1月22日(月)東京・三軒茶屋にあるシルバーウルフジムにて、小比類巻貴之(チームドラゴン)が公開練習を行った。小比類巻は2月5日(月)東京・有明コロシアムで行われる、TBS/FEG『K-1
WORLDMAX 2007〜日本代表決定トーナメント〜』一回戦でアンディ・オロゴンと対戦する。
J-NETWORKミドル級3位の廣野祐と3分2R、パンチのみのスパーリングを行った小比類巻は、鋭い左ジャブを基点に、これまでとは見違えるような回転の速いパンチを繰り出し、ロングでもショートでも積極的にパンチを出していく。そして軌道の大きなオーバーハンドの右フックを顔面に当てるなど、多彩なパンチを見せた。
大会まで2週間を切り「満足がいく調整ができている。残りの時間でしっかり自分を仕上げて、それがどういうものになるのか、自分でも楽しみです」と語る小比類巻。今回も大阪に練習の拠点を置き、朝ランニング、午後スパーリング、夜に自主トレと、一日三回の練習で調整を続けてきた。
「夜の自主トレでは、その日の体調によって蹴りをやったり、パンチをやったり、スパーリングをやったり。一人の時にはイメージトレーニングもやっていて、ランニングをしながらでも自分のいい動きをイメージしながら、それをスパーリングで活かすんです。最初の動きから倒すところまで厳密にイメージを作ってスパーリングをする。
より濃いイメージが出来るようになって、実際のスパーリングもいい動きが出来ています。対戦相手のビデオも見ていますが、自分が練習していることをいかに出せるか。自分自身を完成させることが大事で、それさえ出来れば誰が相手でも倒せます」(小比類巻)
技術的な部分で飛躍的に伸びているのは、やはりボクシングだ。今でこそ蹴りのイメージが強い小比類巻ではあるが、キックを始める前の空手時代には、パンチ力に自信があった。空手では顔面打撃がなしのため、自然と蹴りを多用するようになり、その流れでキックに転向してからも、蹴りに頼るスタイルになったのだという。
集中的にボクシングをトレーニングするようになってからは「パンチの技術が日に日に上がっていて、自分の理想までにあるステップを一つずつ上っている状況なんです。最初はパンチの打ち方や左右の動きだけだったのが、今では色んなことが出来るようになって、ようやくパンチを活かせるという自信になっている」と小比類巻。苦手とされていたパンチも、潜在能力と日々の努力によって、今では新たな武器になっているのだ。
その代表的なパンチがスパーリングで見せた右のオーバーハンドフック。「スパーリングで動いていく中で、これをやったら面白いかなと思って出してみたら当たった」というこのパンチ。かなり大振りでリスクもあるように見えるのだが「体の軸さえしっかりしていれば、ああいう大技も出せる。タイミングを掴んでいるので危なくはない。あの動きの中で顔面とボディにパンチを打ち分けられるし、完全に自分のものにした」と語る。「秘密兵器を公開練習で見せてもいいんですか?」という質問にも、「大丈夫です。むしろ警戒してください」と余裕たっぷりに答えている。
またフィジカル面でも大きな変化があった。これまで以上に体調管理に気をつけるようになり、エステにも通っている小比類巻。そこではマッサージによる体のケアだけでなく、日焼けマシーン型の脂肪燃焼マシーンを使って効果的にカロリーを消費することができ、減量が楽になっているという。
減量期には一日2パックは納豆を食べ、TV番組「あるある大事典」での納豆ダイエットの捏造問題について「自分も200回混ぜて、20分間寝かせていたので、ニュースを聞いてがっかりしました。ピーク時にはいつも行くスーパーにも納豆が売り切れいていて、違うスーパーまで行って買い溜めしていました(笑)」と冗談交じりに語る小比類巻。
その後、カメラマンからのリクエストを受けて納豆と一緒に撮影に応じるなど、終始リラックスした表情を浮かべており、心身共に充実した調整が出来ているようだ。
対戦カード発表記者会見では「日本トーナメントになんで自分が出るのか、ちょっと良く分からないです」と不快感を露にした小比類巻だが、「誰が相手だろうと自分のスタイルを貫く。そして必殺の一撃で試合を決めて、全試合でKOシーンを見せます。自分は世界を見ている。油断せずに勝ち上がって、あとは世界に進むだけ」と、自分の中での日本トーナメントの位置付けはできている。
そして「自分の完成形が楽しみだし、試合でどんな技が決まるのか自分でも楽しみ」と語る小比類巻。悲願の世界王者奪取に向けて、“完成形・小比類巻”が有明のリングに立つ。
TBS/FEG
「K-1 WORLDMAX 2007〜日本代表決定トーナメント〜」
2007年2月5日(月)東京・有明コロシアム
開場16:00 開始17:30
<決定対戦カード>
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
小比類巻貴之(チームドラゴン/K-1WORLDMAX2006世界一決定トーナメントベスト8)
VS
アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
TATSUJI(アイアンアックス/K-1WORLDMAX2006日本代表決定トーナメント準優勝)
VS
HAYATO(FUTURE_TRIBE/UKF世界スーパーウェルター級王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
宍戸大樹(シーザージム/シュートボクシング日本ウェルター級王者)
VS
尾崎圭司(チームドラゴン/R.I.S.E.DEAD or ALIVEトーナメント’06優勝)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー/K-1WORLDMAX2006日本代表決定トーナメント優勝)
VS
白須康仁(花澤/MA日本ウェルター級&WMAF世界スーパーウェルター王者)
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
小比類巻VSアンディの勝者
VS
TATSUJI VS HAYATOの勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
宍戸VS尾崎の勝者
VS
佐藤VS白須の勝者
▼日本代表決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
▼リザーブファイト 3分3R延長1R
安廣一哉(正道会館)
VS
サトルヴァシコバ(勇心館)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム)
VS
SHINOBU・ツグト・アマラ(モンゴル/フリー)
<チケット料金>
SRS席23,000円 S席13,000円 A席6,000円
<チケット発売>
K-1オフィシャルサイト
http://k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイK-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:33330)
CNプレイガイド=0570-08-9999
キョードー東京=03-3498-9999
e+(イープラス)=http://eee.eplus.co.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
・大会に関するお問い合わせ
皆EG=03-3796-5060
●K-1
WORLD MAX年間スケジュール
「日本代表決定トーナメント」
2月5日(月)東京・有明コロシアム
「世界王者対抗戦」(仮称)
4月4日(水)横浜アリーナ
「世界一決定トーナメント開幕戦」
6月28日(木)東京・日本武道館
「世界一決定トーナメント決勝戦」
9月17日(祝・月)横浜アリーナ
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