2月24日(土)東京・広尾にあるP's LABにて、チアゴ・シウバとグスタボPC(共にマカコ・ゴールド・チーム)が公開練習を行った。、2月28日(水)東京・後楽園ホールで開催されるパンクラス主催『PANCRASE
2007 RISING TOUR』でマカコは水野竜也(U-FILE CAMP登戸)と、グスタボPCは北岡悟(パンクラスism)と対戦する。
チームの代表であるジョルジ・パチーユ・マカコを相手にミット打ちを披露した二人。スタンドでは軽くパンチと蹴りを出すにとどまったが、グラウンドになると、ガードポジションを取るマカコの持つミットにパウンドのみならず、鉄槌やサッカーボールキック、踏みつけを叩き込む。
ガードポジションの人間がミットを持ち、そこにサッカーボールキックやフットスタンプを落とす練習は、シュート・ボクセ・アカデミーの練習でよく見られるもの。マカコは自分のチームを持つ一方で、シュート・ボクセ・アカデミーでもトレーニングを積んでおり、弟子であるチアゴとグスタボもシュート・ボクセで練習しているのである。
「体重もコンディションも問題ない。初めて日本で戦うことが出来て光栄だ。ファンのみんなは自分が精一杯に戦うと思ってくれているだろう。俺もそのつもりで戦うよ」と語るのはチアゴ。
普段は93kg前後で戦っているチアゴだが、パンクラス参戦、そしてヘビー級王座獲りに向けて、あえてヘビー級に挑戦することを決意したという。
対戦相手の水野に対して、チアゴからは「俺の対戦相手に選ばれたくらいだから、きっと強い選手なんだろう。グラウンドテクニックが強いとは思うけれど、それが分かっている上で俺はアイツをKOする」と堂々のKO宣言が飛び出す。
ミット打ちで入念にサッカーボールキックとフットスタンプを繰り返したチアゴだが、シュートボクセではヴァンダレイやニンジャ、ショーグンらとスパーリングを積んでおり、「あれはシュートボクセで生まれたテクニック。彼らと練習するなかで覚えたんだ」と、シュートボクセ直伝のテクニックであることを明かした。
昨年11月のFURY FCライトヘビー級トーナメントで優勝した際に、日本のメディアからは「“第2のヴァンダレイ・シウバ”が現る」と紹介されたことに触れると、チアゴは「そのことは何度か俺の耳に入ってきた。第2のヴァンダレイと呼ばれることは光栄だね。自分もヴァンダレイのような存在になれるように頑張りたいし、そうなった時は幸せをみんなで分かち合いたい」と笑顔を見せる。
“第2のヴァンダレイ”を目指すチアゴにとって、パンクラスヘビー級のタイトルは格好の獲物。今回の試合は次期タイトル挑戦者決定戦と銘打たれており「俺が階級を上げて戦うのはベルトのため。パンクラスのベルトはとても尊敬しているし、王者は強い選手だと思う。もしあのベルトを母国ブラジルに持って帰ることが出来たら、それはすごくうれしいことだろうね」と、タイトル奪取に意欲を覗かせた。
メインイベントで、“パンクラス内最強宣言”をした北岡と対戦するグスタボは、サンパウロの柔術大会で実績を残す黒帯柔術家で、総合格闘技や柔術以外にハプキドー(=韓国の合気道)歴5年という、一風変わった経歴の持ち主。
リングネームについても「子供の頃、頭から足の先までPCHというブランドの子供服を着ていたんだ。そしたら僕の友達にも、いつもPCHの服を着ているヤツがいてね。僕とそいつを区別するために、僕がグスタボPCと呼ばれるようになったんだ」と、実に微笑ましいエピソードを明かす。
「僕はマカコのチームに入って、自分の希望を口にしたことはないんだ。柔術のトーナメントに出た時も『出たいな』と思っていた時に、マカコに声をかけてもらって出ることになった。それは総合格闘技においても、日本で試合をすることも同じ。
『いつか日本で試合をしたい』と思っていた時に、今回のオファーがあって、本当にうれしい限りさ」と、日本でのファイトを喜ぶグスタボ。そのテンションの上がりっぷりは、ポルトガル語の通訳が「今の気分はアゲアゲです」と訳してしまうほどだ。
北岡が「一本を取れるのは間違いない。どのくらいのタイミングで一本を取れるかでしょう」と発言したことを聞いたグスタボは、「それだけ余裕があるってことは、たくさん練習したんだろうね。まあ僕よりも練習してないことを願うよ」とブラジリアンジョーク。また北岡の「自分の方がギロチンは上手い」発言には「ネットか何かで僕の得意技がギロチンだと思ったんだろうね」と特に意に介していない様子だった。
愛弟子の日本デビュー戦に向けて、師であるマカコは「彼らは私の『強いハートを忘れるな』という教えをしっかりと守り、私が教えたテクニックを実践することが出来る選手たちだ。
彼らには試合前に“勝利”という言葉を使うなと言ってある。戦う前からそんなことを口にしては、自分の舌を噛むことになるからだ。二人にはリングに上がってそこで戦って欲しい」と、700名を超えるチームの生存競争を勝ち抜き、日本行きの切符を手にした二人にエールを送った。
パンクラス主催
「PANCRASE 2007 RISING TOUR」
2007年2月28日(水)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始19:00
<全対戦カード>
▼メインイベント ウェルター級戦 5分3R
北岡 悟(パンクラスism/同級2位)
VS
グスタボ・PC(ブラジル/マカコ・ゴールド・チーム)
▼セミファイナル ライト級戦 5分3R
伊藤崇文(パンクラスism/同級2位)
VS
ウマハノフ・アルトゥール(SKアブソリュート・ロシア)
▼第5試合 ヘビー級次期挑戦者決定戦 5分3R
水野竜也(U-FILE CAMP登戸)
VS
チアゴ・シウバ(ブラジル/マカコ・ゴールド・チーム)
▼第4試合 ミドル級戦 5分2R
佐藤光留(パンクラスism/同級2位)
VS
藤井陸平(和術慧舟會RJW)
▼第3試合 ミドル級戦 5分2R
渡辺大介(パンクラスism)
VS
岩見谷智義(高田道場)
▼第2試合 ウェルター級戦 5分2R
小路伸亮(KILLER BEE)
VS
ヨシロックT(和術慧舟會A−3)
▼第1試合 ウェルター級戦 5分2R
浅野倫久(KILLER BEE)
VS
柳澤雅樹(PPT)
<チケット料金>
SS席12,000円 A席8,000円 B席6,500円 C席5,000円 D席4,000円
※当日券は上記の券種すべて500円増し。
<チケット発売所>
チケットぴあ=0570−02−9999(Pコード 594−040)
ローソンチケット=0570−084−005(Lコード 59379)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
後楽園ホール 03-5800-9999
書泉ブックマート 03-3294-0011
レッスル池袋 03-3989-0056
ビデオショップチャンピオン 03-3221-6237
フィットネスショップ水道橋 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778 http://www.t-1.jp/
格闘技・プロレス図書館 闘道館 03-3512-2080
プロレスショップ・アンビション 03-5213-8681
バトルロイヤル 03-3556-3223
パンクラス=03−5792−0815 http://www.pancrase.co.jp/
※ぴあ(ファミリーマート・サンクス)、ローソンチケット、イープラス(セブンイレブン)は全国各地の窓口で購入可能。
<お問い合わせ>
パンクラス=03-5792-0815
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