4月11日(火)東京・後楽園ホールで開催されるDEEP事務局主催『DEEP 24 IMPACT』に出場する全選手が、大会を翌日に控えた10日(月)東京・麻布十番のBCGジムで公開計量を行った。※計量結果は下記。コスタは遅刻、入江は不参加
「思い切り暴れてブッ倒して勝つ」(帯谷)「相手は気持ちが強いからその心を折ってやる」(雷暗)。メインイベントで第二代DEEPライト級王座決定戦を争う帯谷信弘(木口道場レスリング教室/TEAM
RASCAL)と雷暗暴(PUREBRED大宮/雷道場)が調印式で激しい舌戦を繰り広げ、場内を凍りつかせた。
計量は帯谷が69.9kg、雷暗が69.7kgで共に一発パス。続いて行われた調印式では目を一度も合わせず、「ベルトは俺のもの」と口を揃えた。
帯谷が「DEEPに参戦させていただいて1年と少し。1年半かけて休まず続けてきた事の成果が、明日やっと出せるのを嬉しく思う。命を削るような練習を1年半やってここまで上がってきたので、それに比べれば明日のリングはラク。思い切り暴れてブッ倒して勝つ」と言えば、雷暗は「1年ぶりの試合になりますが、練習をしてきた事が明日のリングで出来れば絶対に勝てると信じている。全力で行きたい」と、共に練習してきた事を自信に繋げている。
ベルトを前にして、帯谷は「これは自分のベルトだと思っているので、普通にもらいに行きます」と、すでにもらったも同然と言わんばかり。雷暗は「総合格闘技を17歳から始めて、総合をやるために日本へ来て10年が経った。その全てが明日のためだと思っている。そのベルトを絶対いただきます」と、今までの総合でのキャリアは明日、チャンピオンになるためにあったと語る。
約30数時間後にベルトが自分の腰に巻かれている確信はあるか? との質問にも、両者は“当然”と言わんばかりに頷いた。
帯谷の口調はさらに激しさを増し、「タイトルマッチでメインイベントだから、固くなるんじゃないかと思われるかもしれないけど、勝ち負けは今までどおり後から付いてくるものだと自分は思っている。タイトルマッチだからといって上をとってコツコツ殴るというような事は自分にはない。ぶっ壊すトレーニングをしてきたから、相手をぶっ壊すつもりで行く」と、雷暗を挑発。
それを受けて雷暗は、「考えすぎなければ明日は勝てる」とさらっと言い、「お客さんが喜べる試合をしたい。お客さんが満足するのが一番だから。それを考えて面白い試合がしたい」と、ベテランの余裕ともとれる発言だ。
DEEP史上に残る大激戦となりそうな予感が漂う。決戦はいよいよ明日に迫っている。
●帯谷信弘のコメント
兄貴の五味さんが武士道で独りぼっちだから
明日は圧倒して勝って一緒にPRIDEで暴れる
ーー目を合わせなかったですね?
「かわいそうだから。眠れなくなっちゃうでしょ(笑)。明日も目は合わせないですけれどね」
ーー五味選手の敗北は影響ありますか?
「負けちゃったな、という感じです。かわいそうだと思う面もある。あの日、観に来たお客さんを五味さんが裏切ったのには変わりないですし、チームメイトでもそれを否定しないわけじゃない。けど、一人で背負ってきて、武士道を変えてきたのは普通の人では背負いきれないと思う。ジーン・シウバと五味さんがやった時も1RKO記録が途切れましたよね。でも、GPの時はああいう勝ち方をした。大きな試合の前は荷降ろしするものなんですよ。それを無意識で五味さんが反応してなったんだと思う。これがまたスタートだと思いますよ。自分も明日試合ですけど、ここで負けてられないと思った。圧倒して勝って、兄貴が独りぼっちになっちゃったみたいだから、一緒にPRIDEで暴れたいですね」
ーーそれはベルトを持って?
「うん(笑)」
ーーおでこに傷がありますが?
「練習中に切ってしまったんです。浅いので縫ってはいないんですけれども。明日は見た目がダサいかもしれません。テーピングしてもいいという事なので、切れないようにテーピングします。格好付けてらんないですからね。後輩とのスパーリング中に怪我しちゃって、その後輩が夜も眠れないくらい心配しているというので、“大丈夫だよ。こんなトコに触らせないよ”って言いました」
ーーそれだけ激しい練習をしてきたという事ですね?
「いま幸せです(ニッコリ)。練習に比べれば、毎日試合をした方がラクですよ。それこそ、本当に命を削る練習をしてきましたから」
●雷暗暴のコメント
全力で行けば絶対に勝つ、左フックで倒す
帯谷は気持ちの強い選手だから心を折る
ーー減量はどうでしたか?
「10kgくらい減量しましたが、いつもよりラク。問題なく出来ます」
ーー相手の研究はされましたか?
「ビデオが届いてから、ボクシングのコーチにも見てもらって、作戦を考えました」
ーーどんな印象ですか?
「自分は10年もやっているので、やるしかない。やってみないと分からない事がある。全力で行けば絶対に勝ちます」
ーー試合を休んでいた1年間で、どんなところがアップしましたか?
「特にないんですが、教える事をやってきました。教えるのは基本をそれだけいっぱいやるという事だから、自分も上手くなってきたと思う。リングに上がったらそれが見えてくると思う。試合は基本しか出来ないから。どっちが基本が出来ているかが一番大事なんです」
ーーKOは狙っていきますか?
「お客さんが一番大事だから、面白い試合をしてKOを狙っていきます。得意のパンチが当たれば絶対に倒れる。左フックで倒したい。当たれば絶対に倒れます」
ーーフィル・バローニと練習するかもしれない、と言われてましたが?
「練習はA-SQUAREで長南、宮川、高阪さん、吉田さんとやりました。あとワタナベボクシングジム。毎日プロボクサーとスパーリングしていました。だから寝技でも打撃でもとっちになっても勝てる自信がある。スピリットでは負けない。帯谷は気持ちの強い選手でしょ。自分はスポーツ心理学とかにも力を入れてやってきたので、気持ちで勝負して帯谷の気持ちを、心を折ってやるのでよろしくお願いします」
DEEP事務局
「DEEP 24 IMPACT」
4月11日(火)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
※フューチャーファイトは17:45から開始
<全対戦カード>
▼メインイベント 第2代ライト級王者決定戦 5分3R
帯谷信弘(日本/木口道場レスリング教室・TEAM RASCAL)69.9kg
VS
雷暗 暴(アメリカ/PUREBRED大宮・雷道場)69.7kg
▼第10試合 5分2R
滑川康仁(日本/Team M.A.D)88.4kg
VS
ザ・スネーク(フランス/TEAM Boon!)89.2kg
▼第9試合 5分2R
横田一則(日本/GRABAKA)72.6kg
VS
ミルトン・ヴェエイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)72.5kg
▼第8試合 5分2R
Barbaro44(日本/クラブバーバリアン)69.5kg
VS
シセロ・コスタ(ブラジル/バルボーザ柔術/2005コパドブラジル黒帯ペナ級優勝)
▼第7試合 5分2R
しなしさとこ(フリー/スマックガール初代ライト級女王)45.8kg
VS
山戸志保(禅道会広島支部)47.7kg
▼第6試合 無差別級 5分2R
入江大和(日本/キングダム・エルガイツ)※入江秀忠より改名
VS
ゲガール・ムサシ(オランダ/ジュロージン)91.2kg
▼第5試合 5分2R
長谷川秀彦(日本/SKアブソリュート)75.6kg
VS
クイントン・アレンサ(南アフリカ/フリー)72.9kg
▼第4試合 5分2R
白井祐矢(日本/TEAM M・A・D)82.6kg
VS
ジョーイ・ヴィラセニョール(アメリカ/ジャクソンズ・ガイドージュツ/KOTCミドル級王者)83.1→82.9kg
▼第3試合 5分2R
山崎 剛(日本/GRABAKA)66.4kg
VS
宮川博孝(日本/チーム・アライアンス)65.5kg
▼第2試合 5分2R
バーバリアン西(日本/クラブバーバリアン)165kg
VS
マッスルヒラヌマ(日本/club EDO)107kg
▼第1試合 5分2R
宮本優太郎(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)77.9kg
VS
中台 戦(日本/フリー)77.4kg
▼フューチャーファイト第3試合
小林悟朗(U-FILE CAMP登戸)
VS
小見川和隆(マッハ道場)
▼フューチャーファイト第2試合
RYOTA(キングダム・エルガイツ)
VS
山崎剛志(マッハ道場)
▼フューチャーファイト第1試合
鈴木亮司(ビバリーヒルズ柔術クラブ)
VS
池田 誠(フリー)
<チケット料金>
VIP席15,000円 SRS席10,000円
指定A席8,000円 指定B席6,000円
※当日は全席500円増し。指定C席は完売
<お問い合わせ>
DEEP事務局=052-339-0303
|