3月3日(火)東京・千代田区にある三菱ビル10Fにて、UFC参戦が決定した秋山成勲が記者会見を行った。会見には秋山、(株)クラウド秋山道場の川端一成CEOが出席した。
会見の冒頭で秋山は「私、秋山成勲はアメリカのUFCに参戦することを決めました。自分の中でUFCは野球で言うメジャーリーグだと思っています。それだけ挑戦する価値のある大きな大会ですし、なおかつ夢のある試合ができるような大きな舞台だと信じております。結果はどうなるか分かりません。
でも挑戦する心を忘れず、前にどんどん進んで行きたい、昔からの自分の意思もありますし、格闘技をしているみんな、格闘技を目指す人、それから社会で頑張っている人たちに少しでも何か勇気を与えられればなというのが、僕の役目だと認識しております。そして最終的には色んな形で格闘技を広めたい、日本の格闘技を盛り上げたいという気持ちで頑張って行きたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と挨拶。その後、UFCダナ・ホワイト代表からのメッセージが読み上げられ、秋山は記者からの質疑応答に応じた。以下はその質疑応答。
――初めてUFCを自分が戦う舞台と認識したのはいつ頃で、UFCに上がると決断したのはいつですか?
「まず去年の11月にFEGとの契約が切れまして、そこからは一度、自分のことを見直そうと。これからの人生もそうですし、格闘技人生もそうです。以前からUFCという格闘技団体があることは知っていましたが、そこに上がることは考えていませんでした。
しかしFEGとの契約が切れて12月に入ってから、少しずつ(UFCに上がりたい)気持ちが芽生え、1度、UFCを観戦したこともきっかけの1つです。そして1月の頭にはUFCでやっていこうと決めました」
――格闘技を広めたいという部分で、UFCは日本で地上波放送されていませんが、それについてはどうお考えですか?
「正直、格闘家が格闘技だけで格闘技を広めようというのは難しい部分があって、日本の現状もそうだと思います。自分がUFCに行くことで『秋山は(格闘技を)辞めたの?』と思われることもあるでしょう。でもそういったものも払拭するように、自分が色々なものに挑戦して、それがイコール格闘技を広めることになればと思い、メディアにもどんどん出て行きたいですし、挑戦をすることで格闘技が広まればという気持ちでやっています。
『すぐに何か形になるのか?』と質問されれば困りますが、自分はそういうつもりでやっています。なのでマネジメントのことに関しても、積極的にやっていきたいと思っています」
――具体的にいつから交渉が始まって、いつ契約が完了したのでしょうか?
「話をいただいたのは1月に入ってからです。それから英語と日本語の違いなど、翻訳のことで時間がかかりましたが、(契約が完了したのは)つい最近です。ダナが参戦を正式発表する直前に決まりました」
――今回のUFC参戦について周囲からはどんな反響がありましたか?
「まず身近にUFCを経験している岡見勇信選手や宇野薫選手がいて、少しでも情報交換をしました。自分もUFCのことが全然分からないので、UFCがどういう所なのかを話しました」
――今まで秋山選手はK-1、DREAMを主戦場としてきましたが、FEG関係者に今回のUFC参戦は報告されたんでしょうか?
「ちょうど僕が連絡する前にFEGの関係者から連絡がありまして、そこで自分が折り返したところ、『おめでとう。大変だけど思うけど頑張ってくれ』と言っていただきました。自分も今までお世話になりましたし、自分を育ててくれたのは本当にK-1、FEGだと思っておりますので、もし自分が大きくなって帰ってくることがあれば、また日本でも活躍したいという気持ちがあることは伝えました」
※会見全文(2)に続く
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