2月23日(金)都内ホテルにて、3月12日(月)名古屋市総合体育館レインボーホールで開催されるTBS/FEG主催「HERO’S2007開幕戦〜名古屋初上陸〜」のミドル級4カードが発表された。会見にはHERO'S実行委員のFEG谷川貞治代表、他出場選手4名が出席した。(前田日明スーパーバイザーは出張のため欠席)
冒頭の挨拶で「開幕戦に相応しい豪華なカードになったと思います。今年もニューヒーローを生むマッチメークをしていきたい」と挨拶した谷川代表。順に対戦カードを発表しながら、カードの見所を解説した。
宇野薫(和術慧舟會東京本部)と対戦するアリ・イブラヒム(エジプト)は、04年のDynamite!!で藤田和之(「Team
Japan」藤田事務所)と対戦した、アテネ五輪グレコローマンレスリング金メダリストのカラム・イブラヒム(エジプト)の従兄弟。
柔道をバックボーンに持ち、谷川代表によれば、すでに総合格闘技の経験もあり、カラムのコーチ役を務めているという。谷川代表は「映像を見ていても(総合格闘技が)できるなと思いましたし、身体能力が高い選手。パイオニアである宇野選手にどこまで立ち迎えるか?」と話す。
宇野にとって今回は復帰戦の意味合いもかねており、宇野は「トーナメント決勝の敗戦を胸に、今年最初の試合になります。いい試合をしたいと思います」と静かに意気込みを語った。
谷川代表が「70kgの中で大器と言われて期待しています。今年は優勝を狙ってもらいたい」と期待を寄せる宮田和幸(フリー)と対戦するのはブラックマンバ(インド)。参戦当初こそイロモノかと思われていたマンバだが、所英男(チームゼスト)にKO勝ち、宇野を後一歩のところまで追い詰めるなど、高い身体能力と天性の当て勘を武器に、HERO'Sミドル級で暴れまわっている。
「打撃VS組技の究極のスリリングな戦いになる」と試合展開を予想する谷川代表。その一方で「宮田選手がマンバの壁を乗り越えられるかどうか。宮田選手の今年一年と、宮田選手の実力の真価が問われる一戦になるでしょう」と話し、宮田自身も「危険な相手だけどきっちり一本とって勝つ」とコメント。宮田にとっては試練の一番となった。
そして格闘技ファンにとって注目となるのが、アンドレ・ジダ(ブラジル)とビトー“シャオリン”ヒベイロ(ブラジル)の参戦である。
PRIDEミドル級王者ヴァンダレイ・シウバ擁するシュートボクセから送り込まれたジダは、かつてフジマール会長が「五味隆典と戦わせたい」と太鼓判を押したほどの逸材。シュートボクセで一緒に練習した桜庭和志(フリー)からも推薦があったという。
ファイトスタイルも「イケイケのスタイル」(谷川代表)であり、対戦相手が“喧嘩番長”の異名を誇る高谷裕之(フリー)だけあって、壮絶な打撃戦は必至。「久しぶりの試合なんでキッチリ勝って、次につなげたい」と話す高谷だが、バチバチの打ち合いが見られそうだ。
そして谷川代表も「ブラジルから超強豪中の強豪、70kgでトップ中のトップがやってきました。昨年はJZカルバンが王者になりましたが、知名度や実績では今年のトーナメントの本命中の本命です」とベタ褒めしたシャオリン。
元柔術世界王者にして、修斗世界ウェルター級のベルトを巻き、現在はケイジレイジの世界タイトルも保持。あの川尻達也(T-BLOOD)とは1勝1敗の戦績を残しており、ヨアキム・ハンセン(ノルウェー)には一本勝ちも収めているという実績だけでも、シャオリンの実力の程が分かるだろう。
シャオリン参戦について質問を受けた宇野も「実績と共に実力もある選手。どういう試合をするか楽しみ」と話しており、ファンだけでなく選手にとっても、注目の存在だ。今大会で対戦する上山にとっては厳しい試合になることは違いないが、谷川代表の言葉にあったように「寝技の潜在能力を発揮できるか?」が、打倒シャオリンの鍵を握ることになる。
上山本人は「かなりの強豪ですが勝つつもりで戦います。これはチャンスだと思うんで、K-1や谷川さんに恩返しできるように頑張ります」と大物食いに意欲を見せている。
なおその他のカードに関して谷川代表は「ヘビー級のK-1ファイターを含めて10試合前後。どのカードも興味深いものになるでしょう」とコメント。桜庭の対戦相手については「これから会って、話しを詰めたい」とした。
●GBRとの質疑応答
ーー宇野選手、昨年の試合(10月)から時間が空きましたが技術的な変化は?
宇野「基本から見つめなおして、いろいろと考えていました。練習の成果を出せればな、と思っています」
ーー具体的はどういう部分でしょう?
宇野「具体的には言えません(笑)。試合で出せればと思います」
ーー宮田選手はどんな試合をやりたいですか?
宮田「みんな苦戦している相手ですよね。ヒザをもらったりしていて。それには気をつけます。自分は寝技の方もトップの選手とやったりしているので、寝技も出せると思います」
ーー高谷選手は前回とは違う部分はありますか?
高谷「僕は負けてから何も考えていません。谷川さんの期待を裏切らない、いいケンカが出来ればと思っています」
ーー上山選手は強敵を迎え撃つわけですが、どんな心境ですか?
上山「相手云々より自分の調子がよければ勝てると思います。トップ中のトップの選手ですが、勝算はある。普段は全く相手を研究しないんですけど、今回はちょっとだけ研究したいと思っています」
ーー直接対決する上山選手以外の選手は、シャオリン参戦についてどう思っていますか? ミドル級トーナメントでも強敵になると思いますが。
宇野「実績、実力ある選手なので今回どういう試合をするのか楽しみです」
宮田「自分と練習している選手とも試合をしているので、どんな選手かは聞いています。機会があればやってみたいですね」
高谷「よく分からないんですけど、闘うことになったらいいんじゃないかと思います」
TBS/FEG
「HERO'S2007〜名古屋初上陸〜」
2007年3月12日(月)名古屋市総合体育館レインボーホール
開場17:00(予定) 開始18:00(予定)
<追加対戦カード>
▼HERO’Sルール 5分3R
宇野薫(和術慧舟會東京本部)
VS
アリ・イブラヒム(エジプト/フリー)
▼HERO’Sルール 5分3R
宮田和幸(フリー)
VS
ブラックマンバ(インド/フリー)
▼HERO’Sルール 5分3R
高谷裕之(フリー)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/シュートボクセ)
▼HERO’Sルール 5分3R
上山龍紀(U-FILE CAMP)
VS
ビトー“シャオリン”ヒベイロ(ブラジル/ノバウ二オン)
<決定対戦カード>
▼HERO’Sルール 5分3R
所英男(チームゼスト)
VS
永田克彦(新日本プロレス)
<出場予定選手>
桜庭和志
ユーリー“プレイボーイ”キセロフ
<チケット料金>
SRS席23,000円 S席15,000円 A席6,000円
<チケット販売所>
●一斉発売
ダイレクトセンター 052−320-9666(特電)
チケットぴあ=0570-02-9566(特電)
ローソンチケット=0570-084-662(特電)
CNプレイガイド=0570-08-9966(特電)
TANK! The WEB=http://www.sundayfolk.com
イープラス=http://eplus.jp
ダイレクトセンター=052−320-9000
チケットぴあ=0570-02-9999(Pコード:808−723)
ローソンチケット=0570-084-004(Lコード:45555)
CNプレイガイド=0570-08-9999
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※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<チケットに関するお問い合わせ>
株式会社キョードー東京=03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
HERO'S実行委員会=03-5775-5065
●2007年HERO’Sの予定年間スケジュール
3月 開幕戦 〜名古屋上陸〜
5月後半か6月初旬 アメリカ大会(予定)
7月、9月 ミドル、ライト級のトーナメント開催(予定)
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