9月13日(木)東京・GAORA東京支社にて記者会見が行われ、10月7日(日)東京・ディファ有明で開催される『ZST.14』に梅木良則レフェリーが選手として参戦することが発表された。
所属するパンクラスを始め、ZST、HERO’S、DEEP、全日本キックボクシングなど、様々な団体でレフェリーとして活躍している梅木だが、元々は94年のパンクラス第1回入門テストの合格者で(同期は伊藤崇文、近藤有己)、練習中の負傷により、プロ格闘家への道を断念したという経緯を持っている。
梅木はレフェリー業の傍ら、インストラクターとしてP’sLAB東京などで指導を続けており、04年にはZSTのジェネシスバウトで、グラップリングルールながら“戦うドクター”綱川慎一郎にヒールホールドで一本勝ちしている。
しかし今回は前座のジェネシスバウトではなく本戦での出場。顔面への打撃なしではあるものの、掌底&レガース着用で、ダウンとエスケープが認められる、いわゆる旧U系ルールとされるZST RXルールでの試合であり、完全にプロとしての試合となる。
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▲梅木が真面目にコメントしている隣で、なぜか笑い出す内村。顔を隠して何とか誤魔化そうとしていたが、無理だった。 |
会見に出席した梅木は「P’sLAB東京として初めてタイトルに挑戦する内村と同じ大会、同じリングで試合を出来るという、インストラクターとしては光栄なオファーをいただいたので、迷わず受けさせてもらいました。弟子に負けない激しく面白い試合をしたい」と挨拶。
質疑応答で改めて試合をすることについて、コメントを求められると、「前回とは気持ちの違いがあります。3年前の試合は入場曲もなく、ジェネシスバウトの第1試合で組み技ルールとして、他の選手と同じように並んで試合をしました。あくまでレフェリー梅木が試合をしたという形です。
でも今回は顔面への打撃はないですが、打撃もありますし、本戦での試合です。そこにレフェリー梅木が上がってはいけないと思います。私は選手として、ジムの会員に言っているように、気持ちを体現したらなと思っています」と決意の程を語った。
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▲写真撮影も当初は真面目モードだったのだが… |
また試合のオファーを受けた理由には、梅木にとっても思い入れのあるU系ルールでの試合だったということが大きい。
「私が練習生だった頃は、レガース、ニーパット、プロレスと同じパンツを履いて、ダウンとエスケープがある中で試合をしていました。自分が怪我をした時には、まさかあのルールで試合が出来るとは心にも思っていませんでした。
今の総合格闘技はレガースを着けるものではない。若い選手たちにはレガースって何?という人もいます。このルールでプロとして試合が出来るのであれば、オファーを断る理由はありません。内村と同じリングに立つということもそうですが、このルールでの試合ということで、(オファーを受ける)返事をしました」(梅木)
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▲なぜかお揃いの黄色のサングラスをかけて、掌底ポーズを決める二人。 |
さて気になる梅木の対戦相手だが、候補として豊永稔レフェリーや野口大輔レフェリーの名前も挙がっていたものの、「豊永レフェリーと渡り合う力はないですし、野口レフェリーはアマチュア時代にうちのプロに2回勝っています。それにレフェリー仲間の中で勝ち負けはつけたくありません(笑)」という理由で断わり、現時点ではまだ未定。
対戦相手の希望については「私はレフェリーが本職で、プロを目指している人と試合をした場合に、今後その人の試合をレフェリングする可能性がある。先輩の塩崎レフェリーが言っていたのですが、自分のジムの選手が出る場合には絶対にセコンドにはつかなかったそうなんです。
なぜならセコンドとして相手に『殺せ!』と言って、その選手の試合をレフェリーとして裁くべきではない、と。私はそういった話を聞いていたので、選手としても同じで、今回はプロは目指していないアマチュアの方、僕と同じで格闘技を好きでやりたい人と試合をしたいと思います」と話している。
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▲梅木一人での撮影を見守る内村。師匠と弟子以上に仲の良いところを見せていた。 |
そんな梅木にとって対戦相手と同じくらい強敵となるのが減量だ。今年初頭に「某ストレスの影響で、大分食べてしまい、一時は78kgもありました(笑)」と冗談混じりに語った梅木。今回は70kg〜60kg台後半での試合が予定されているため、10kg近い減量が必要となる。
現在は70kg台前半にまで絞り込んだが、「体を絞ると力が入らないんで、スパーリングが出来ないんです。怪我もしてしまいますし…だから今はスパーリングはやらずにミット打ちやボディトレーニング、体の使い方を練習しています」とのこと。
この日も会見終了後の写真撮影では絶対にジャージを脱がなかった梅木。3年前の試合では見事にビルドアップされた肉体を披露した梅木だが、今回も試合までにハイブリッドボディを取り戻せるのか、こちらも注目である。
ZST事務局「ZST.14」
2007年10月7日(日)東京・ディファ有明
開場16:30 開始17:00
※ジェネシスバウトは16:40より開始
<決定対戦カード>
▼メインイベント ZST初代ウェルター級王座決定戦
竹田誠志(U-FILE CAMP町田)
VS
内村洋次郎(パンクラスP’sLAB東京)
▼ライト級シングルマッチ ZST RX特別ルール(※首から上への打撃なし)
梅木良則(パンクラスP’sLAB東京)
VS
現在調整中
▼バンタム級シングルマッチ ZST VTルール
川名蘭輝(ロデオスタイル)
VS
藤原敬典(秋本道場Revo龍tion)
▼ウェルター級シングルマッチ ZST GT-Fルール
小谷ヒロキ(しんわトータルコンバット)
VS
富山浩宇(パンクラスP’sLAB東京)
▼フェザー級シングルマッチ
稲津 航(U-FILE CAMP登戸)
VS
吾妻エメルソン(秋本道場Revo龍tion)
▼フライ級シングルマッチ
矢島雄一郎(禅道会総本部)
VS
二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)
▼ジェネシストーナメント 2007 ミドル級準決勝 第1試合
西坂タツヒコ(ノヴァウニオン・ジャパン)
VS
大沼啓介(バトラーツ「B-CLUB」)
▼ジェネシストーナメント 2007 ミドル級準決勝 第2試合
松井 崇(TEAM BADASS13)
VS
エリック・フォート(ノヴァウニオン・ジャパン)
▼ジェネシストーナメント 2007 ミドル級決勝
西坂VS大沼の勝者
VS
松井VSエリックの勝者
<チケット料金>
VIP席 15,000円/SRS席 8,000円/S席 6,000円/A席 5,000円
※当日券は500円増し。
<チケット発売場所>
チケットぴあ 03-5237-9999
チケットぴあPコード予約 0570-029-999(Pコード/594-770)
後楽園ホール 03-5800-9999
<お問い合わせ>
ZST事務局 03-5388-0808
●ZST大会スケジュール
10月07日(土)「ZST.14」ディファ有明
10月28日(日)「SWAT!14」ゴールドジムサウス東京
11月04日(日)「SWAT-GX2」ゴールドジムサウス東京 ※グラップリングルールによる大会
11月23日(祝・金)「ZST.15」ディファ有明(5周年記念大会)
12月23日(日)「SWAT!15」ゴールドジムサウス東京
●ZSTアマチュア大会 スケジュール
10月28日(日)「PRE STAGE 19」ゴールドジムサウス東京 ※アマチュアフライ級トーナメント
11月04日(日)「PRE STAGE 20」ゴールドジムサウス東京 ※アマチュアヘビー級トーナメント
12月09日(日)「PRE STAGE 21」リバーサルジム ※アマチュアGT-Fライト級トーナメント
12月23日(日)「PRE STAGE 22」ゴールドジムサウス東京 ※アマチュアバンタム級トーナメント
※「PRE-STAGE17」は延期
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