大山選手と面識があって、彼の頑張っている姿を見て自分でもやりたい、と。同僚や弟弟子たちに対しても、張り合いになってもらえたらいいと思います。力士をやめてから、色々な道をを探していたんですけど、やっぱり戦う場所が一番住みやすいんですよね。戦って死ねたら本望だと思っています。
――元力士の選手たちが結果を残せていないという現状についてはどう思いますか?
ルールがまるっきり違いますからね。なじんでいけば、活躍するする選手も出てくると思います。
――大山選手からは何かありましたか?
今はもう一緒に練習していないんですが、「いっしょに頑張りましょう」
と。僕にとっては先輩にあたるので「これからもご指導お願いします」と言っておきました。
――逆に角界の方からは何か?
周りの人間からは「負けるなよ」と言われました。
――体重は何kgですか?
160kgです。今後は絞りたいです。
――デビュー戦はについてはどんな選手を考えていますか?
坂本 先月の大会のこともあって、折橋謙(フリー)選手にオファーしたんですが、怪我のため、出れないとのことでした。現在、外国人選手も含め候補を2人に絞って、調整しています。
――デビュー戦まで期間が短いですが、不安はないですか?
ないですね。今までも力士としてやってきましたし、逆に期待の方が大きいです。気持ちが徐々に高ぶっていて、いい状態で試合に臨めると思います。
――同じ日に野地選手もデビュー戦を行いますが
チーム自体、レベルの高い選手が集まっていますし、いい練習になります。同じチームの中で競い合っていけるようになりたいです。
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