9月1日(木)東京・表参道にあるDSE事務所にて、9月25日(日)東京・有明コロシアムで開催される『PRIDE武士道 其の九』の記者会見が行われ、同大会で開幕する「PRIDE
GP 2005 ライト級トーナメント』の全カードが発表になった。
会見に出席したのは五味隆典、川尻達也、桜井“マッハ”速人、小谷直之の4人。1回戦での頂上対決が正式決定した五味と川尻は舌戦を展開した。特に五味は、川尻と小谷へ向かって「二人とも僕の事をあまり知らないようなので、拳が強いって事だけは覚えておいて下さい」とニヤリ。「原点に戻る」という言葉どおり、会場を凍りつかせる不気味で凄みのあるセリフを吐き、かつて“狂犬”と呼ばれていた時代の五味を髣髴させた。
以下、会見での4選手の全発言。
マッハ
「えっと、言いたい事はいろいろあるんですけど、とりあえず1回戦を勝って、2回戦勝って、3回戦も勝つ事を目指します。それしかない。純粋にそれしかないから、他に何を言えばいいのか分かりません」
小谷
「自分個人として出られたわけではなく、リングス、ZSTの代表として出たと思うので、インパクトのある激しい闘いをしたいと思います」
川尻
「誰が優勝してもおかしくない凄いメンバーが集まった。トーナメントということで実力の他に運も大きな要素になると思うので、サマージャンボも当選を外しておきました。その分、運を溜め込んで望みます」
五味
「前回の有明に負けないくらいの素晴らしい大会にします。必ず優勝します」
●質疑応答
ーー1回戦から潰し合いとも言えるカードですが、なぜこの対戦を受けたんですか?
川尻
「どうせやるなら一番強いのとやりたい。一番強いのは五味選手だと思ったから受けました」
五味
「どこに入っても潰し合いだし、どこのブロックに入ってもキツイ。外国人との試合が続いたので、日本人との1回戦もいいかなと思って」
ーーお二人は優勝を狙っていますか、それとも1回戦の事しか考えていませんか?
川尻
「トーナメントなので優勝が最大の目標。1回戦、2回戦をフツーに勝って大晦日を目指します。そして優勝します」
五味
「優勝を目指している。なるべく人がチャンピオンになるんです。なんでこの選手がって人がチャンピオンになる事もあるけれど、それはなるべくしてなるんです。そこに“運”なんかない。なるべく人が優勝するんですよ」
ーー五味選手、川尻選手、小谷選手は準決勝で対戦する可能性がありますが?
小谷
「今まで闘った事のないタイプの選手だと思うので、当日どちらか勝った方、強い方とやりたいです」
川尻
「小谷選手はどういう風に闘うのか、まだちゃんと試合を見た事がないのでビデオを見てどういう選手か確認したい」
五味
「二人とも(川尻と小谷)僕の事をよく知らないみたいなので、拳が強い事だけ覚えておいて下さい」
ーー五味選手はマッハ選手と決勝戦をやりたいと言ってましたが、それぞれ決勝戦で闘いたい相手は?
五味
「桜井選手とやれば一番お客さんも喜ぶと思う。でも、その試合はお互いにいい試合で勝ち上がってこなければ難しいですね」
川尻
「自分が優勝すればいいので、一番弱い選手が来てくれればいいです(笑)」
小谷
「桜井選手は昔のイメージがあるので、やりづらいです。そのほかの選手とやりたいですね」
ーーZSTの選手が他のイベントで活躍していますが、小谷選手は意識しますか?
小谷
「試合のインパクトでは絶対に負けたくない。特に直接対決でも試合内容でも所選手には負けたくない。別の大会でも所選手が優勝すれば行けど、もし優勝したら自分も絶対にこっちで優勝する」
●会見後の各選手のコメント
五味隆典
ーーいよいよ対戦が決まりましたが?
「いいんじゃないですか。7戦とも外国人とやりましたから、川尻君で。さらに(僕の)強さが分かるんじゃないですか」
ーー修斗の新・旧王者対決という見方もされますが?
「どの選手もみんな何かのチャンピオンになっていますよ。元チャンピオンという意識は僕にはない。武士道のリングで好きなように暴れてきただけだから。この選手は何を求めて暴れているんだろう、っていうのが一番不気味なんです。その調子で暴れようかと思う」
ーー7連続KO勝利の記録が前回途絶えましたが、その辺で思うところは?
「相手も日本人で、リングに上がってみないと分からないですね。もう7戦もやってるけど、いい試合になればいい」
ーー川尻選手のビデオは見ましたか?
「近いところの試合は見たりしてます。でも、僕はPRIDEで外国人選手と7戦やって、慢心した意味ではなく他の選手よりも有利と考えています。やってない外国人はイーブスだけですからね。川尻君だけしっかり研究して、あとは小谷君ですか。一度勝った事のある選手には絶対に負けないんですよ。だから他の選手よりも有利な立場にいる。先日、(佐藤)ルミナさんとスパーリングをやってみて、それを感じたんです。一度勝った選手には2度と負けないって。ハウフが出てないので、実力を出し合って闘った選手ばかりだから、他の選手よりも先を行ってると捉えています」
ーー武士道を引っ張るという気持ちは?
「7戦で初めて武士道を見る人が面白い選手がいるなって思ってくれるように、さらにパワーアップした自分を見せます」
ーー先ほど、撮影の時に視線を合わせませんでしたね。
「僕、リングでも合わせないんですよ。喧嘩でもそうなんですが、目を合わせるのは良くないんです。肩に無駄な力が入るから。睨み合いをやると力が入っちゃうから」
ーー参加選手が決定しても、ぶっちぎりで優勝する自信は変わりませんか?
「ぶっちぎりで7連勝はまぐれで出来る事じゃない。闘いの神が降りて来てくれれば、面白い結果になるんじゃないですか。僕はちょうど10連勝でチャンピオンになります」
川尻達也
ーー8・28でアピールして決まった五味戦ですが?
「やっぱりトーナメント1回戦なので、優勝が目標なので集中しても仕方がない。大晦日を狙ってトレーニングしています」
ーー五味選手をやっと捕まえた、という感じですか?
「捕まえたのか捕まえられたのか分かりませんが、対戦は望んでいました。ただ期間が急だったので、心の準備が短いですけど、チャンスなんでここはしっかり勝って自分の力をアピールできればと思います」
ーー五味選手は「拳の強さを覚えとけ」と言ってましたね。
「拳の大きさでは負けてないし、拳だけ気をつけていれば僕がフツーに勝つ。拳に気をつけるってだけですからね」
ーー撮影では五味選手が目を合わせませんでした。
「この前のミドル級GPのリング上で、生まれて初めて目が合いました。今日も一度も合わせてないし。目が合った時はいい男だなって思いました(笑)。僕はガン見しますよ。ガンガン、穴が開くぐらい見てやろうと思っています」
※注=川尻は常に、対戦相手が入場してくるところから睨み付けている。リング上ではこれも注目。
ーー決勝戦では格闘技を教わったマッハ選手との対戦実現の可能性もありますね。
「複雑です。師匠だからやりにくい気持ちもあるし、マッハさんには負けて欲しくないし、優勝してもらいたいんですけど、優勝されると僕が優勝できないので(笑)。困りますね。覆面でもしてもらおうかな(笑)」
ーー修斗王者対決という意識は?
「修斗のチャンピオンという気はしませんが、日本人でどっちが強いかファンも知りたいだろうし、僕も知りたいんで。僕のパンチがかすりもしないよと言われたので、かすれるように頑張ります(笑)」
桜井“マッハ”速人
ーーマッハ選手のブロックは、他の選手が外国人ばかりですが?
「試合になっちゃえば相手がどうだこうだは言ってられない。他の選手は全員、かつて教えてたというのもあるから、こうなったんじゃないですか。ここで負けてたら先輩なんて言ってられない。そのためにも頑張る。相手はPRIDEが決める事だから、僕には関係ないですね」
ーー決勝戦ではどの日本人とやりたいですか?
「いやぁ(笑)、強いて言えば誰ともやりたくないですね。でも、いつかはそうなる。空手なんかでもそうでしょう。皆と一緒に出るからには、後輩にだけは負けられないですね。負けたら先輩じゃなくなっちゃうよ」
ーー気になる減量の方はどうですか?
「頑張ってますよ。増えたり下がったりで、今は77kgくらい。18歳の時に67kgでシュートボクシングのアマチュア大会に出たし、修斗でデビューした時は68kg、それから70kgのミドル級に上げて体重のカテゴリーが変わって上限が76kgになったから76kgにした。ここ最近は、73kgでやった事はないですね。でもまあ、栄養士とも一緒にやってるので」
ーーシアトルのAMCジムにはまた行くんですか?
「まだ行くかどうか分からない」
ーー対戦するパルヴァーの印象は?
「打撃が強い選手で、UFCのチャンピオンだったって事ぐらいですかね。打撃の選手になってからは、体が小さくなりましたよね。UFCの頃の彼ではないと思う。どちらかというと、キックボクサーよりになったかな」
ーー五味選手ががパルヴァーをKOしている事は意識しますか?
「そうだよねぇ、それはある」
ーー先輩として五味VS川尻戦を予想するとすれば?
「どうだろう。お互い、タイプが全然違うから。修斗が70kg上限で武士道は73kgなので、その3kg差というのが気になる。どうでしょうねぇ…試合になってみないと本当に分からない」
ーーつい先日、結婚式を挙げた事が力になりますか?
「試合中になってみないと分かりませんよ。苦しい時に、今までやってきた事が内側から出てきますから。そういうのは追い込まれた時に出るもんです」
小谷直之
ーー実戦は1月以来になりますが、焦りや不安は?
「焦りはないです。むしろ期間が空いた分、調整できたと思っています」
ーートーナメント出場が決まった事については?
「厳しいトーナメントだと思うけど、優勝を目指して頑張りたい」
ーーアゼレード戦の対策は?
「やられる前にやる”です」
ーーZSTからは何と言って送り出されましたか?
「上原さんから、自分が勝たないとダメだといわれました」
「PRIDE武士道―其の九―」
PRIDE GP2005 ライト級トーナメント
PRIDE GP2005 ウェルター級トーナメント
2005年9月25日(日)東京・有明コロシアム
開場14:00 開始15:00
<決定対戦カード>
▼PRIDE GP2005 ライト級トーナメント 1回戦
五味隆典(日本/木口道場レスリング教室)
VS
川尻達也(日本/Team TOPS)
▼PRIDE GP2005 ライト級トーナメント 1回戦
小谷直之(日本/ロデオスタイル)
VS
ルイス・アゼレード(ブラジル/シュート・ボクセアカデミー)
▼PRIDE GP2005 ライト級トーナメント 1回戦
桜井”マッハ”速人(日本/マッハ道場)
VS
ジェンス・パルヴァー(アメリカ/チーム・エクストリーム)
▼PRIDE GP2005 ライト級トーナメント 1回戦
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/チーム・スカンジナビア)
VS
イーブス・エドワーズ(アメリカ/サードコラム)
▼PRIDE GP2005 ライト級トーナメント 準決勝
五味×川尻の勝者
VS
小谷×アゼレードの勝者
▼PRIDE GP2005 ライト級トーナメント 準決勝
マッハ×パルヴァーの勝者
VS
ハンセン×エドワーズの勝者
▼PRIDE GP2005 ライト級トーナメント リザーブマッチ
三島☆ド根性ノ助(日本/総合格闘技道場コブラ会)
VS
チャールズ・”クレイジー・ホース”・ベネット(アメリカ/フリー)
▼PRIDE GP2005 ウェルター級トーナメント 1回戦
須田匡昇(日本/クラブJ)
VS
ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジリアン・トップチーム)
▼PRIDE GP2005 ウェルター級トーナメント 1回戦
美濃輪育久(日本/フリー)
VS
フィル・バロー二(アメリカ/ハンマーハウス)
▼PRIDE GP2005 ウェルター級トーナメント 1回戦
長南亮(日本/チームM.A.D.)
VS
ダン・ヘンダーソン(アメリカ/チーム・クエスト)
▼PRIDE GP2005 ウェルター級トーナメント 1回戦
郷野聡寛(日本/GRABAKA)
VS
ダニエル・アカーシオ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
▼PRIDE GP2005 ウェルター級トーナメント 準決勝
須田×ブスタマンチの勝者
VS
美濃輪×ブスタマンチの勝者
▼PRIDE GP2005 ウェルター級トーナメント 準決勝
長南×ヘンダーソンの勝者
VS
郷野×アカーシオの勝者
▼PRIDE GP2005 ウェルター級トーナメント リザーブマッチ
桜井隆多(日本/R-GYM)
VS
パウロ・フィリオ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
<チケット料金>
VIP【専用入場ゲートグッズ付き】 50,000円/RRS 23,000円/スタンドS 13,000円/スタンドA
6,000円
<チケット発売場所>
ドリームステージエンターテインメント 03-5464-1531
PRIDEオフィシャルサイト http://www.pridefc.com/
PRIDE携帯端末オフィシャルサイト
チケットぴあ 0570-02-9999
0570-02-9977(スポーツ専用)
0570-02-9966 <Pコード=594-700>
ローソンチケット 0570-063-004
0570-000-403<Lコード=47184>
CNプレイガイド 052-968-0099
イープラス http://eee.eplus.co.jp/battle/(パソコン&携帯)
楽天チケット http://ticket.rakuten.co.jp/
サンクス
公武堂 052-241-2511
六本木アリーナ http://www.rokuari.com
新日本プロモーション
http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム
http://www.toki-meki.com/ringside.asp
<お問い合わせ>
DSE 03-5464-1531
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