11月26日(水)東京・恵比寿にあるIchigekiアカデミーにて、極真カラテ世界王者エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル)が公開練習を行った。テイシェイラは12月6日(土)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1
WORLD GP2008 IN FINAL』でエロール・ジマーマン(スリナム)と対戦する。
10月上旬には来日し、毎日4時間近い練習を積んでいるというテイシェイラは、約40分間に及ぶミット打ちを披露。
K-1転向直後は顔面のガードが甘い場面があったものの、この日のミット打ちではパンチでも蹴りでも顔面のガードが下がることはなく、パンチから蹴り、蹴りからパンチという様々なコンビネーションを見せて、成長の跡を見せた。
公開練習後、囲み取材に応じたテイシェイラは「体調やコンディションは万全です。総合的に考えてアタック、ディフェンスを考えて練習してきました」とコメント。4月のK-1デビュー以降、K-1ルールでの試合を積み重ね「以前はどうやって距離を測ればいいかが分かりませんでしたが、最近はその感覚を掴むことができるようになりました」と自らの成長を語る。
ミット打ちで見せた多彩なコンビネーションについてもテイシェイラは「最初は技も少なく、K-1ルールに慣れていない部分がありました。
しかし今ではK-1ルールに慣れてきて、色々な技やコンビネーションを出せるようになりました。これからも技やコンビネーションを増やして攻められるようにしていきたいと思います」と話している。
1回戦で対戦するジマーマンの印象を「とてもアグレッシブで優れている選手だと思います。特に右のパンチが強烈なので慎重に戦わないといけないでしょう」と話すテイシェイラ。警戒しているという右のパンチに関しては「ちゃんと対策は立てています。具体的には言えませんが、試合で見てください」と準備万端。
ジマーマンはGP開幕戦でテイシェイラと同門で先輩に当たるグラウベ・フェイトーザを下しているが「グラウベのリベンジということは特に考えていませんし、自分は相手を倒すために全力を尽くしますが、グラウベのために何かをしてあげたいという気持ちはあります」と、グラウベの敗戦は頭の中にはあるようだ。
「準決勝はピーター・アーツが勝つでしょう。アーツはバダ・ハリと比べて経験があるベテランですからね。決勝の相手はレミー・ボンヤスキーを予想します。
ボンヤスキーの蹴りは強烈で、コンディショニングがよく試合中に疲れることがない。ディフェンスもすごくいいですから、彼は本当に強い相手になると思います」と、テイシェイラは準決勝でのアーツ戦、決勝でのボンヤスキー戦を予想する。
また準決勝以降の戦い方を「色々と戦略的に考えています。ただし当日の相手の試合を見なければいけないですし、当日の試合状況によって戦略を考えるつもりです」としながら、「極真でもK-1でも体の疲れに違いはないと思っています。1日3試合戦えるだけのスタミナが持つように練習もしているので、それに関しては問題ありません」と1日3試合を勝ち抜くスタミナには自信があるようだ。
ここ数年は世代交代が叫ばれているK-1。テイシェイラ自身も「それ自然な流れだと思います。どのスポーツにおいても世代交代は起きることです。これからは新世代の選手の番だと思います。私も世代交代を起こすために全力を尽くそうと思います」と力強く語る。
テイシェイラにとってもGP初出場、初優勝という快挙がかかっているが「私はまだスタイルが決まっていない状態で、進化の途中です。試合をしていくことによって自分のスタイルが固まっていくでしょうし、そこが他の選手よりも勝っている部分でしょう。
極真世界王者として負けることへのプレッシャーはある? 私が一番プレッシャーを感じるのは練習の時です。試合は自分がやってきたものが自然と出る場であり、本番でプレッシャーを感じることはありません。私は負けることは怖くありません。
ブラジルの磯部師範からは常に連絡を取っていますし、心・内面についてのアドバイスをもらっています。磯部師範の最後まで諦めずに戦うんだという言葉が印象に残っています。また松井館長からは『極真の代表として一生懸命に戦うように』と言われています。私が優勝する可能性? 100%ですね。」と静かな言葉で優勝への自信を口にする。
JAPAN GPを優勝し、開幕戦で武蔵(正道会館)に勝ったことからも、テイシェイラを今大会の日本代表としてみるファンも多いが「開幕戦から、日本代表として戦うという気持ちは変りません。私はJAPAN
GPで優勝し、武蔵選手に勝ったのですから。今回のGPは日本人選手がいませんし、私は日本代表として、日本のために戦っていきたいと思います」とテイシェイラ。地球の裏側からやってきた日本代表テイシェイラがGP制覇を目指す。
FEG/フジテレビ
「K-1 WORLD GP 2008 FINAL」
2008年12月6日(土)横浜アリーナ
開場16:00 開始17:00
<決定対戦カード>
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL8 3分3R延長1R
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
VS
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL8 3分3R延長1R
エロール・ジマーマン(スリナム/ゴールデン・グローリー)
VS
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL8 3分3R延長1R
グーカン・サキ(トルコ/チーム・レベル)
VS
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー)
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL8 3分3R延長1R
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チームボンヤスキー)
VS
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL4 3分3R延長1R
アーツVSハリの勝者
VS
ジマーマンVSテイシェイラの勝者
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL4 3分3R延長1R
サキVSカラエフの勝者
VS
ボンヤスキーVSバンナの勝者
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL リザーブファイト1 K-1ルール 3分3R延長1R
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
VS
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
▼K-1 WORLD GP 2008 FINAL リザーブファイト2 K-1ルール 3分3R延長1R
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/チーム・ミスターパーフェクト)
VS
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/マイクス・ジム)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典付き)
SRS席35,000円(特典付き)
RS席22,000円 S席13,000円 A席6,000円
<チケット販売所>
K-1オフィシャルサイト=http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイK-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:33333)
CNプレイガイド=0570-08-9999
チケットぴあ=0570-02-9999
キョードー東京=03-3498-9999
イープラス=http://eplus.jp
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=TEL:03−3498−9999
<大会に関するお問い合わせ>
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