11月12日(日)東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟主催『Solid
Fist』のメインイベントで、“ラジャダムナンスタジアム・ウェルター級3位”ゲーンカート・チューワッタナ(タイ)に全日本ウェルター級王者&ラジャダムナンスタジアム同級8位の大輝(日本/JMC横浜)と、同大会に出場する佐藤皓彦(日本/JMC横浜)が7日(火)神奈川・横浜にあるJMC横浜ジムで公開練習を行った。
この日は軽いパンチのマススパーリング1Rの後、大輝がヒジ打ち&ヒザ蹴りのミット打ちを、佐藤が蹴りのミット打ちをそれぞれ1Rこなすというメニューを行った。JMC寺岡会長は「うちでは(かつて会長が在籍していた)藤本ジムとゲオサムリットジムのいいところを合わせてメニューを組んでいます。パンチはパンチ、蹴りは蹴りと練習を分けて、最後に試合形式の練習をやらせています」と、練習メニューを説明。
普段は10kgのランニングと坂道ダッシュに始まり、各テクニックのミット打ちやサンドバックをトータルで20R以上こなし、そこにパンチや蹴りのスパーリングを加え、最後に補強で締めくくるという。それらのメニューはすべて会長が考え、それを強制的に選手にやらせるのがJMCの選手育成方法だ。
「練習内容は自分がデビューした頃から変わらず同じものをやっています。コンディションはとてもいいです。そもそも練習はキツくて当たり前だし、嫌だとか辛いとか思ってもやらなかったら強くなりませんからね」と大輝。隣で聞いていた佐藤もそれに頷く。
そのJMC式で育った大輝は9月にラジャダムナン・スタジアムでタイ人に勝利し、見事ラジャダムナン・スタジアムウェルター級8位にランキング入り、今回は同級3位のゲーンカート・チューワッタナ(タイ)を迎え撃つという大一番を控えている。
しかしランキング入りしたことについて大輝は「最初、その話を聞いた時は『あっそうなんですか』って感じでした(笑)。ラジャのランカーになることはすごいことだと思いますけど、別にそれがゴールじゃないし、僕はもっと上を目指している。これがスタートライン? そうかもしれませんね」と言ってのけた。
今大会はラジャダムナンスタジアム公認プロモーター、チューチャルーン氏(通称アンモーさん)も観戦、全日本キック宮田充興行部長は「11・12に勝って、来年の1・4をクリアすれば、予定している来年2月のタイ遠征でラジャのタイトルマッチという流れも考えている」とのこと。
「それは初めて聞きました」と驚いた様子の大輝だったが、「長い時間をかけて王者になることは稀。ここで一気に上まで行きたい。ランキング入りして今回はチャンスだと思うけれど、負ければまた振り出しに戻る。ここを正念場だと思って気合を入れて闘う」と、最短距離でのラジャダムナンの王者奪取に意欲を見せる。
やや大輝に遅れを取った感のある佐藤も「今は大輝の背中を見ている状態なので、早く強くなって大輝に追いつきたい。自分もタイで試合をしたい」と、タイのタイトルを目標にしていることを明かした。
ジムの名前に“ムエタイ”の名をつけているだけに、寺岡会長も「タイに挑戦する中で色んな方向性が見えてくると思うけれど、やはりうちはムエタイ路線でやっていきたい。僕は日本版のワチャラチャイとアヌワットを作りたい」と、大輝と佐藤に期待を寄せる。横浜からタイへ。二人の若武者が大いなる格闘ロマンの旅に出る!
全日本キックボクシング連盟
「Solid Fist」
2006年11月12日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:30
※オープニングファイト開始17:30
<全対戦カード>
▼トリプルメインイベント第3試合 62.00kg契約 3分5R
小林 聡(藤原/WKA世界ムエタイ・ライト級王者)
VS
ジャルンチャイ・ケーサージム(タイ/現役ムエタイ4冠王)
▼トリプルメインイベント第2試合 68kg契約 3分5R
ゲーンカート・チューワッタナ(タイ/ラジャダムナン・ウェルター級3位)
VS
大 輝(JMC横浜/全日本ウェルター級王者&ラジャダムナン・ウェルター級8位)
▼トリプルメインイベント CROSS BOUT ライト級サドンデスマッチ 3分3R
大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)
VS
山本雅美(北流会君津/NJKFライト級1位)
※今大会より大月の所属はAJKFに変更となり、連盟所属選手として扱われる
▼セミファイナル 61kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
チューティン・シットクヴォンイム(タイ/谷山/元ムエタイ二冠王)
VS
増田博正(スクランブル渋谷/全日本ライト級王者)
▼第4試合 全日本Sウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R
佐藤皓彦(JMC横浜/同級5位)
VS
後藤友宏(TEAM GO/同級10位&元NKBウェルター級2位)
▼第3試合 ヘビー級 サドンデスマッチ 3分3R
安部康博(建武館/元全日本ヘビー級王者&同級3位)
VS
山宮恵一郎(GRABAKA/同級6位)
▼第2試合 スーパー・ウェルター級 3分3R
藤元洋次(NSG)
VS
クリストフ・プルボー(スクランブル渋谷)
▼第1試合 ヘビー級 3分3R
洪 太星(極真会館)
VS
コンボイ山下(超越塾)
▼オープニングファイト第3試合/ライト級3分3R
中向居尚輝(S.V.G.)
VS
野間一暢(JMC横浜)
▼オープニングファイト第2試合/フェザー級3分3R
甲野裕也(S.V.G.)
VS
上杉隼土(超越塾)
▼オープニングファイト第1試合/フェザー級3分3R
九島 亮(AJ)
VS
永野裕典(和術慧舟會DURO)
<お問い合わせ>
全日本キックボクシング連盟 TEL.03-3365-1171
●全日本キックボクシング連盟 2007年度・大会スケジュール
1月4日(木)後楽園ホール
3月9日(金)後楽園ホール
4月15日(日)後楽園ホール
5月11日(金)後楽園ホール
7月29日(日)後楽園ホール
8月25日(土)後楽園ホール
9月29日(土)後楽園ホール
11月18日(日)後楽園ホール
12月7日(金)後楽園ホール
※新宿FACE大会、横浜赤レンガ倉庫大会(はまっこムエタイジム)、その他追加大会予定
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