9月12日(金)東京・後楽園ホールで開催されるシュートボクシング協会『火魂(たまし)〜Road to S−cup〜其の伍』のメインイベントで対戦する宍戸大樹(シーザー)と金井健治(ライトニング)のコメントが、シュートボクシング協会を通して発表された。詳細は以下の通り。
宍戸大樹
――いよいよS-cup出場者決定戦が近づいてきました。前回の試合の後で、「決定戦は金井さんと、と思っていた」と語っていましたね。
「金井選手のファイトスタイルはアグレッシブなので、噛み合う試合ができると思ってましたから。それに、単純に闘ってみたいという気持ちもありました。自分がなぜ格闘技をやっているかといったら、強い相手と闘いたいから。
いま、吉鷹さんも認めるくらいの強さがある金井選手に勝てば、S-cupの日本代表として認めてもらえると思います。それに、金井選手とは因縁めいたものもあるんですよ。僕が最初に出た試合、アマチュア大会の決勝戦で闘ったのが金井選手なんです。その時はなんとか勝てましたけど、今やったらどうなるのか。そういう興味もありますね」
――金井選手はシーザージムに出稽古に来ることも多いだけに、やりにくさも感じるんじゃないですか。
「それは全くないですね。周りにもよく聞かれるんですけど、試合に関しては非情になれます。むしろ、一緒に練習しているだけに金井選手の強さ、頑丈さを知ってますからね。いつも以上にガンガンいけると思います。そうしないと勝てないですから。
今回に関しては、仲間だとかそういう気持ちはないです。僕がさいたまスーパーアリーナの舞台に立つためには邪魔な存在。だから叩き潰すしかない」
――S-cup出場選手決定戦というと、前回の緒形健一選手が思い出されます。
「それは意識しますね。緒形さんは、苦しい道のりを乗り越えて『S-cup』で優勝した。そして今は、自分が同じような道を歩ませてもらっているわけですから。大野(崇)選手と出場者決定戦をやった時の緒形さんは凄かった。会場入りの時から、顔つきが違ってましたからね。出場者決定戦は、それだけ重い試合あっていうことだと思います」
――そういう意味で、7月大会で山口太雅選手に勝ったのも大きかったんじゃないですか。
「山口選手は死に物狂いできましたからね。闘う立場からすると、うまい選手っていうのは怖くないんですよ。捨て身で、明日のことを考えずに刺し違えるつもりでくる選手が怖いんです。あの時は僕も“殺す気でやらなきゃ負ける”と思って闘いました。
最近の自分は、そういう部分が足りなかったんですよ。うまくまとめて、そつなく勝つような試合が多かった。今の自分に足りないものを教えるために、会長はあの試合を組んでくれたんじゃないかと思います」
――山口戦に勝った勢い、そして今回の試合での経験を活かして『S-cup』に臨みたいところですよね。
「これまで苦しい思いを何度もして、それでもやめずにやってきたのは、『S-cup』という最高の舞台で最後に笑うためですから。『S-cup』に出る選手は、みんなレベルが高い。最後に勝負を決めるのは覚悟の重さ、人間力だと思います。
今回だって、本戦と同じ気持じゃないと勝てない。自分が『S-cup』にどれだけ懸けているのか、覚悟が問われる試合になると思います」
金井健治
――現在のコンディションはいかがですか。
「まずまず、というところですね。というのは、今回はシーザージムに練習に行ってないんですよ。練習ペースが違うので、いつもとは違った感覚なんですよね」
――やはり、対戦相手と同じ場所で練習はできない、と。
「お互い、どうしても意識しちゃうと思いますからね」
――今回はS-cup出場者決定戦になります。“ついに来た”という感じですか。
「いや、あっという間でしたね。一年前のこの時期は、自分がこんな位置にいるなんて考えてもいなかった。そこから、試合が終わったらすぐに次の相手が決まって、それに向けて練習して、試合で心が折れそうになったら声援に助けられて。その繰り返しでしたね。一つ一つの試合を無我夢中でやってるうちに、ここまで来てたって感じです」
――では、自分が『S-cup』に出るかもしれないなんていうことも……。
「想像もしてなかったですよ(笑)。まずチャンピオンになるとも思ってなかったですから」
――2年前、宍戸選手がアンドレ・ジダ選手と闘う際に、ジダ選手の公開スパーの相手を務めたのが金井選手でした。
「あ〜、そうでしたねぇ。それが今回、宍戸さんと闘えるんですからね。自分でもビックリですよ」
――とはいえ、宍戸選手といつか闘いたいという気持ちもあったんじゃないですか。
「長い間チャンピオンとして活躍してる宍戸さんと闘えば、周りも盛り上がると思うんですよね。自分自身、どれくらいの壁なのか当ってみたかった。一緒に練習してたんで、もう手の内は全部知られてますからね。思いっきり全部出し切るだけです。スパーリングみたいな試合にはならないと思いますよ」
――宍戸戦に向けて、どんな部分に重点を置いた練習をしていますか。
「とにかく前に出ることですね。変に下がったら、バックキックやらバックブローが飛んできますから。今回はS-cup出場者決定戦のことより、宍戸戦っていう意味のほうが自分では大きいんですよ。駆け引きなしで、気持ちのぶつかり合いがしたいですね」
シュートボクシング協会
「火魂(たまし)〜Road to S−cup〜其の伍」
2008年9月12日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
スターティングファイト開始17:15
<全対戦カード>
▼メインイベント 70kg契約 S-cupルール 3分5R 無制限延長R
宍戸大樹(シーザー/SB日本ウェルター級王者)
VS
金井健治(ライトニング/SB日本スーパーウェルター級王者)
▼セミファイナル 70kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
緒形健一(シーザー/S-cup2006王者)
VS
ジェイソン・スキャリー(オーストラリア/JA BOUT/WKBF&WMTCスーパーウェエルター級オーストラリア王者)
▼第9試合 SB日本スーパーバンタム級暫定王者決定戦 3分5R無制限延長R
崎村暁東(グラップリングシュートボクサーズ/同級1位)
VS
えなりのりゆき(シーザー/同級2位)
▼第8試合 60kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
石川剛司(シーザー/SB日本スーパーフェザー級1位)
VS
クレイジー・ヒル(バンゲリングベイ)
▼第7試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
ナグランチューン・マーサM16(及川道場/SB日本フェザー級1位)
VS
パジョンスック・ポー・プラムック(タイ/ポー・プラムック)
▼第6試合 72kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
梅野孝明(シーザー)
VS
鳥居 剛(U-FILE CAMP.com)
▼第5試合 60kg契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R 延長2R
藤原敬典(秋本道場Revo龍tion/チームZST)
VS
島田洸也(シーザー力道場)
▼第4試合 51kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
富田美里(シーザー)
VS
藤井 惠(AACC)
▼第3試合 55kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
伏見和之(シーザー力道場)
VS
岩崎秀雄(RKJライコンドー)
▼第2試合 65kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
鈴木博昭(ストライキングジムAres)
VS
原田ヨシキ(マッハ道場)
▼第1試合 55kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
鈴木智則(湘南)
VS
大沢豊慶(大村道場)
<チケット料金>
RS席8,000円 SS席7,000円 S席6,000円
A席5,000円 B席3,000円 立ち見2,000円
※当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999
ローソンチケット=TEL:0570−084−003(24時間受付)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
レッスル池袋=TEL:03−3989−0056
CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com
板橋大山アメリカン=TEL:03−3962−6443
フィットネスショップ=TEL:03−3511−2711
チャンピオン=TEL:03−3221−6237
書泉ブックマート=TEL03−3294−0011
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
シュートボクシング協会=TEL:03−3843−1212
<お問い合わせ>
シュートボクシング協会=TEL:03−3843−1212
●シュートボクシング2008年度スケジュール
9月12日(金)東京・後楽園ホール「火魂〜其の伍〜」
11月24日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ「シュートボクシング・ワールドトーナメントS-cup2008」
12月21日(日)大阪・松下IMPホール「火魂〜FINAL〜」
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