9月22日(金)東京・浅草にて、11月3日(金・祝)東京・両国国技館で開催されるシュートボクシング協会主催『SHOOT
BOXING WORLD TOUNAMENT S-CUP 2006』の記者会見が行われた。
会見にはS-cup2003・2004王者&K-1
WORLD MAX2005王者・2006準優勝のアンディ・サワー(オランダ/チームサワー)、S-cup2004準優勝&SB日本ウェルター級チャンピオンの宍戸大樹(日本/シーザー)が出席。シーザー武志SB協会会長は所用のため欠席した。
サワーは「右手を怪我してしまい、ドクターと話し合った結果、明日の試合を欠場することにしました。今回は大事をとってS-cupのために欠場しますが、S-cupで全力を尽くすことを約束します」と、まずは明日23日(土・祝)東京・後楽園ホールで開催される『NEO ΟΡΘΡΟΖ Series.5th』を欠場することをファンにお詫び。
「S-cupは大きな大会なので、ベストな形でやりたい。今回はさらにレベルの高い大会になると思う。他の選手も強いがSBの選手である私と宍戸が、2004年より強くなっていることを皆さんにお見せしたい。今回のS-cupはベストな陣容になっているので、ぜひ皆さんに観に来て欲しい」とファンへメッセージを送る。
負傷した右手の状態に関しては、「1年半前から痛めている持病のようなもの。試合する毎に痛めていて、試合の後はいつも痛みを感じていたんだが、小比類巻戦(9・4)の後はかなり強い痛みを感じるようになった」と説明。そのため、「明日は試合をしない方がいいとドクターから言われた。実際、薬を飲んだり注射を打ったりもしたしね。でも、1週間くらいで練習は再開できるようになると思う」と、S-cupには影響はなさそうだ。
サワーは2004年よりもどの部分が強くなっているのかを聞かれ、「それは見てもらえば分かる」とニヤリ。「レベルが高くなっていることは自分でも実感できる。宍戸もブアカーオには短い時間で敗れたが、その前はアグレッシブでいい試合を見せてくれた。オーレ・ローセンやイアン・シャファーにも勝って、世界トップクラスにいることを証明している。自分も成長しているので、それはS-cupで見せたいと思う」。
さらに、サワーは「S-cupは自分たちのホームグラウンド。ファンの声援もルールも、全てがホームグラウンドとして闘うことがK-1とは違う」と“自分が有利”であることを強調し、「シャファーとカラコダは経験も豊富だし、強い選手だと思う。しかし、それはK-1においてだけだ。私と宍戸はS-cupに慣れているので、SBの強さをS-cupで出したい。そのために精一杯闘う」とK-1勢の迎撃に自信を窺わせた。
なお、サワーは明日23日の大会に来場し、ファンへのプレゼントやサイン会を行う予定だ。
宍戸は「前回K-1の試合で負けてしまったので出直しという形になりますが、自分はどん底、底辺からの試合だと思っています。S-cupは大事な舞台ですし、チャンスを頂いたのでこの大きなチャンスを最後のチャンスだと思って、全身全霊でこのチャンスを掴みたいと思います」と挨拶した。
2004年はリザーバーから決勝へ進出し、サワーにKO負けしているが、「あの時よりも体が大きくなっているし、70kgの世界の強い選手とドンドンやらせてもらったので、70kgでやることにも慣れた。前回よりもっとクオリティの高い試合をお見せできると思います」と前回のS-cupとの違いを語る。K-1では敗れたが、SBではこの2年間で9戦無敗という圧倒的な強さを誇る宍戸。その中にはシャファー、マルフィオ・カノレッティ、ジャダンバ・ナラントンガラグ、イム・チビン、オーレ・ローセンといった強豪が含まれているのだ。
僅か15秒で散ったK-1MAXでのブアカーオ戦については、「前回の試合は結果が全て。あの試合での精一杯の実力でした」と結果を素直に受け止めると共に、「自分はシュートボクサーですし、自分のホームでまず失った信用を取り戻して実績を挙げれば、またお話も出て来ると思います」とK-1MAXへの再出撃も誓う。
しかし、今の宍戸は「まずはホームで結果を残したい。S-cupが自分の集大成ですし、全てのシュートボクサーが目指す最高峰。どん底からの出直しですから、気持ちを強く持って何が何でも勝ちたい」とS-cupに全力投球すると宣言した。
また、日本代表として最初の枠に選ばれたことに関して、「選ばれて光栄だし、責任を感じる。SBは日本発祥の格闘技なので、日本人が勝ち残らなければいけない。サワーの三連覇を止める使命感があります。サワーとは決勝でやりたい。そして2004年の借りを返したい。日本人の復権をするために、日本人が勝たないといけないと思います」と、サワーの三連覇を食い止めると言い放った。
それに対してサワーは、「そのコメントは彼もファイターなので仕方がないね。彼もSBの誇りを持っているので仕方がない。ただし、私はチャンピオンになるために一生懸命トレーニングをして、三連覇を果たしたい。私はS-cupのチャンピオンになるため出場する」と返答し、「これは宍戸には残念なことだと思うよ」と余裕のコメントを残した。S-cupの王座は譲らない、という意思表示である。
最後に宍戸は、明日22日にS-cup出場選手の選考試合(結果・内容を見て1名が選ばれる)として行われる緒形VS大野、土井VS菊地戦について、「先輩方に勝って欲しい。そして、先輩方が出るとなったら、その時は一人の選手として闘うだけです」と語った。
会見ではK-1谷川プロデューサーの協力を得て、K-1
WORLD MAXに出場している元プロボクシングIBF世界ミドル級チャンピオンのヴァージル・カラコダ(南アフリカ/スティーブズ)と、総合格闘技XFCライト級チャンピオンのイアン・シャファー(オーストラリア/リングス・オーストラリア)が参戦することも発表。
カラコダは今年6月の『K-1 WORLD
MAX2006世界大会』の決勝トーナメントでサワーと対戦、結果的には3Rで敗れているものの1Rには右ストレートでサワーからダウンを奪った。シャファーは今年9月の『K-1
WORLD MAX世界王者対抗戦』で須藤元気と対戦、後ろ廻し蹴りで豪快にKO勝ちしている。5月のSBでは宍戸に敗れているも、「投げもあるSBルールに興味を持っている。立ち技最強の称号を勝ち取りたい」とS-cup参戦に名乗りを挙げた。
残るトーナメント出場4名とリザーブマッチを含むスーパーファイト2〜3試合の出場選手に関しては、K-1を含めて現在交渉中。来週中にもシーザー会長が出席の上、会見第二弾が行われる予定である。
シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING WORLD TOUNAMENT S-CUP 2006」
2006年11月3日(金・祝)東京・両国国技館
開場13:30 開始15:00
<出場予定選手>
アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/S-cup2002、2004王者・K-1WORLDMAX2005王者)
宍戸大樹(日本/シーザー/SB日本ウェルター級王者)
イアン・シャファー(オーストラリア/リングスオーストラリア/XFCライト級王者)
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/スティーブズジム/IBF世界ミドル級王者)
※8名参加による1DAYトーナメント S-cup2006を開催
※その他、リザーブマッチ・スーパーファイトを含め2〜3試合を予定
<チケット料金>
SRS席25,000円/RS席15,000円/SS席10,000円/S席7,000円
スタンドA席6,000円/スタンドB席5,000円/スタンドC席4,000円
<チケット販売所>
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com
チケットぴあ=0570−02−9999
ローソンチケット=0570−00−0403
フィットネスショップ=03−3265−4646
レッスル渋谷=03−3464−0078
板橋大山アメリカン=03−3962−6443
チャンピオン=03−3221−6237
書泉ブックマート=03−3294−0011
後楽園ホール=03−5800−9999
<お問い合わせ>
シュートボクシング協会=03−3843−1212
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