2005年4月3日(日)神奈川・横浜アリーナで行われる『PRIDE武士道其の六』の一部対戦カードが発表された。会見に出席した高田統括本部長は「私たちは高阪選手が世界最高峰のリングで、世界最高峰の相手と戦う姿をずっと考えていて、『やっとPRIDEに来てくれたね』という感じです。高阪選手はRINGSやUFCで活躍し、世界のTKと呼ばれるほどの技術とポテンシャルを持っていて、あらゆる選手からの信頼があります。日本においてヘビー級で、あのレベルで戦える選手は少なくて、今考えられうる最後の砦、ジョーカーというイメージを持っています。高阪選手には日本人として、そして高阪剛としての生き様をヒョードルにぶつけて欲しいと思っています」と、高阪参戦について期待を寄せる。
高阪は2000年にヒョードルと対戦。高阪のパンチでヒョードルが左目じりをカットし、TKOながら高阪はヒョードルを下している。「わずか17秒という試合で、お互いにぶつかりあったという感触はないはず。この一戦がヒョードルにとって唯一の黒星です。ヒョードルはあの時から進歩し、今や誰もが人類最強だと認めています。そのヒョードルと高阪選手がここであいまみえるというのはある意味SADAMEであり、意義のあるカードだと思っています」と高田統括本部長はヒョードル×高阪戦への思いを語った。さらにあえて『PRIDE武士道』の中で、組んだことに関しては「73kg、83kgの中量級ファイターたちに、現段階でトップにいるヒョードルと高阪選手の佇まいやオーラを感じ取って欲しい」と説明した。
そして高田統括本部長の言葉を受けて高阪が挨拶。「まずはこのカードを組んでくれたDSE、関係者の方々にお礼を言いたいと思います。ヒョードルとはずっと戦いたいと熱望してました。一度対戦して勝っているとはいえ、しこりの試合だったんで、男同士の命を賭ける試合をやりたいと思っています。現在ヒョードルは王者ですし、一回戦って勝っているというのは頭にありません。チャンピオンに勝って、ヘビー級で一番強いということを証明したいです」と力強く語った。さらに記者からの質問に対し「自分はヒョードルよりも基本的にはすべて上回っていると思います。特に寝技に関しては100%勝ってます。ヒョードルはスタンドの打撃とパウンドが武器で、いやらしい攻めをするようになって上手くなったなと思うんですけど、よく見ると穴はたくさんあるんですよ。それに気付く選手がどれだけいるかは分からないですけど、自分はそこを突いて戦います」と、PRIDEマットで圧倒的な強さを誇るヒョードル攻略に自信をのぞかせた。以下、記者との質疑応答。
――過去、PRIDEに上がるチャンスもあったと思うのですが、なぜ今回参戦することを決めたのですか?
「なぜ?」と聞かれると何とも言えないんですが、自分はいつも「今何をすべきか?」「何をしないといけないのか?」を考えて行動しているんです。2001年に日本に戻ってきて、ジムを作ったり選手を育てる環境を作りました。自分も強くなる時間が必要だなと思って、それで客観的に見れるようになって。ヒョードルとかノゲイラ、RINGS時代にしのぎを削った相手が、PRIDEで活躍しているのを見て、その時点でトップの選手と試合をしないといけないと思いました。
――これをキッカケにヘビー級トップ3と対戦したいという希望はありますか?
自分はいつも思っているんですけど、日本で開いている大会なんで日本人が頑張らないでどうすんだと。体格差や力の差はあるけど、それを含めて頑張らなきゃ駄目なんです。自分は日本人の誇りを捨てずに頑張ります。そうなると倒さないといけない相手は、自ずと決まってくるでしょう。
――現在の練習環境は?
トータルワークアウトのG-スクエアでプロの選手達を集めてスパーリング。それ以外はケビンさんにメニューを組んでもらって、ウエイトやスピードアップのトレーニングをやっています。メインはスパーリングですね。自分が恵まれているのはその部分だと思うんです。色々なタイプの人間がいて、外国人選手を想定した技のかけ方を頭に置いてやってます。
――現在のヒョードルを見てどこが進化したと思いますか?
一番デカイのは自信でしょうね。あれだけの強豪と戦って勝利を収めている。自信を持つことで練習も前向きに変わりますし、技に対して迷いがないですよね。それが一番大きいことでしょう。
――ヒョードルよりもここは確実に勝っていると思う部分はどこですか?
基本的にはすべて上回っていると思います。特に寝技に関しては100%勝ってます。ヒョードルはスタンドの打撃とパウンドが武器で、いやらしい攻めをするようになって上手くなったなと思うんですけど、よく見ると穴はたくさんあるんですよ。それに気付く選手がどれだけいるかは分からないですけど、自分はそこを突いて戦います。
――ヘビー級のタイトルには興味がありますか?
これに勝って言えることなんで。今は何とも言えないです。
――高田統括本部長としては、今後どういった路線を高阪選手に課していきたいと思っていますか?
高田 それは本人に聞いてください。
今回の試合が自分にとって勝負だと思っているんです。どちらにせよこれに勝たないと次には進めないです。
高田 勝てば自ずと路線を見えてきますよ。相手も限られてきますし、自然とそうなるでしょう。
DSE「PRIDE武士道 其の六」
2005年4月3日(日)神奈川・横浜アリーナ
開場15:30 開始17:00
<決定対戦カード>
エメリヤーエンコ・ヒョードル(レッドデビル)
VS
高阪剛(チーム・アライアンス)
美濃輪育久(フリー)
VS
ギルバート・アイブル(ボスジム)
桜井隆多(R-GYM)
VS
ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジリアン・トップ・チーム)
高瀬大樹(フリー)
VS
ダニエル・アカシオ(シュート・ボクセ・アカデミー)
ルイス・ブスカペ(ブラジリアン・トップ・チーム)
VS
ルイス・アゼレード(シュート・ボクセ・アカデミー)
ヒカルド・モラエス(ブラジル)
VS
エメリヤーエンコ・アレキサンダー(レッドデビル)
▼PRIDEミドル級GP ラストワントーナメント1回戦
パウロ・フィリオ(ブラジリアン・トップ・チーム)
VS
アマール・スロエフ(レッドデビル)
▼PRIDEミドル級GP ラストワントーナメント1回戦
ディーン・リスター(ファビアノ・サントス柔術)
VS
小路晃(フリー)
▼PRIDEミドル級GP ラストワントーナメント決勝
フィリオ×スロエフの勝者
VS
リスターVS小路の勝者
※この試合の勝者が4月25日『PRIDE ミドル級GP』への出場権を獲得
<チケット料金>
VIP席 50,000円【専用入場ゲートグッズ付き】/ RRS席 23,000円
スタンドS席 13,000円/スタンドA席 6,000円
<チケット発売場所>
チケットぴあ /
ローソンチケット
/ e+(イープラス)
/ PRIDEオフィシャルサイト
<お問い合わせ>
DSE 03-5464-1531
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