2005年3月19日(土)ソウル・オリンピック体操競技場で行われる『K-1 WORLD GP 2005 IN
SEOUL ASIA GP2005』の追加対戦カードが発表された。
韓国相撲横綱で、今回がK-1デビュー戦となるチェ・ホンマン(韓国)は、同じく今回がK-1デビューとなる日本の相撲出身の若翔洋(Team
Paon)と対戦する事となった。
谷川プロデューサーは若翔洋参戦の経緯について「若翔洋選手が相撲を辞めた後も、格闘技に情熱を持って、パンクラスMEGATONで練習しているという話は聞いていました。そこで昨年の大晦日に『曙選手の対戦相手としてどうですか?』と、パンクラスの尾崎社長の方からオファーがあって。ただあの時は曙はホイスと戦う事が決まっていましたし、他のカードも盛りだくさんだったので、改めて次の機会にお願いしますと、お伝えしました。今年に入ってからも、若翔洋選手が曙選手にすごく興味をもっていて、是非戦ってみたいという話を聞いたり、若翔洋選手と非常に仲のいい貴乃花さんからもそういう話を聞いて、それではということで、『K-1ルールなんですが、曙選手と戦うチャンスがありますけどどうしますか?』と話をもちかけたところ、『やります』と承諾してくれました」と説明した。
現在、パンクラスMEGATONから離れ、自身の経営するレストラン「Pawon」の名前を取った、Team Paonとして活動中の若翔洋だが、会見にはパンクラス尾崎社長も出席。「今回、若翔洋の出場を認めてもらい、ありがとうございます。若翔洋選手は格闘技に対する情熱が凄くある選手で、相撲を辞めても、その情熱を捨てるのではなく、むしろ燃え上がらせてます。今、MEGATONを離れているんですが、パンクラスとしてはバックアップしたいと思います」とコメント。
これを受けて若翔洋は「どうしても曙選手と土俵以外で戦ってみたかったので参戦しました。K-1で打撃を覚えて、総合に生かせたらいいなと思ってます」と意気込みを語った。
そしてここで対戦相手がチェ・ホンマンであることが発表され、チェ本人が登場。若翔洋の隣の席に座り「今まで対戦相手が決まらずに心配だったんですが、これで気持ち的に楽になりました。また練習頑張ります」とコメント。対する若翔洋は「とにかくベストを尽くします。曙選手とやりたいんで、そうなれるよう頑張ります」と、あくまで曙との対戦をアピールした。以下質疑応答。
――対戦相手を目の前にしてどうですか?
若翔洋 大きいなの一言です。
チェ 私も大きいってイメージだけです。
――日韓相撲対決という見方についてはどうですか?
若翔洋 僕はいいと思いますよ。日本と韓国の相撲が戦えて、光栄だと思ってます。
チェ 確かに相手も私と同じ相撲の出身なんですが、今回はそれを忘れてK-1ファイターとして戦いたいです。
――どんな試合になると予想していますか?
若翔洋 やってみないと分からないですね。とりあえず頑張りたいと思います。
チェ 面白い試合になると思います。
――打撃の練習はどのくらいやっているんですか?
若翔洋 総合の練習と混ぜてやってます。まあどれもこれも難しいですけどね。この2週間で追い込みをかけようと思ってます。
――チェ選手にとっては二回戦での曙選手との日韓横綱対決実現が注目されます。若翔洋戦は同じ力士相手として、曙戦へ踏み台にしようという気持ちはあるんですか?
チェ 曙選手と戦う前に、力士と戦えるのは有利ですね。やってみて楽しく面白い試合になると思います。
――それに対して若翔洋選手は踏み台にされてたまるか!という気持ちはありますか?
若翔洋 どっちにしても曙選手と戦うためには、チェ選手に勝たないといけないんで。
――相撲時代に曙選手に勝っているんですよね。
若翔洋 はい。5、6回やって1度勝ってます。確か曙選手が新横綱になった場所です。僕と取り組む前に旭道山関に負けて、気持ち的に焦ってくれるかなと考えていて、立会いで押されなければ何とかなると思って戦いました。決まり手ははたきこみだったと思います。もし曙選手と対戦する事になれば、自分なりにどこが弱点かっていうのは何となく分かっているんで、それを利用して戦おうと思います。
――初の打撃のみの試合だと思うんですが、何をお客さんに見せたいと思いますか?
若翔洋 K-1の中で出来る範囲の打撃って言うんですかね。「こんなことやっちゃうの?」っていう技を見せたいと思います。多少、変形の蹴りとかパンチとか、相手が予測できない技をやろうと考えてます。
またスーパーファイトとして、04年K-1WGP王者のレミー・ボンヤスキー(メジロジム)VS元WBOヘビー級王者レイ・"マーシレス"・マーサー(アメリカン・トップ・チーム)、ピーター・アーツ(チーム・アーツ)VSカーター・ウィリアムス(チーム・ブードゥー)の2カードが発表された。
FEG「K-1
WORLD GP2005 IN SOUL」
2005年3月19日(土)韓国・ソウルオリンピック第1体育館
開場13:00 開始15:00
<出場選手>
▼ASIA GP 3分3R
▽一回戦
ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場)
VS
張慶軍(中国/北京盛華武術ファイティングクラブ)
イ・ミョンジョ(韓国/フリー)
VS
堀啓(日本/チーム・ドラゴン)
曙(日本/チーム・ヨコヅナ)
VS
角田信朗(日本/正道会館)
チェ・ホンマン(韓国/フリー/韓国相撲横綱)
VS
若翔洋(日本/Team Paon)
▽準決勝
ガオグライ×張の勝者
VS
堀×イの勝者
曙×角田の勝者
VS
チェの試合の勝者
▽決勝
※優勝者が9月に予定される『K-1
WORLD GP2005開幕戦』の出場権を獲得
▼スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム)
VS
レイ・"マーシレス"・マーサー(アメリカン・トップ・チーム)
▼スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
VS
カーター・ウィリアムス(チーム・ブードゥー)
<お問い合わせ>
FEG=03-3796-5060
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