11月29日(月)東京・広尾にあるピーズラボ東京で記者会見が行われ、パンクラス女子部門の設立発表が行われた。その第一弾として、12月21日(火)東京・後楽園ホールで開催されるパンクラス年内最終戦『PANCRASE
2004 BRAVE TOUR』で、Girs SHOCK!のエース渡邊久江(全日本キック/AJジム)VS渡邉浩財子(ひさこ=SOD女子格闘技道場)の一戦が決定。渡邊久江は今年5月に行われた、TBSの『黄金筋肉 女子総合格闘技最強女王決定トーナメント』で優勝して以来の総合格闘技戦となる。
会見に出席した尾崎社長は「女子に関しては、プロ競技・興行という視点から見ても、構想を練っていました。内部で議論した結果、早いうちに女子の試合をしよう、ということになりました。オリンピックでも男子という競技はほとんどありません。女性のスポーツが重要視され、男女両方が出来るスポーツが後々残っていくと思います。これを機に女子の試合をどんどんやって、来年は単独興行も考えています。個人的にはとても楽しみにしています」と、女子部門設立の経緯を語った。
また会見に同席したSODコンテンツ事業部・成重敏男氏は「この話をいただいて、協力したいと思いました。今後も、女子の試合が組まれるのであれば、積極的に協力したい」と、全面的にバックアップすることを宣言した。各選手のコメント・記者との質疑応答は以下の通り。
●選手のコメント
渡邊久江 4ヶ月ぶりの試合で、これだけ試合の期間が空くのは初めてです。しかもパンクラスの歴史的な大会に出れて光栄だと思っています。男子の中に混じって試合をするのも、初めてなんですが、徐々にではなく、この試合一発で認めてもらえるような試合をしたいです。
渡邉浩財子 デビュー戦ということで緊張しています。しどろもどろになると思いますが、一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。
●記者との質疑応答
――どんなルールになるんでしょうか?
尾崎 パンクラスルールに基づいて、女子に相応しいようなルールを作りたい、と思っています。(女子格闘技の)他団体のルールもすべて取り寄せて確認しました。その中で、パンクラスらしさが残るようなルールになると思います。 2,3 日中には正式発表できるでしょう。
――パウンドを禁止にするかどうかが、大きなポイントになると思いますが
尾崎 両選手の意向に沿った部分で、決めたいと思います。ただし、この試合のためのルールではなくて、先々の試合も考慮して、ルールを決めたいと考えています。一つのルールだけじゃなく、レベルに合わせて二つのルールを作ることも検討しています。
――渡邊久江選手に質問です。男子の中で戦うにあたって、どんな試合をしたいと思っていますか?
渡邊久江 いつもと変わらず普段の試合をしたいと思います。そこらへんの男子の試合よりは面白い試合をする自信はあります。大会の中で一番面白かったと言われる試合をします。
―― 8 月の試合から約 4 ヶ月間、どんなトレーニングをしていたんですか?
渡邊久江 打撃中心でやってました。パンクラスの試合が決まってからは、 GRABAKA ジムで寝技でやっています。
――渡邉浩財子選手は今回のデビュー戦に向けて、どんなトレーニングをする予定ですか?
渡邉浩財子 コーチに教えてもらったことを体で覚えるだけです。
――久江選手の活躍は知っていましたか?
渡邉浩財子 目標にしていた選手なんで、オファーを受けたときは光栄に思いました。
――自分の事をどんなファイターだと思いますか?
渡邉浩財子 まだ自分は経験が浅いんで、これといってないんですけど…試合が決まるまでには、一つ得意技を見につけたいと思います。
――どんなルールを希望しますか?
渡邊久江 是非、パウンドありでやりたいですね。どんなルールにも対応出来るんで、何でも来いです。
渡邉浩財子 パンクラスさんに任せているので、決められたルールの中で頑張りたいです。
――来年以降もパンクラスが主戦場になるんでしょうか?
渡邊久江 そこまでは考えてないです。もらったオファーの中で面白い試合をチョイスしていきたいです。ただし来年はもっと試合数を多くこなしたいと思っています。
――来年も渡邊久江選手を中心にカードを組んでいく予定ですか?
尾崎 これだけの実績を持っている選手なので、かき回して欲しいですね。
――他に出て欲しい選手はいますか?
尾崎 女子格闘技の選手は非常に多いのですが、色んな人にサジェッションしてもらって決めたいと思います。ただ、どんどんうちのリングに上がって欲しいですね。渡邉浩財子選手と同門の高橋洋子選手や藪下めぐみ選手にも出て欲しいです。
――いずれはタイトル・ランキングも考えていますか?
尾崎 当然、考えています。 3 階級くらいで。単に 1 試合、女子の試合をやるのではなく、男子と同じような態勢をとっていきたいです。
――現在、 WINDY 智美選手がパンクラス ism 所属として試合に出ていますが、今後、他にも ism 所属の選手は出てきそうですか?
尾崎 アマチュアを見ても底辺は広がっています。うちにもアマチュアでやっている子はいますし、今後、どんどん増えていくと思います。大会自体も多くなっていますし、これから球速に広がっていくと思います。
パンクラス「PANCRASE 2004 BRAVE TOUR」
2004年12月21日(火)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
<追加対戦カード>
▼ルール未定
渡邊久江(AJジム)
VS
渡邉浩財子(SOD女子格闘技道場)
<決定対戦カード>
▼ヘビー級 5分3R
同級1位
コブス・ハイサマン(スティーブズ・ジム)
VS
謙吾(パンクラスism)
▼ミドル級 5分3R
同級4位
石川英司(パンクラスGRABAKA)
VS
同級8位
中西裕一(フリー)
▼ライトヘビー級 5分3R
同級5位
渡辺大介(パンクラスism)
VS
ケステゥシャス・アルボーシャス(リトアニア/ラトビア士道館)
▼ライト級 5分2R
矢野卓見(烏合会)
VS
飯田崇人(和術慧舟會A-3)
▼ウェルター級5分3R
同級1位
長谷川秀彦(SKアブソリュート)
VS
同級4位
門馬秀貴(和術慧舟會A-3)
▼フェザー級 5分2R
志田幹(P'sLAB東京)
VS
山本篤(KILLER BEE)
<チケット料金>
SS席12,000円 A席9,000円 B席6,500円
C席5,000円 D席4,000円 立見 3,500円
<発売中>
チケットぴあ / ローソンチケット / e+(イープラス)
<お問い合わせ>
パンクラス 03-5792-0815
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