10月28日(木)都内にて、10・31『PRIDE.28』(さいたまスーパーアリーナ)でミルコ・クロコップと対戦するジョシュ・バーネットの公開練習が行われた。
ジョシュはミルコの蹴り技を想定して、ミドルキックをキャッチしてのキャプチュード、ドラゴン・スクリューからの逆片エビ固め、ハイキックをキャッチしての裏アキレス腱固め、胴タックルからのジャーマン・スープレックスなどを披露。特に“ミスターデンジャー”こと松永光弘の技からヒントを得たという、相手の片腕を掴んでバックに回るワンハンドクロス・ジャーマン・スープレックスは「受身が取れない、プロレスの中でも最も危険な技」と自信を覗かせた。
ミルコが“プロレスラーハンター”と呼ばれている事に関して、ジョシュは敵意を剥き出しにする。「彼がプロレスラーハンターだと言うのなら、私はプロレス技で仕留めたい。そして、プロレス技はエキサイティングで面白いものだから、それで勝ちたい。ワンツーからタックルとかは、もうみんな見飽きているだろう。美しくて面白い、プロレス技を見せたいんだ」と語る。そして、特にミルコに決めたいのは「スープレックスだ」と言い、「総合でプロレス技を出すのは私の目標なんだ」と言う。
さらに、決着タイムまで予告した。「6分で仕留める」という。「6という数字に深い意味はないが、いい数字だから思いついた(笑)。別に超能力者のアドバイザーがいるわけでもないし、パチスロの777とも違う。666だと違う意味だしね」と笑い飛ばし、「今までの試合はほとんど10分以内で決着をつけた。判定勝ちは考えていない。いつもKO・一本で勝つ事しか考えないんだ」と“完全決着”を口にした。
●記者との一問一答
ーーミルコの技で警戒しているのは?
「気をつけるというか、意識するのは動きのパターン。練習の癖はそのまま試合に出るものだから、彼のリズムや試合で繰り返す流れを意識する。そこを重点的に見ていきたい」
ーーゲームプランは?
「いつもと同じ、勝つ事。極めて勝つ。そして、新日本プロレスのフラッグを掲げて、リング上をウィニング・ランしてプロレスが一番強い事を世界中に証明したいんだ」
ーーリスペクトしているプロレスラーは?
「アントニオ猪木、前田日明、船木誠勝、鈴木みのる。それとUインターの高田延彦。PRIDEの高田延彦はちょっと違うから。細かく説明すると長い時間かかってしまうよ(笑)。インスピレーションをくれたのは、その人たちだね」
ーーこれまで日本のプロレスラーが何人もミルコに負けたが、何が足りなかったと思う?
「永田はアンラッキーだったと思う。彼はミルコと一番最初に闘ったプロレスラーだから、ミルコの得意技がハイキックだとはまだ知らなかったんだ。もしハイキックがなければ、勝つチャンスはあったよ。それにプロレスラーの仕事柄、プロレスの試合をしながら総合の練習もしなければならない事がある。私自身もパンクラスのタイトルマッチの前に、G1の試合に出ながら総合の練習をやらなければならない事があった。でも自分は元々、総合の練習もやっているし、今回は宮戸(優光)サンが手伝ってくれたので他のプロレスラーよりも勝つチャンスは高い」
ーー近藤戦や高橋戦では打ち合いを挑んで、もらう事も多かったですが、今回も打ち合う?
「それは闘いなので仕方がない事。闘ってる以上は、パンチやキックをもらう事を恐れてはいけない。やるかやらないかはハートの問題でしょう」
ーーミルコ以外のPRIDEファイターで興味があるのは?
「誰でも構わない。選手なら誰でも思う事だが、PRIDEのチャンピオンになった人間と闘いたい。今回ミルコに勝ったら、次に組んでくれる試合は私の意に沿ったものではないかもしれないが、勝ってプロレスラーの強さを証明できる相手なら誰でもいい。いつでも、どこでも誰とでもやる(日本語で)」
ーーミルコに言いたい事はありますか?
「ミルコ、キサマには地獄すら生ぬるい!」
DSE「PRIDE.28」
2004年10月31日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<全対戦カード>
▼第9試合 PRIDEミドル級選手権試合
王者
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
VS
挑戦者
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ/チーム・オーヤマ)
▼第8試合
ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)
VS
ジョシュ・バーネット(アメリカ/新日本プロレス)
▼第7試合
中村和裕(日本/吉田道場)
VS
ダン・ヘンダーソン(アメリカ/チーム・クエスト)
▼第6試合
マーク・ハント(ニュージーランド/リバプール・キックボクシングジム)
VS
ダン・ボビッシュ(アメリカ/バート・べイル・ファイトセンター)
▼第5試合
金原弘光(日本/U.K.R.)
VS
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)
▼第4試合
エメリヤーエンコ・アレキサンダー(ロシア/レッドデビル)
VS
ジェームス・トンプソン(イギリス/MMAユニバース)
▼第3試合
ヒカルド・アローナ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
VS
セルゲイ・イグナチェフ(ロシア/ロシアン・トップチーム)
▼第2試合
チェ・ム・ベ(韓国/チーム・タックル)
VS
ソア・パラレイ(ニュージーランド/ファイトクラブ)
▼第1試合
横井宏考(日本/チーム・アライアンス)
VS
ヒース・ヒーリング(アメリカ/ゴールデングローリー)
<チケット料金>
VIP席100,000円/RRS席30,000円/スタンドS席17,000円/スタンドB席7,000円
<発売場所>
チケットぴあ
/ ローソンチケット
/ e+(イープラス)
<お問い合わせ>
DSE 03-5464-1531
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